六芦かえでさんのレビュー一覧

きみを見つけに 小説

うえだ真由  六芦かえで 

もっと大慌てさせてやってよかったのに。

『答えて姐さん』の中で、どなたかが教えて下った本の中で、私も好きそう、と思って手に取りました。

とても私好みで面白かったです(^-^)

 受け様は、大学4年生で真面目で大人しい性格の遙斗。
カフェのバイトの最中に、客としてやってきていた攻め様である佳明と出会う。

 ゆっくり距離を縮められて、佳明から「理想的なんだ」と情熱的に告白されて、付き合い始める2人。
ゲイであり、恋人な…

0

遠い国の小さな花嫁 小説

あべちか  六芦かえで 

重厚壮大な物語

花嫁、子ども、体格差、避けがち三要素だけどもフォロワさんのヤバBLということで読んでみたら!ちょっとワケありな花嫁がちょっとどころじゃなくて上の上の上の展開!人情、日常、異国の風情、策略、温かみと血生臭さ、心の在り方、壮大すぎて深くて重くて優しくて!どすんです。 ふわふわファンタジーかと思ったら骨太だった!
無骨なローランと健気なサガルが何年も時間をかけて心を通わせるのがね、もどかし~2人の人柄…

4

おひさま色の愛しいひと 小説

杉原朱紀  六芦かえで 

迷わない攻めが推せる!

幼少の頃に出会い運命的な再会を果たすカップルです!受けは不幸な目に遭いながらも健気でまっすぐ。自分なんて、と卑屈になり過ぎないので純粋に健気受けとして楽しめます。
また受けを小さな頃から育てて育ったところでくっつくという定番の流れですが、攻めが受けを一度も手放そうとしないところが良かった。この手のお話だと攻めが受けのためを思って一度は手放そうとすることが多い気がしますが、今回の攻めは自分の気持ち…

5

おひさま色の愛しいひと 小説

杉原朱紀  六芦かえで 

おひさま色の髪の毛

金髪攻めが大好物なのでget。さらっと読んでしまったので萌にしました。六芦先生の挿絵がぴったりな印象の健気ちゃん頑張るお話、本編+後日談のあまあま話+電子限定おまけ+あとがきでした。(シー○アさん、挿絵あり)

高級料亭「笹屋」で下働きの末端として働く小さな椛(もみじ)。不吉なことを言うと店中の人から毛嫌いされていて、食べるものもあまり与えられていません。ある日店の坊ちゃんに、お守りのように大…

4

おひさま色の愛しいひと 小説

杉原朱紀  六芦かえで 

光君と若紫

千年以上経っても乙女が萌えるお話のパターンじゃなかろうか?
可哀想な受けさま(若紫を受けと言うのはいかがなものかと思うけれどお許しください)が、孤独な魂を持つスパダリに拾われ、大切に育てられるお話。

あ、源氏物語だけじゃないです。
このお話の中には、少女(あるいは少女の心を持つ者)のはぁとを鷲掴みにするテンプレートが複数入れ込んであると思うんですね。継子いじめであるとか、過去に出会った『…

5

おひさま色の愛しいひと 小説

杉原朱紀  六芦かえで 

様式美です。

こちら、時代もの+シンデレラストーリーです。

身寄りも無く引き取られた先でひどく虐げられていた子供が、華族の青年に引き取られる。
そこで愛情を掛けられ、大切に育てられた子供は、やがて美しく成長してー・・・と言ったお話になります。

もうこれ、すっごいベタなんですよ。
内容としては年の差溺愛もので、不憫な受けが攻めと出会って幸せになるというのが全て。
そう、ストーリーとしても、先の先…

18

蜜月ライブラリー 小説

夏乃穂足  六芦かえで 

虚構と現実の狭間で

今回は高校の図書塔に棲む精霊と活字中毒の高校生のお話です。

胸に虚を抱えた受様が攻様の助力を得て周囲との関係を再構築するまで。

受様は活字中毒者の高校1年生です。受様は去年の夏に参加した学校説明
会で案内された古い図書塔に魅了された高校に合格します。しかしその図
書塔は大掛かりな工事のてめに受様が入学した時には閉鎖されていました。

しかも再開予定は受様の卒業後で受様は青ざめ…

1

蜜月ライブラリー 小説

夏乃穂足  六芦かえで 

登場人物みんな魅力的

わくわくするファンタジーでありながら、ハラハラするミステリーというか、もちろんBLなんですけど、たくさん出てくる本とそのストーリーに絡めた、登場人物達の隠れた傷や、わだかまりをほどいていく過程がとても見事でした。
途中急に友達をまとめて紹介される部分があって、ありゃ名前が覚えられないなぁと思っていたんですがそれぞれに対してもストーリーが展開して、慌ててページを遡ったりもしました。
しかしそのど…

6

蜜月ライブラリー 小説

夏乃穂足  六芦かえで 

ほんの少し、物足りなさが

前作『飼い犬に手を咬まれるな』から1年3か月。
『飼い犬~』での衝撃(特にあとがき)があったものですから、次作にあたるこの本がつつがなく刊行される様にと祈っておりました。
今月、もう1冊予定されておられるようですし、まずは「良かった」と思っています。
引き続き、夏乃さんのお話が読み続けられますように。

さて、お話の感想です。
やはり夏乃さんの『痛いエピソード」は半端なく、徹底的に痛い…

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蜜月ライブラリー 小説

夏乃穂足  六芦かえで 

レーベルは大事

大好きな作家様なので、何も情報を入れないまま読み始めたのですが、六芦かえで先生のかわいらしいカバーと甘めタイトルからは想像できないストーリー展開でした。

冒頭からすごく素敵で、本好きの清良がなぜ活字中毒になったのかや、彼の家庭環境、三年前に亡くしてしまった弟との関係が少しずつ明かされていきます。

(ロー)ファンタジーがお得意の作家様なので、主人公の清良が高校の図書塔に入り込んでしまうと…

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