蓮見桃衣さんのレビュー一覧

指先 小説

可南さらさ  蓮見桃衣 

マジョリティ側の理論

受に自己投影してしまってどうしても攻が好きにならなかった。
親ガチャ当たりで高スペックの持ち主で何なら人生イージーモードじゃん。って思っちゃうような攻が振り翳す正論がしんどかった。

「自分を卑下したり、卑屈になるのをまずやめろ。生まれてきたとき肉親から与えられて当然だと思われるものが、お前に与えられなかったからといって、それがこの先のお前の一生の価値を決めるわけじゃないだろう。」

正…

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指先 小説

可南さらさ  蓮見桃衣 

指先を通じた愛に萌えがある

高校生〜大学生(専門学生)のお話です。
攻め様はリーダー性のある情に厚い千里。受け様は寂しがり屋な自分を隠しながら生きる郁。
郁は自身の家庭環境に起因して自尊感情がすこぶる低く、与えられる愛にとても臆病。表面的には高飛車な自分を演じていても心の中はとても繊細で脆い。
そんな郁の心を千里は長く長く愛で包んでいこうとします。
タイトルの指先は作中によく登場するキーワードですが、郁が指し延ばす指…

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悪魔な男の選び方 コミック

蓮見桃衣 

悪魔の恋模様が詰まってます

悪魔と人間の、色々なラブストーリーが詰まった短編集です。

共通しているのは、堕落した人間の命が一番のエモノで、そのために悪魔の実というアイテムを食べさせます。この悪魔の実は、10年の幸福と命を引き換えにする果実です。おまけに、この果実は、食べさせて10年後に、悪魔が人間に惚れていたら人間になれるという夢あふれるアイテムなのです。

どの悪魔も、ミイラ取りがミイラになって、人間に恋してて微…

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玉仙坊夜話(ギョクセンボウヤワ) コミック

蓮見桃衣 

絵に緻密さが出てくればなかなか面白いんだが。

この作者さん、なかなか守備範囲広そうです。
なにせ、中国唐時代モノと思しきものから、人外まで淡くも暖かく書きつづっている印象。
いやー、冒頭作で男娼に「俺はこの仕事向いてんだ」とサラッと言わせてしまうあたり、ちょっとフツーじゃありません。
かすかにウェットでありながら、ジトジトにしないところがいい。

惜しむらくは描線が硬く、プロポーションがちょくちょくブレている描画。
体の描き方が安…

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指先 小説

可南さらさ  蓮見桃衣 

清々しい・・・

可南さんでは、たぶん一番好きです(結構好きな作家さんですが、作品によって好みが分かれるんですよ)。

千里(攻)が高校生とは思えないくらいよくできた(もうでき過ぎなくらいの)子なんですよね。私、あんまり嘘くさいキャラクターってシラケてしまってダメなことが多いんですが、千里はなぜか大丈夫。好きですね。派手な設定がなかったからかな。優等生とは言っても、あくまでも普通の高校生でしたから。

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指先 小説

可南さらさ  蓮見桃衣 

一番大好きです。

私が一番好きな小説です。
この小説と出会って5年以上経ちますが今てもダントツで好きなお話なんです。
千里のことが大好きだけど臆病だからビッチのふりをしている郁と、そっけなく見えて郁のことを凄く大事にしてい千里のキャラ設定に激しく萌えました。

二人の関係が本当に素敵なんです。

私は基本的に攻様史上主義なのですが、
郁のことは素直に可愛いなと思いました。

そして千里は今まで呼ん…

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神さまにお願い コミック

蓮見桃衣 

ファンタジーなんですが、かなり俗っぽいです。

さっぱりした感じのタイトルの絵で、中身もほぼ同じような感じです。

「神さまにお願い」
龍神君、高校に通う・・すっと書いてみたが相当変わったシチュエーションだなw
他にも玉皇上帝(つまり中華の最高神)メイド喫茶で女装する、とか。

姉の嫁入りによって古めの寂れ気味神社に一人っきりになってしまった高校生、みずきのもとに龍神だという龍喜が来ていきなりキス。そんでもって勝手に住み着いてしまい…

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晴れた朝も、嵐の夜も。 小説

可南さらさ  蓮見桃衣 

冗長に感じてしまいました

大人な年上攻めと、ヤンチャな年下受けの、王道的なお話です。
姉の結婚によって甥と叔父になり、同居することになった二人。年上攻めの過剰な束縛に反発する受け。そこはじまった関係に、愛が生まれます。
丁寧な描写は好感でしたが、地味でドラマ性の薄いストーリーだったので、途中から飽きてきてしまいました。とくに後半、やたらくどい。心理描写は丁寧すぎると行間がなくなっちゃう。あえて書かないことによってできる余韻…

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指先 小説

可南さらさ  蓮見桃衣 

泣かせてもらいました

生い立ちのせいか人と関わることに臆病になってしまい、素直になれない。そんな郁を委員長は何くれと構い根気よく接していく。同じ年でありながら委員長の千里、大人だね。でも彼のちょっとした言葉に郁がぐるぐるウジウジ悩んでしまって、でも彼のこれまでの人生を思うと一歩を踏み出す勇気が出せないのも分からなくもないですね。
これから何度も後ろ向きになってぐるぐるウジウジ悩むだろうけど、隣に千里がいれば悩みもがき…

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晴れた朝も、嵐の夜も。 小説

可南さらさ  蓮見桃衣 

やっと読めました。

恋人になるまでと、その後の二人の話に構成されていました。
前者は早くに読み終えていたのですが、なんというか二人気持ちの流れが今ひとつ不鮮明で今ひとつ面白さを感じられなかったので、後者を読むのを棚上げ状態にしてましたが、今日やっと読み終えました。
前者よりも千央の気持ちが細やかに表現され、感情移入ができました。なぜそんなに雷を恐れるのか、なぜ恋人になりながらも啓吾に甘えることができないのか、その…

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