六芦かえでさんのレビュー一覧

半熟恋愛レシピ 小説

藤森ちひろ  六芦かえで 

年の差ラブ!

 唯一の肉親の祖母を亡くし、その後始末やなんやかんやに追われているうちに、休んでいたバイト先が倒産していた。
 しかも、バイト代も払われず、夜逃げ同然の状態で――であった。
 そんな大学生の朋実は、他に頼る当てもなく、店の前で呆然と立ち尽くしていたところをやたらに派手な柄シャツの男・江上に声をかけられる。
 強面だが、才能のある若者の起業を支援する会社の社長である江上は、朋実を家事手伝い兼事…

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大型犬は恋をねだる 小説

朝香りく  六芦かえで 

大型犬攻め!

 交通事故により、手を負傷し、やむを得ず美容師を辞めることになった愁也は、ほとんどの知り合いと連絡を絶ち、やさぐれていたところを、ゲイ専門のホストクラブのオーナーに拾われ、そこで働くようになる。
 それどころか、気が向けば客に体も許すような自堕落な日々を送っていた。

 そんなある日、泥酔し、変えるのも面倒になったところに声をかけてきた好みの男を、よく考えもせず、半ば強引にベッドに誘う。

2

吸恋鬼(アムヴァンプ)は恋を食べる 小説

水瀬結月  六芦かえで 

みんなで幸せになりたい

なかなか可愛らしい感じのするファンタジー系で、ラノベ色の強い雰囲気になってる
ような、聖純潔学園なんていかにもな名前の学校で巻き起こる事件を背景にした
うっかり屋さんでニブイ受け様の恋を描いたお話でした。

人外物ファンタジーが好きで可愛らしい話も好物なお人にはお勧めの1冊だと思います。
このお話では、「吸血鬼」や吸血鬼の子供である「ダンピール」やヴァチカンの騎士や
保護騎士(神父)、…

2

吸恋鬼(アムヴァンプ)は恋を食べる 小説

水瀬結月  六芦かえで 

恋を食べる吸血鬼ならぬ、吸恋鬼

人外好きな私としては、タイトルからして見逃せず、
購入しました。

う~ん。設定が、ご都合主義ませんか?と思いつつ
読みましたが、まあ、いいか。

歴史ある全寮制のクリスチャン高校に通う
高校生の琴里は、人の恋心を食べて生きる吸恋鬼。
フェロモンを発して、クラスメイトの自分への恋心を育て、
いい具合に育ったところで、食べさせてもらう。(ハグするだけです)
で、吸恋鬼は、珍しいと…

2

熱愛未経験。 小説

黒崎あつし  六芦かえで 

キャラクターが意外でした~。

前作は今ひとつ(以下)だったのですが、こちらはけっこうよかったです。とにかく、前作の貴史(攻)がダメだったので、それに比べたら、ということで多少は上積みされてますね。でも、単体でも決して悪くはないんです。

前作で、一弥(受)のエピソードあれこれ(特に退職関係)がやけにあっさりスルーされたな、と思っていたんですが、こちらが出るからだったんですね。

こういうキャラクターのつながりがあるスピ…

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恋愛未経験。 小説

黒崎あつし  六芦かえで 

中途半端な気が・・・

設定は悪くないんですが、キャラクターがどうも今ひとつでしたね。

直己(受)は思い込みは激しいけど(でもあれは直己だけのせいじゃないと思いますが)、健気で純粋ないい子です。
『死ぬ前に一度だけ!と思ったら(死ぬというのは)勘違いだった』も、『たまたま出逢って好きになった人が就職先の社長だった』も、まさしくベタですが、それはいいんです。ただ、その先の展開がどうにも好みではなかったんですよ。…

1

おまえ、私の主人になりなさい 小説

神奈木智  六芦かえで 

食糧×バンパイヤ

人外物好きとしては、見逃せないストーリです。

純潔なバンパイヤであるが故に、特別な血しか飲めない零(受)は、
その特別な血が見つからず、飢えているところに偶然
デザイナーの陽司(攻)と出会う。
この陽司が特別な血の
持ち主なのですが、陽司も、単なる餌に落ちません。
飲ませてやるから、俺がご主人さまだ!となるわけです。

よくあるバンパイヤものの中で、いいな~と思ったのは、
「…

1

恋愛未経験。 小説

黒崎あつし  六芦かえで 

健気すぎて、キュンでした。

神にしてしまおうか悩むほどに、素敵な作品でした。

不治の病を宣告されてしまった直己は、
死ぬ前にエチを経験しておきたいという想いから、
ゲイバーにて、素敵なサラリーマン風の貴史と一夜をともにします。

ただ、直己の病気宣告は勘違いで、本当は健康に全く問題なし!
なので、予定通り就職したのですが、
その就職先の社長が、なんと貴史だった訳です(笑)

貴史にとってみれば、「不治の…

1

珊瑚の骨 小説

成瀬かの  六芦かえで 

みんな幸せになればいい。

面白かったです。
痛い部分を抜けば、結構好みのお話でじゅうぶん楽しめました。
なによりも、攻めが預かっている姉の息子・・・ちびっこい8歳なのですが、この子の表現が大変愛らしい。
本当に愛らしく、健気で、場を和ませてくれる存在で。いい、こういう健気なちびっこなら構い倒すのに!と。そんな和み要因もいますがやはり、成瀬さんの作品。
痛みを抱えた登場人物がたくさん登場する話でした。
受けも、攻め…

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好きで好きで好きで 小説

高遠琉加  六芦かえで 

ごめん、泣けない・・・

いえ、別に泣きたくて読んだわけではないんですが・・・

高遠さんは、文章も綺麗だし心情描写も細やかで、読んでいてリズムが気持ちいいですし、なんでもない日常を題材に、大きな起伏もないところも私はいいと思うんですよ。でも、キャラクターが好きになれないことが多いんです。キャラクターさえ気に入れば、好き作品になる確率は高いんですが。この作品はその典型です(ちなみに高遠さんでは『捨てていってくれ』『酷い…

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