六芦かえでさんのレビュー一覧

おまえ、私の主人になりなさい 小説

神奈木智  六芦かえで 

食糧×バンパイヤ

人外物好きとしては、見逃せないストーリです。

純潔なバンパイヤであるが故に、特別な血しか飲めない零(受)は、
その特別な血が見つからず、飢えているところに偶然
デザイナーの陽司(攻)と出会う。
この陽司が特別な血の
持ち主なのですが、陽司も、単なる餌に落ちません。
飲ませてやるから、俺がご主人さまだ!となるわけです。

よくあるバンパイヤものの中で、いいな~と思ったのは、
「…

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恋愛未経験。 小説

黒崎あつし  六芦かえで 

健気すぎて、キュンでした。

神にしてしまおうか悩むほどに、素敵な作品でした。

不治の病を宣告されてしまった直己は、
死ぬ前にエチを経験しておきたいという想いから、
ゲイバーにて、素敵なサラリーマン風の貴史と一夜をともにします。

ただ、直己の病気宣告は勘違いで、本当は健康に全く問題なし!
なので、予定通り就職したのですが、
その就職先の社長が、なんと貴史だった訳です(笑)

貴史にとってみれば、「不治の…

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珊瑚の骨 小説

成瀬かの  六芦かえで 

みんな幸せになればいい。

面白かったです。
痛い部分を抜けば、結構好みのお話でじゅうぶん楽しめました。
なによりも、攻めが預かっている姉の息子・・・ちびっこい8歳なのですが、この子の表現が大変愛らしい。
本当に愛らしく、健気で、場を和ませてくれる存在で。いい、こういう健気なちびっこなら構い倒すのに!と。そんな和み要因もいますがやはり、成瀬さんの作品。
痛みを抱えた登場人物がたくさん登場する話でした。
受けも、攻め…

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好きで好きで好きで 小説

高遠琉加  六芦かえで 

ごめん、泣けない・・・

いえ、別に泣きたくて読んだわけではないんですが・・・

高遠さんは、文章も綺麗だし心情描写も細やかで、読んでいてリズムが気持ちいいですし、なんでもない日常を題材に、大きな起伏もないところも私はいいと思うんですよ。でも、キャラクターが好きになれないことが多いんです。キャラクターさえ気に入れば、好き作品になる確率は高いんですが。この作品はその典型です(ちなみに高遠さんでは『捨てていってくれ』『酷い…

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たとえ遠まわりな恋でも 小説

海原透子  六芦かえで 

なんでだろう・・・

設定やキャラクターは好みのはずなんですよ。幼馴染ものも好きですし、希(受)が過去のトラウマでPTSDを持つという設定も、それ自体は別に嫌でもなんでもないんです。むしろ好きな方。天馬のキャラクターも結構好みです。

なのに何が・・・と考えてみると、文章や描写の仕方が合わないのか、ところどころ引っかかってしまいました。特に、希視点が独りよがりな感じがして、せっかく切ないしっとりしたストーリーだと思…

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華の繚乱 小説

秋山みち花  六芦かえで 

なんというハーレクインロマンス(笑)

明治期、英国貴族で外交官×士族出身の書生?のラブロマンスです。
まぁ、非常に読みやすいですね。読むのが早い方なら1時間ちょっとで読み上げ可能だし、
途中、「ん?んん?」とつっかかるところもなく。

それというのも、「裏切り」がないんですよ、ストーリーラインに。
つまらないといえばそれまでなんですが、これほどスルスル入っていくモノも珍しい。
さらに後半でSM・自慰もハードすぎず入っており…

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大好きなんです 小説

吉田ナツ  六芦かえで 

熱血オタクくん!

うわぁ、これ面白かった。大好きです!

私、コメディって決して嫌いじゃないんですが(いえ、どっちかというと好きなんです)、ホントに面白いコメディって意外と少ないと思うんです。あ、あくまでも『私が面白いと感じる』コメディですよ。

都石(受)は筋金入りのオタクでコスプレイヤー。対する津田(攻)は、オタク趣味には一切興味ありません。
私は、傍から見れば『オタクでくくれる』という意味では、都石…

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おまえ、私の主人になりなさい 小説

神奈木智  六芦かえで 

ある意味、俺様×俺様?

作者さん初挑戦のヴァンパイヤものということで、ヴァンパイヤ好きとしては手に取ってみました。
ロシア貴族の血を引きヴァンパイヤの始祖の血を持つ純血と呼ばれる、ある特定の血しか受け付けないという零は、高貴であるだけに貴族的な不遜な態度。
片や、その餌に選ばれた建築デザイナーの陽司も傲慢な態度。
二人の出会いの場面など、高慢のガチンコ対決で思わず漫才かと思うような愉快さが!
しかし、零は不遜なだ…

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おまえ、私の主人になりなさい 小説

神奈木智  六芦かえで 

ヴァンパイアの食糧の条件は愛!

最近この作家さんの作品を連続して読んでるのですがシリアスになりながらも
上手く気持ちが沈み込み過ぎない感じの作品を書いてるなって思います。
今回の作品はヴァンパイアものなんですが、どこか昭和の匂いがする(笑)
江戸時代辺りから生きてる受け様だけど、母親が日本人の為か吸血鬼にありがちな
英国の匂いは感じないのですよ。
それでも、設定では高貴な血族で純血種という特別で、そして血を飲むけれど

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大人って??

本編後の二人の日常が戻ってきたある日の閨での二人の様子です。
色々なゴタゴタがようやく落ち着きを取り戻し、共に暮らすようになって5年
幼かった豆ちゃんも二十歳の大人になっているのですが
豆ちゃんは大人になった実感が今一つピンとこないのです。
そして紅塵に二十歳の頃を尋ねるのですが、それを聞いても分からないし
紅塵の二十歳の頃が想像出来なくて逆に大人ってなんだろう?的な思いになる。
でも…

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