のやま雪さんのレビュー一覧

石黒和臣氏の説く、正しい『日本犬』のあり方 小説

吉田珠姫  のやま雪 

愛犬自慢なの

石黒和臣氏シリーズも9冊目。
ジョベールの当主になり、日本犬のブランド確立をするあたりから、元からのウンチクはもちろん、いかに千聖が素晴らしい犬であるかの、犬自慢話しになっているような気がしないでもないのですが・・・(笑)
今回も、題名の通りに、犬の見極め方もとい千聖くんの賛歌になっておりました(ゴチソウサマw)
ここまでくると、ほんとうにすがすがしくて、実に愉快であります♪
萌えとかそん…

6

天にとどく樹(4) ゆく道のすべてに 小説

吉田珠姫  のやま雪 

ようやく結婚式までたどり着きました・・・。

ここでも善臣と幸彦交互に話が丁寧に綴られていきます。

善臣の幸彦に対する不器用な程の溢れる思い。
好きだ、大切にしたい、怖がらせたくない、ゆきを傷つけるものから守りたい、ゆきの思いを叶えてあげたい。
胸の中に溢あむれているけど、同じくらい暗い思いも抱え悩む善臣。

幸彦も善臣のことが大好きで、だからこそ自分のせいで善臣に負担をかけさせたくないし、本当に彼にとって一番いい形になるように…

1

天にとどく樹(3) 燈台 小説

吉田珠姫  のやま雪 

【天にとどく樹】シリーズ第三弾!すごくいいです。

表題作【燈台】は受けの幸彦の一人称です。
幸彦がどうやって育ち、どうやって善臣を知るようになったのか、やっと思いを伝え合うも、どうにもしっくりいかない二人の関係。
そんなことが言葉にドモリのある幸彦の視点で丁寧に綴られていきます。
当然、一人称なわけですから文章も幸彦に合わせどもり傾向ですが、それがぜんぜんイヤじゃないんですね。
普通、すごく読みづらいはずなのですが、どんどん物語りに引き込…

0

天にとどく樹(2) 魔術師 -THE MAGICIAN- 小説

吉田珠姫  のやま雪 

一人称で語られる物語としては最高峰だと思います。

レビューを書いていくにあたり、このシリーズにいつかは手をつけなければと思っていた作品でした。

吉田珠姫先生の初期の代表作で勢いがあり、一人称で語られていくのですがなんともいえない独特の雰囲気があり、その世界に引きずり込まれていきます。

【天にとどく樹】シリーズは【魔術師】の前に一冊このシリーズ名のものでこの主人公の善臣の弟の直樹と従兄弟の忍の話があります。
物語を読み進める上で前作を…

2

石黒和臣氏の禁欲的な日々 小説

吉田珠姫  のやま雪 

う~ん、変態だw

一作目がフランス行きの飛行機に乗り込むところで終わり、今回はその続きの飛行機内から始まっています。

フランス貴族のお屋敷を舞台にスケールの大きいエロが繰り広げられます。
石黒氏はご主人様っぷりにますます拍車がかかり、千聖は完全な犬に。奥さんの彩子の犬も登場します。

個人的に、一作目はギリギリノーマル、こちらからは完全なるアブノーマルという気がします。ので変態が苦手な方は避けたほうがい…

3

天にとどく樹 小説

吉田珠姫  のやま雪 

直樹と忍の話の後の義臣のバンドのストーリーがいい。

 石黒家の三男、直樹は母親の浮気でできた子供。
 だからといって家庭内でひどい扱いを受けているわけでもない。
 みんなすごーく卑屈になっている直樹に腫れもののように接している。
 それが余計直樹を孤独にする。
 母親はものすごく反省してるし、石黒家の父親も直樹と仲良くしたいと思っている。
 父親は純フランス人、母親は日本人。上二人はハーフ。直樹は浮気相手が日本人なもんで見た目で明らかに世…

1

天にとどく樹 デンジャラス・サイド・ストーリー 石黒和臣氏の、ささやかな愉しみ 小説

吉田珠姫  のやま雪 

これぞ主従?

攻め視点で、Sの心理や主張が中心に描かれています。
作者さんがあとがきで、「Sの気持ちがわからず苦労した」というような事を書かれていますが、私はその部分とっても上手に表現されていると感じました。
Sの心理を冷静に描写している作品て案外少ないので、とても楽しんで読めました。
純粋な受けを精神的に追い詰めていく過程とか、見事ですw

SM、調教ものに分類されるのでしょうが、よくある、御主人様…

5

石黒和臣氏の愛情あふれる調教 小説

吉田珠姫  のやま雪 

愛情あふれる鬼畜v

もう8冊目なんですね、このシリーズ。
しかし、面白いし、鬼畜・調教っていっても全然痛くないし、サクサクいけちゃうのでそんなに長い感じがしません。
これって、作品としてすごくいいことなんですよねv
実にトンデモー!でトンチキが、石黒氏の性格によって巧妙に偽装されているのに、読者が調教されてるって・・・!?
そういう意味で、このシリーズは素晴らしいのかも?

さてさて、今まで千聖くんを犬に…

3

石黒和臣氏の穏やかな休日 小説

吉田珠姫  のやま雪 

石黒氏、王様になる

はい、表紙の如く今回は"戴冠式”でございます・・・ははぁーーーっ!
ジョベールって、もう表の世界でも世界的大富豪だけど、裏の世界(犬の売買)でも超一流なんで、裏を牛耳るものは世界を制すっていうんで、一国の王様みたいなんですね。
不遜な石黒氏は、まさにふさわしい!
っていうくらい、今回も大活躍・・・したのは愛犬の千聖くんv

巷で犬の偽物「狼」を名乗って、殺人や誘拐を行うものがあ…

2

石黒和臣氏のけなげな奉仕 小説

吉田珠姫  のやま雪 

石黒和臣氏は教祖様w

さて、前作で悪徳芸能プロから20名の青年を助け出した石黒氏ですが、今回犬に調教すべくフランスへ皆を連れてまいります。
そして、とうとう首をなが~くして待っていた「馬」「豚」調教のマリー伯母さまが登場ですーーー!!
いやぁ、イラストもすごい迫力でしたww
しかも、その性癖の逸話がビックリすること凄まじい!
勅使河原教授のファニチャーどころじゃない、とんでも豚のファニチャー達に、ちょいビビりま…

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