鈴木あみさんのレビュー一覧

婀娜めく華、手折られる罪 小説

鈴木あみ  樹要 

豪快なストーリーに隠れた繊細な恋

花降楼シリーズ第四弾です。
こちらは、第三弾とほとんど同じ時系列で起きているお話になります。
メインカップルのキャラクターも対照的で、あえて対比させるような書き方をしている部分もあるので、ぜひ二冊まとめて読んでください。

今回の主人公は、勝ち気なツンデレの椿とやくざの御門。

椿は父親がやくざにもなれないようなチンピラで、苦労した末に花降楼に売られて来ました。
でも椿のいいところは…

3

夜の帳、儚き柔肌 小説

鈴木あみ  樹要 

純度100%の健気受け

花降楼シリーズ第三弾。
今回の受け、忍はこれぞ健気受け!といった感じのキャラクターです。

忍は四歳の頃に捨てられて以来、花降楼で育てられてきました。
なので吉原の外の世界をほとんど覚えておらず、それゆえの純粋さみたいなものを持っています。
ちょっと浮世離れするほど健気過ぎて、読んでいて時代設定が現代なのを忘れてしまいそうになるくらいです。

忍は育ててくれた花降楼への恩や、自分の居…

2

愛で痴れる夜の純情 小説

鈴木あみ  樹要 

花降楼シリーズを読むならば押さえておきたい作品

花降楼シリーズ第二弾は、色子×色子のカップリングになります。

花降楼シリーズは第五弾と第八弾以外は一冊ごとに主役カップルが変わる独立した話ので、わりとどこから読んでも大丈夫だとは思うのですが、この第二弾の二人は10年以上花降楼に居た上になにかと目立つ存在でもあり、シリーズの他の話にもよく登場するので、花降楼シリーズを読むならばこの第二弾を押さえておいた方がスムーズに読み進められるのではと思い…

3

君も知らない邪恋の果てに 小説

鈴木あみ  樹要 

花降楼シリーズのはじまり

花降楼シリーズ第一弾です。
ちなみに私はこの花降楼シリーズをすべて電子書籍サイトebookjapanで購入していますが、イラストは表紙のみで挿し絵はなく、あとがきも収録されていません。
他のサイトではどうなっているのか分かりませんが、電子書籍での購入を考えている方の少しでも参考になれば幸いです。

さて、この花降楼シリーズは遊廓ものなんですが時代設定は現代。売春禁止法が廃止され吉原が復活し…

3

臈たし甘き蜜の形代 小説

鈴木あみ  樹要 

若紫計画!

 読んだらなくなっちゃうから、かたくなに読むのを拒んでいたのですが、ついに読んでしまいました。
 最初、一回目の心の動きって、一回目にしか味わえないので、それくらい大好きなシリーズです。

 さて今回の主人公は、その昔、蜻蛉にいたく振られた岩崎さん。
 かなりの時を越えてからの再登場です。
 実は彼のことはかなり気になっていたので、もう一回出てきてくれて嬉しい。
 けど、ツンツンしてる…

3

はいまーとろーぜ(1) 流刑編 小説

鈴木あみ  夢花李 

全巻泣きました

購入してから、何故かしばらく放置してしまっていたこの本。
タイトルの意味がなかなか自分に入ってこなかったのと、全部平仮名だったことで、幼稚な印象を持ってしまったからでしょうか…。ですが!
何でもっとちゃんと早く読まなかったんだ、私のバカ!と詰り倒したくなるくらい、一気に惹き込まれました。

受けの、赤髪の綺麗な少年チュールは、薄幸で幼少の頃から不幸を背負い込んでいます。
お話の中でも何度…

2

妖精様としたたかな下僕 小説

鈴木あみ  みろくことこ 

すれ違いな2人

DT部、最後のメンバー葵生のお話です。
同級生執着もの、幸薄系裏社会もの、セレブ親族ものと続いてきた妖精シリーズの4作目は年下ワンコ攻めです!

懐いていた可愛い年下ワンコと思いがけず関係を持ってしまい、気持ちを自覚した途端にちょっとした誤解ですれ違いが生じてしまいます。
そのかけ違ったボタンがズレたまま、4年も歪な関係を続けてきた2人。

正直、攻め様の津森君があまりに葵生を甘やかし…

7

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『愛犬』番外編

4作品の番外編になります。『愛犬』のみ、既読です。

『愛犬』
八尋がお風呂に入ろうとしていたら主基が帰ってきた…そんな場面です。一緒に入ろうと誘う主基。どうしてもダメだと言う八尋に、隠し事をしていると疑う主基。実は、自分の毛をふわふわにしたくて新しく購入したシャンプーを隠していた…という可愛い秘密でした。その後の、シャンプーを買ってきてくれた友達に対する、主基の焼きもちも可愛かったです。結…

0

愛で痴れる夜の純情 禿編 コミック

鈴木あみ  樹要 

漫画化万歳!!

コミカライズされた当時、私は元々花降楼シリーズ原作本数巻と、ドラマCDを聴いたりしていたので、作品(しかも一番大好きなカップルのエピソード)がコミカライズされた時は本当に嬉しかったです。
しかも、原作本の挿絵と同じく樹要先生の絵でコミカライズというのが更に嬉しくて。(私は当時、花降楼シリーズで初めて樹先生の絵を目にしてすっかり気に入ってしまいました。)
挿絵の時から、とりわけ綺蝶の格好よさと色…

1

強姦島~あえぐ夜~ 小説

鈴木あみ  高崎ぼすこ 

ノミネートしたい

「中身はタイトルほどディープ・インパクトじゃないから」ー好きな作家さん、絵師さんなのに、購入する勇気がどうしても出なかったわたしにこの本を貸してくれたありがたい腐友のお言葉です。
 たしかに、タイトルと舞台装置は衝撃的でしたが、中身はエロもバイオレンスも、通常のBLの範疇に十分収まってます。というか、収まりすぎたからこそ、こちらの皆様のレビューでも「名前負け」扱いされているのでしょう。

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