六芦かえでさんのレビュー一覧

可憐な薔薇の育て方 小説

河合ゆりえ  六芦かえで 

かなり王道

王道なシンデレラストーリー、かと思いきや、ちょっとだけ裏があるところが隠し味になっている作品。

ですが、これがなければ本当にただの「身寄りの無い日本人がセレブな社長に見初められて愛される」だけのなんてないお話で終わってしまうのではないかと。
両親を亡くし、学費をためるためバーでバイトしながら、育ったNYで暮らす真人は映画会社の社長ウィリアムに映画の主題歌を歌う歌手として抜擢されます。

1

盗賊王と熱い夜 小説

加納邑  六芦かえで 

アラブファンタジー

盗賊王・アラバール×貧乏小国の王子・パシャ。
あれです、拉致って無理矢理展開なアラブではありません。
おとぎ話のような時代の話です。
ランプの精とか出てきても驚かない!(出ないけど)

割りと最初のほうで設定とかオチが色々見えちゃったので、ハラハラドキドキはあまりしませんでした。というかしませんでした←
が、その分さくさく不安無く読むことができました。

盗賊王と呼ばれる“アラバー…

0

狗神さまは愛妻家 小説

雨月夜道  六芦かえで 

ヨメが……ヨメが俺に惚れくさった!

花嫁もの、けも耳、わんこ。甘ったるいだけのお話を予想していたのですが、意外にもじんわりと沁みるお話でした。

最初は、ぶんぶん尻尾を振って、たんぽぽを撒き散らす月影の嫁大好きぶりだったり、神嫁として尽くそうとする幸之助の健気さだったりの、ほわほわっとした感じで、生け贄とか不穏な言葉はどこかにいってしまいそうになるのですが、月影の父親、白夜によって、生け贄が真実で、白狗である月影が人を喰わなけれ…

5

好きで好きで好きで 小説

高遠琉加  六芦かえで 

これでもかこれでもかというほどの片思いのお話し

 あとがきで高遠さんも書いているように、これでもかこれでもかというほどの片思いのお話し。息が苦しくなるほどの。

 高校の同級生だった堂島のことを好きになった三浦。ずっとずっと好きで。一回振られても好きで。振られても5年の間好きで、偶然再会した堂島に気持ちを隠せずにボロボロ泣く三浦が切なかった。しかも3回も。
「俺だってこんなつらいのもう嫌だ」と三浦が堂島に気持ちを吐露するところも切なかった…

7

デキ狐!! 小説

石原ひな子  六芦かえで 

萌えなかった

狐の神様×リーマン。不慮の事故により攻めの子供を身ごもってしまった受けさん、という話。
エッチして妊娠したわけではないので、最初はお互いツンケンしてて、非常に感じが悪かったです。もうちょっとお互い大人になろうよ…と思いました。
あと攻めがあまり好きになれないタイプでした。何もしないくせに口だけうるさいクズ夫みたいなキャラ…。攻めの身の回りの世話をする子鬼と烏がいるのですが、子鬼はちみっこ枠で萌…

0

きみを見つけに 小説

うえだ真由  六芦かえで 

もう少し焦らしても

遥斗(受け)の目線で話は進むのですが、佳明(攻め)目線もあるので、心変わり…と言いますか、遥斗がそっくりな容姿の元恋人・史紀のレプリカから、遥斗自身を好きになる心情の変化が分かります。
受け目線だけで読んでいて、最後に攻めが本当に好きになったんだと告白するというご都合的スタイルにちょっと飽きていたので良かったです。

でも、遥斗が史紀のことを知ってから思いが通じるまでは、もう少し焦らしても良…

5

巫女はあやうい恋のとりこ 小説

柊平ハルモ  六芦かえで 

余りにも受が受け入れられず

あらすじは、他の方が書いて下さってるので感想を。

最後まで一気に読めてしまうアッサリ感
夢中になって先を読みたくて読んでいるうちに…とかじゃあなくて、ん?これで終わり?
由布(受)は何が変わったの?
結局何も理解も出来てないよね?
今時とはあまり使いたくありませんが、あまりにも都合よく無知すぎる由布にイライラ
今時こんな17歳いるのかな?
久遠寺(攻)は、過去の出来事から無慈悲な…

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デキ狐!! 小説

石原ひな子  六芦かえで 

せつなさにうるっときた

横柄な牙藍丸に騒がしい茜、烏の漆と面倒なのに押し掛けられて迷惑千万なのに、お腹の子どもが喜ぶなら、牙藍丸のそばにいてもいいと考える伏見は、優しいというか、根っからのおかん気質なのか。烏の漆にも水浴びさせてやったり、何だかかんだ言いつつも牙藍丸と茜の食事を用意してやったり、面倒見もいいし、とんでもない状況を仕方ないとしっかり受け入れて、ちゃんと産もうとか、子どもの喜ぶようにしてやろうとか、男前な伏見…

2

蒼王と純白の子猫 小説

秋山みち花  六芦かえで 

健気な想いは運命も変えて…

ファンタジーものが大好きで、手に取ったこの作品、王獣の花琳の健気さにやられました!
お話は、蒼国の第二王子の雷牙が、苛められていた子猫の花琳を助けたことから始まる、中華風もふもふファンタジーです。

見た目は可愛い子猫の花琳は、実は、ふさふさの長毛に翼のある虎のような優美な獣だったのです。
そんな花琳の役目は、王の風格を持つ雷牙を自分の里に連れて行くことでした。なぜなら、雷牙達の住む国は、…

11

千年皇帝 ~最後の花嫁~ 小説

月東湊  六芦かえで 

時を超えた再会物

作者様曰く中華風ファンタジーです。
謎が段々と解けていくのは面白かったのですが、なんだか伏線が回収されているような、そうでないような部分もあり、のめり込めませんでした。
そもそもどうして受けが転生させられたのが800年も先だったのか、1000年近く生きていて普通の人間のような心情を保っていられるものなのか。。
作品中に書いてあったのかもしれせんが、ちょこちょこ気になってしまいました。
その…

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