和泉桂さんのレビュー一覧

せつなさは夜の媚薬 小説

和泉桂  円陣闇丸 

メロドラマの王道。ロメジュリ風

清潤寺家シリーズ、三男道貴編です。メロドラマのど真ん中を行くお話でした。

清潤寺伯爵家の三男、道貴は、ある日教会で金髪碧眼のイタリア人美男子、グラウディオと出会い、彼に心惹かれ、クラウディオもまた、道貴の真っ直ぐさ、清廉さに魅了されます。その場はそのまま別れるのですが、その後、再会、すれ違い、別離を経て、また再会を果たすことになります。が!この再会は実は仕組まれたものでした。他ならぬクラウデ…

5

冷血2(合同誌) 小説

和泉桂  木原音瀬 

愛はない!!犬と爬虫類はある!

巻頭で、まず宣言している通りの
「鬼畜」をテーマにした、ダークでラブレスな本

「残灯一蓋野蛾飛」鬼泉桂(和泉桂)
舞台は昔の中国(宋時代位?特定はされていない)
飢餓のため、自分を犬として売った景雪と主家の3兄弟の話。
キーワードは「犬」

「熱砂と月のマジュヌーン 2」酷原音瀬(木原音瀬)
後編部分。
前回の粗筋は
『アラブの小国、トメニスタンの石油会社社長イワフの息子で…

2

罪の褥も濡れる夜 小説

和泉桂  円陣闇丸 

パパの秘密

この本、実はいつもの癖で、電車の中で読み始めちゃいまして、

のっけからスゲェ
電車の中で読めるレベルじゃねぇ
あまりの濃さに思わず本閉じちゃったし
ある程度は予想してたけど、、けど、、けど、、、

でした。
でも、また本を開いて、電車の中で続きを読み耽ったのはいうまでもない。
読み始めたら、止まらないおもしろさだった。


お話の主人公は妖精パパだから、濃厚そうなのはわか…

7

貴公子の求婚 小説

和泉桂  佐々成美 

少し地味な宮廷もの

平安ものって結構好きで、このシリーズも気になってたんですが、個人的趣味で不細工受けのこちらを先に読んでしまいました。機会があったらぜひ第一作目も読みたいですね。

さて、こちらは第一作の方のカップルの友人である、小野朝家が主人公です。
朝家は無類の本好きで、本さえあれば何もいらないというほど。しかし、それが災いして、本にかまけて家の事をおろそかにしてしまったがために、ボロボロのあばら家状態。…

3

あふれる熱のリミット 小説

和泉桂  高久尚子 

お兄ちゃんも良いです!

和泉先生の百貨店をテーマにした「プライス」シリーズから派生した作品です。
「プライス」で主人公だった瀧口尚也の六歳年上の兄・怜史と、従兄弟の一宮威彦がカップルです。
怜史は百貨店もかかえる東都グループの次男。
容姿端麗・頭脳明晰な上に努力家で、弟の尚也をはじめ、後輩の國領誠一にも限りなく尊敬されています。
今までの婦人靴売り場から急に部署が変わり、紳士服売り場へと転属したのですが、そこでも…

4

ふらちな恋のプライス 小説

和泉桂  高久尚子 

エリート・ツンデレ!

瀧口尚也は、老舗の東都百貨店のアルバイター。真面目な努力とコネによって正社員の採用も決まっています。
じつは尚也はこの東都グループの末っ子御曹司。純粋培養で何ひとつ苦労をしたことがない尚也は、憧れの次兄・怜史と同じ東都デパートに勤めたかったのでした。
ところが、洋菓子売り場でもたもたと接客をしているところを桐生行成に見られて大目玉をくらってしまいます。

桐生は怜史の大学の同級生で親友。経…

5

溺れる愛のプライス 小説

和泉桂  高久尚子 

いくつも絡んで

恋人が年上で、すごく仕事ができる人なのに、自分はまだまだ新人で、つりあうところまでいけないと歯がゆく思っている、そんな時、恋人の鎖骨の辺りにキス・マークを見つけてしまったら…。

一方、恋人がうんと年下で、自分よりも年齢的にふさわしいひとと付き合ったほうが良いのではないかと思っていたとき、突然自分との予定をキャンセルされて、誰かと出かけているようだと知ってしまったら…。

今回は尚也と桐生…

5

いとしい声のプライス 小説

和泉桂  高久尚子 

キュンキュンHappy

デパートの「プライス」シリーズの最終巻です。
ものすごくどきどきしたけど、最後はとってもHappyですよ。
この方の小説は、本当にジェットコースターみたいに展開がいっぱいあってどきどきしっぱなしでした。

まず今回初登場の國領誠一くん。怜史の後輩で、一途に慕っている性格のいい子です。
尚也が隠しているとはいえ、怜史の弟ということは明らかなのですが(外見がそっくり)それを知らない振りして一…

5

君のその手を離さない 小説

和泉桂  高久尚子 

したたかな年下の恋人

年下の恋人って、ちょっと甘えん坊で可愛い感じだと思いがちですが、この作品では違います。
背は大きいし、無邪気なところもあるけれど実は腹黒で、目的のためには手段を選びません。
そういう「黒さ」も魅力的です。

主人公の清家珠希は不運な男です。
学生時代は試験の前日盲腸になったり、大学入試の当日に交通事故に巻き込まれたり。
就職してからも、後輩社員に勝手に懸想され、挙句に自殺未遂を引き起こ…

4

情熱の甘い棘 小説

和泉桂  蓮川愛 

俺様

人付き合いのあまり上手くない野崎が、強引な河合にやり繰るめられてるのがドキュンときました。
気の強い2人ですが、次第に心が変わっていく所とか心に残りました。

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