六青みつみさんのレビュー一覧

王様と幸福の青い鳥 小説

六青みつみ  花小蒔朔衣 

歪みのない純粋な心が私にもほしいのです

受はあいかわらずひどい目にあわされておりますが
穢れを知らないピュアさに思わずキュンとしてしまう。
どんなにひどい目にあおうとも、ただただ。

地下牢にずっと閉じ込められていた受
そこではひどい目にあわされた、唯一の肉親である母をも
酷い形で失った。
そんな日々から救ってくれたのが攻だった。
特別な力を持ったものたちが集められる式典。
そこで再会した二人。

攻からすれば「利…

11

裏切りの代償 ~真実の絆~ 小説

六青みつみ  葛西リカコ 

親愛

さて、絆シリーズも5作目ですね。

過去作品の中では一番大人っぽいヴィジュアルのインペリアルなのですが、
読後の感想としましては
過去作品の中で、一番子供っぽいインペリアルだった気がします。
大きい子供。それがちょっと可愛く見えてしまうから不思議だ。

インペリアルの選定が、身分に関係なく行えるようになった
最初の選定式。
青の卵の部屋で出会った一つの卵。
言いようのない気持ち…

12

王様と幸福の青い鳥 小説

六青みつみ  花小蒔朔衣 

切ないけど、甘くかわいい作品

とにかく受けのイリリアが純粋無垢でかわいいのですが、若干年齢以上に幼い印象を受けました。

地下牢で長くひどい目にあっていたにも関わらず、人を恨むことなく生きているイリリアに、はじめは利用価値としてしか見ていなかった王様が徐々に安らぎを感じるようになります。
でも幾度となく命を狙われ裏切られてきた王様は、自身のイリリアに対する感情を認めることができません。

利用価値があるから優しくされ…

10

寄せては返す波のように 小説

六青みつみ  藤たまき 

じわっとくる

こっちのほうが好き。
育ての子、ショアを失って、後悔に押しつぶされて。
似た少年に許しを請う姿に胸が痛かった(´;ω;`)ウッ…
いつも失敗した後に気が付く。
だから私は・・・
でも、だからこそ今度は。それが今回のお話し。

ある日、エリィはショアによく似た面影の少年に出会う
記憶障害を持った彼はすぐに記憶を失ってしまう。
だからショアの代わりにした。
本人にかけられない言葉を…

11

蒼い海に秘めた恋 小説

六青みつみ  藤たまき 

ピュア

最後、自らの髪を赤く染めるシーンに
思わず号泣してしまった(´;ω;`)ウッ…
どんな目にあわされてもひたすらけなげにいちずな受が愛おしい。

お話しの主人公は
特殊な抗体を唯一体にやどした少年。
特効薬を作るために研究所で研究体として育てられていた。
育ての親であるエリィが大好きだった。
でもある日その大好きなエリィの口から・・・
飛び出した先、一度会いたいと思っていた青年のも…

4

金緑の神子と神殺しの王 小説

六青みつみ  カゼキショウ 

次巻が楽しみ!

学校からの帰り道、ハルカは友人のアキと一緒に異世界へ召還されてしまいます。
その世界でハルカは神子として、四人の王候補とセックスして一番相性のいい相手を王に選び、さらに王国の神である白い竜蛇にも身を捧げることを強要され・・・という、「黒曜の災厄は愛を導く」のハルカ視点の物語です。
この本ではまだルシアスと白竜蛇神とだけですが、次巻では他の王候補との絡みもあるのかな?
ルシアスとは甘々な雰囲気…

8

一枚の絵 小説

六青みつみ  ヒメミコ 

ハッピーエンドだけど終わり方が良くない

六青先生おなじみの超切ない話。 エリアの境遇が悲惨だけど、他の同先生の作品の受けはもっとひどい目にあった受けもいたので、それ程読んでいて痛くはないです。中立と辛口なのは、最後がライオネルの弟と侍女の恋のお話しで終わっているから。 六青先生は読みやすいし、泣き所もあってさすがだなと思ったけど、最後は主人公二人のシーンで終わってほしかった。やっと一緒になれたのに、その後二人が一緒に生活している場面が少…

2

黒曜の災厄は愛を導く 小説

六青みつみ  カゼキショウ 

言葉が通じない異世界トリップなんて!!

アキが幸せになって良かった!!読後の感想はもう本当にこれ(笑)

学校からの帰り道に友人と一緒に異世界トリップ。
そこで友人のハルカは神子として尊ばれるけど、アキは迫害の対象。しかも、見つかれば殺される程の忌み嫌われよう。
そんな世界で唯一親身にしてくれるレンドルフに惹かれていくアキだったけれど、彼はハルカの伴侶候補のうちの一人で・・・という物語です。

BLを目的に読むと、ラブラブは…

4

金緑の神子と神殺しの王 小説

六青みつみ  カゼキショウ 

能天気アホの子受けが好きではないのが判明しました(笑)

「黒曜の災厄は愛を導く」の春夏視点です。
「黒曜の~」の時に、のほほんとした楽天的でおばか、秋人とあまりにも違う待遇や状況の違い等、読んでいるこちらも能天気すぎる春夏に、イラッとくる場面も多々あったのですが、春夏なりの苦労と辛い出来事等の一端が書かれてあり、春夏も色々と大変だったのね…というお話です。

話の出発点と終着点は同じなので、結末は分かっていても、「黒曜の~」を読んだだけでは、春夏…

11

王様と幸福の青い鳥 小説

六青みつみ  花小蒔朔衣 

既視感…

冒頭10ページほどで同じ作者さんの「騎士と誓いの花」(2005年) という作品に似ていることに気づき、頑張って最後まで読んだのですが結末までの展開も似ていてあまり面白いと感じませんでした。

今作も、攻は王族(あるいはそれに繋がるような位の高い身分)で偉丈夫な信念の人(大人)、受は出自不明で不遇の過去を持つ、一見すると地味だけど実は美形でとにかく純粋な健気っ子(ショタではないけど子供)――とい…

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