六青みつみさんのレビュー一覧

ruin -緑の日々- 小説

六青みつみ  金ひかる 

六青さんの暖かいお話・・・

今回の作品は痛くもなく終始切なくて、なのにほのぼのと暖かいお話でした。
前半はガルドランの心情が切なくて、後半はカレスの心情が切なく・・両方の心情の描写がとっても良かったと思います・・・でも・・何故か?泣けなかった・・・なんでだろう?・・すっごくいいお話なのに・・やっぱり六青さんの本は痛くないと泣けないのか?・・というよりも、切ないけれどそこに二人がお互いを思いやっている愛がとてもよく解るから…

2

リスペクト・キス 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

 好きだと言えないせつなさ・・・

 誰もの目を引く剛志×自分に自信がもてない洵のお話。
洵は、高校に入って出会った剛志に恋心を抱きます。新しく始まる学校生活に期待を抱いたのも、1年後、従兄弟のコウが洵を追いかけ入学してきたことで、苦渋の日々に変わります。コウに一目で心を奪われた剛志は、じきにコウと付き合い始め、洵は唯一心を許せる友人という立場になることで、やりきれない思いを封じ込め、そしてそのまま10年がたちます。
 剛志は音…

4

ruin -緑の日々- 小説

六青みつみ  金ひかる 

かわいい

ruin-傷-の続編です。
前作で精神の均衡を崩し、公爵ガルドランに引き取られたカレスのその後のお話です。
ネタバレ↓↓




公爵の領地にて療養生活を送るカレスは1日の大半を寝て過ごしていましたが、時が経つにつれ人格を取り戻していきます。

ガルドランの忍耐とか包容力とかいろいろ試されます。
微笑ましい場面もいっぱいありますがやっぱりそこは六青さんです、痛い所もやっぱりあって…カレスが元のよう…

4

君がこころの月にひかれて 小説

六青みつみ  佐々木久美子 

六青さんの萌えがてんこ盛り

六青さんの処女作だそうです。同人誌で発表されていたものを改稿したもの。
実は、同人誌で読んでいました。
その時に「おおっ、こんなラストがあってもいいのかぁ……さすが同人誌だ」と感心したものでしたが、商業誌でもOKなんですねぇ。

六青さんの萌えをてんこ盛りにしただけあって、受けである葉之助は、健気だけじゃなく、これでもかってくらい酷い目にも遭い死にそうになっちゃいます。
もちろん攻めの隆…

2

寄せては返す波のように 小説

六青みつみ  藤たまき 

泣けた、泣けた

六青さんのお話は、受けちゃんがえらく酷い目に遭うというのはデフォルトですが、今回はそんなに酷い目には遭わないんですが、設定がねぇ。
2年前に事故に遭い、父を亡くしただけではなく、頭部に大きなケガを負い、記憶障害を負ってしまい、1時間ほどしか記憶を保てなくなってしまったルース。
父の親友・ゴドウに助けられながら、清掃員として働き、今ではなんとか一人暮らしが出来るほどになりました。

記憶が保…

7

至福の庭~ラヴ・アゲイン~ 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

前半良かったんですが、後半でついてけなくなっちゃった

前半は好きでした。
真相が分かったときに『おおっ、なるほど…』と思ったし、キュンキュン切なくなりながら読みました。
でも後半が…。
マイナス思考受けのマイナス思考に、後半からついてけなくなっちゃったんですよね。
主人公のマイナス思考、心に受けたキズがトラウマになってるせいだというのは分かるんですが…分かるんですが、なぜか主人公の悲しみにシンクロできなかった。ちょっとイラッとしてしまったというか…ス…

2

リスペクト・キス 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

最強の「すれ違いじれった萌え」

10年も片思い、それも本人に気づかれていまの友人としての立場を喪いたくないというBL独特の思いこみ(;_;)に、読者はいらいらするほどじらされます。
「すれ違いじれった萌え」というジャンルがあれば、もう一二を争うかもしれない・・
想い人の剛志の過去の彼氏彼女との別れの理由が、わがままだとか、嫉妬深いだったので、洵はそれを知っているから、必死でそんな気持ちはないという振りをして、嫉妬心や寂しさを…

8

蒼い海に秘めた恋 小説

六青みつみ  藤たまき 

人魚姫のような切ない恋

硬派攻め×健気受け
受けに過去に他の男との関係有、人前での公開でのH有と、苦手な方はご注意。
切ない健気受けが好きな方に、お勧めです。

イラストも淡い水彩タッチの絵がキャラとマッチしていて、すごくよかったです。
まるで、童話の人魚姫のように自己犠牲にみちた切ない恋です。
BLの中でファンタジーや横文字の名前は苦手なので躊躇していたのですが、何も臆することなく、すっと作品世界の中に入り…

7

騎士と誓いの花 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

健気受けといえば、この作品

六青さんとの初出会いがこちらの作品でした。
BL本を読んでいて、初めて泣いてしまいました。
健気受けが好きな方に、お勧めです。

俺が命をかけて守るというグリファスの言葉も、それも王子の身代わりをつとめるからこそ与えられたもので。
全てに身代わりであるからこそ、自分を大事にする、してくれる。
元奴隷の立場のリィトに初めて温かい好意を見せてくれたグリファスの為に、頑張るリィトの姿が健気で…

6

リスペクト・キス 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

最低でも友達、最高でも友達

音楽業界の人間の剛志×性格がいい地味眼鏡受け
10年越しの片思いというだけでも切ないのですが、更に何個も切なくなるポイントがあります。
ノンケに片思いなら元から恋人にはなれないからという諦めもありますが、城戸はバイセクシャル。
そんな城戸の恋愛対象に、ならない、なれない。
10年間もずっと城戸が恋人といる姿を見続けることに。
友達のままならそばにいられるという気持ちや保身は、すごくよくわ…

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