和泉桂さんのレビュー一覧

七つの海より遠く 小説

和泉桂  コウキ。 

なんちゃって時代物

時代物?と思いきや、時代物っぽいパラレルワールド。
おおよそ明治時代って感じの設定なのだろうけれど、
なんちゃってなので、歴史の知識とか全く必要なし。


東京の全寮制の男子校に学ぶ珪の元に、
大英帝国で研究を続ける父が行方不明になったという
電報が舞い込む。
ただ一人の身内である父を捜すため、単身英国に渡ることになった珪は、
自身も狙われている為、女装をして一目を欺き乗船する。…

2

情熱の甘い棘 小説

和泉桂  蓮川愛 

焦ったさが新鮮でした!

和泉先生も好きですし、これまた大好きな蓮川先生のイラスト!
しかも、首筋に花びらの表紙に惹かれて購入です。

和泉先生らしい、オトナの恋愛ものといいたい所なんですけど…
今回の恋する大人は、傲慢な攻様と意地っ張り過ぎる受様で、スマートさには欠けてしまった2人だったので(笑)
思ったよりも、幼い印象を受けてしまう恋模様でした。

でも、お互いに、押したり引いたりなかなか一筋縄にはいかな…

0

駆け引きのレシピ 小説

和泉桂  樹要 

キャラが見えず苦戦しました

和泉さんの“美人攻め”ということで期待して読みましたが、
どうだろう…、どうもこのお話“美人”が生きていない気がする。

素直だけど若干ネガティブ思考のフリーター若菜(受け)と、
感情を表現することが苦手な食品バイヤーの藍原(攻め)。
どちらも遠慮がちで、なかなか話が進みません。

まず攻めの藍原。
儚い美人でありながら営業職で飛び回るのはギャップだけれど、
キャラが定まらないせ…

2

百合と悪党 小説

和泉桂  花小蒔朔衣 

BL版、王子と乞食みたい

子供の頃に読んだ王子と乞食みたいな雰囲気の作品でした。
成金の御曹司で我儘で世間知らず、生真面目な執事の目から逃げ出して
楽しいことは無いかと探していたら、自分とよく似た人物を見かけ、
三日間だけの入れ替わりをすることになるが、自分の身代りを頼んだルネは
ジルを裏切り、そのままジルとして屋敷で暮らし、厳しかった執事までも
ジルを偽物の乞食だと決めつけ、ジルは途方に暮れてしまう。

貧…

4

百合と悪党 小説

和泉桂  花小蒔朔衣 

わがままおぼっちゃんの成長物語

わがままで無自覚なおぼっちゃんが何もわからないまま下町の放り出され(しかも自業自得)、どうやって元に戻るかという物語です。
最初、ジルは嫌なやつなのでちょっとしんどいなと思っていたのですが、彼がどん底に突き落とされて、そこから必死で這い上がっていくところがよかったです。
それまで豊かさを無自覚に受け取っていたジルが自分を取り巻く環境に目を向けて成長していく変化が自然で、だからこそダニエルが彼に…

4

百合と悪党 小説

和泉桂  花小蒔朔衣 

世間知らずのおぼっちゃまが成長するところは良いのですが…

どうも萌えとまではいかない作品でした。

窮屈な毎日から、外の世界に興味があったジルは、イースターのお祭りの際、馬車の中から自分とそっくりな少年・ルネを見つける。

使用人に命じて、ルネを探し出し、三日間だけ御曹司ジルと貧しい暮らしをしている庶民の少年ルネは入れ替わる事となる。

初めて1人で街中に出るジルの事を、ルネの幼馴染であるダニエルが三日間世話をする事となっていた。
パリの街…

3

ぜんぶ、猫のせい~木蘭町の謎解き事件簿~ 小説

和泉桂  小椋ムク 

もっと猫に出番を

小椋ムク先生のジャケに惹かれて買いました。
しかも猫、探偵、面白そう!と。
読んでみて、面白かった事は確かなんですが。
なんとなく、ぼんやりとした印象の作品でした。
私には作家さんの書きたいテーマがイマイチ掴めなかったり。
攻めの考え方が受け入れられなかったり。

でも、普段合わない小説は途中で投げ出すのですが。
このお話は最後まで読めました。
面白い場面も多々あったので。
萌…

2

七つの海より遠く 小説

和泉桂  コウキ。 

すごくリアリティーのある絵

 元々中性的な容姿の珪は、父の失踪の知らせを高校の寮で受け取るのです。その父というのが、機関を研究する優秀な研究者なのです。

 自分の身を守り、そして父を探しに行くため、「女装」して英国行きの船に乗り込むのです。
 船が難破したとき、玉鬘は流されてしまったものの、私には袴のせいか女性にしか見えませんでした(笑)助けられた船の中で、船長のライル達と邪険にされながらも、下働きをしている姿が印象…

0

ふらちな恋のプライス 小説

和泉桂  高久尚子 

攻のキャラクターがもうダメ。

和泉さんで私のかなり苦手な系統を見事に引いてしまいました。これはもう『やってしまった』としか言えません。

もともと『お仕事もの』は好みじゃないんですが、和泉さんのお仕事ものは特に合わない。

とにかく、桐生(攻)のキャラクターが個人的にものすごく!最低レベルで苦手なタイプでした。
コイツよりは無駄でクドいわりに内容は浅い仕事描写の方がまだマシかと迷うほど、文字通り出て来るだけで気分が悪…

3

シュガー・ベイビー 小説

和泉桂  桜川園子 

『パティシエとわがまま王子』だそうですが

あらすじを知らずに読んだとしたら、クールな執事×我が儘お坊ちゃまとしか思えない導入でした。

攻はパティシエと知ってて読み始めた私でさえ『え・・・アレ!?』と思ってしまったくらいです。

そして、読み進めるほど『・・・執事攻の方がまだよかったな』と思ってしまいました。

ちなみに私は執事攻も丁寧語攻も特に興味はありません。この執事・帯刀が好みだとか魅力的だとかいうわけでもない。

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