唯月一さんのレビュー一覧

王様ゲーム 小説

染井吉乃  唯月一 

高校生なんですが…

高校生とは思いたくない会話が飛び交うお話でした…。
主な登場人物は高校2年生が3人なのですが、そのうち瑞貴と多紀は子供の頃からの幼馴染、多紀は瑞貴より1才年上ですが、訳あって通っていた私立高校を退学し、瑞貴が通う公立高校を受験し1年生から入学し直したので学年は一緒という状況です。
この瑞貴と多紀ですが、2人ともモテモテで、瑞貴はノンケですが多紀は両刀使いというのが序盤の会話から判明します。

0

王朝ロマンセ外伝 王朝唐紅ロマンセ 小説

秋月こお  唯月一 

在原業平と藤原北家の御曹司の変化球な恋に激萌え

もともと平安時代や奈良時代の歴史小説が好きで、色々な作家さんの小説を読んでいましたが、平安時代を舞台にしたBL小説があると遅まきながら知り、読み始めた「王朝ロマンセ」シリーズ。

本編も平安時代の歴史背景や風俗をよく調べられていて、本格的な平安時代ものBLをたっぷり堪能できましたが、ただ一つ残念だったのが、主人公の千寿丸が優等生すぎて余り好きなタイプの主人公でなかったことです。それでも…

3

王朝ロマンセ外伝(3) 王朝綺羅星如ロマンセ 小説

秋月こお  唯月一 

途中からは歴史物というよりファンタジーもの

帝をはじめとする宮中人たちには「母の腹の中に野心を置き忘れてきた」と言われ
業平には「愚鈍でアホウ」と言われてきた、正六位上蔵人で極臈の蔵人・藤原諸兄と
やんちゃで可愛く色っぽい諸兄の小舎人童・千寿丸の地位が
千寿の元服により、とうとう逆転する。
自分的には、千寿が長岡親王にならず諸兄の家人のままでいて欲しかったな。

話としては……
右大臣邸の宴で喧嘩沙汰に巻き込まれた千寿の従者ア…

2

王朝春宵ロマンセ(4) 王朝冬陽ロマンセ 小説

秋月こお  唯月一 

何度読んでも愉しめる平安絵巻

 シリーズ4冊目は完結巻となっているけれど、なにやら続きがありそうな終わり方になっている。そして、文庫の厚みはボリュームタップリの物凄い頁数になっている割に、前巻より面白さが劣っているような気が……。

 さて、今回は千寿を狙う隠謀と業平様を狙う隠謀の合計2つの隠謀が企てられます。

一つ目は、千寿が老親王の企てによって破戒僧・拓尊の呪詛で命の危機に瀕する話。
 呪詛から千寿を救うため南…

2

王朝ロマンセ外伝(2) 王朝月下繚乱ロマンセ 小説

秋月こお  唯月一 

レビューがないので、僭越ながら。

2冊目の外伝には3話収録されています。
主役は諸兄×千寿に戻っていて、業平×国経は各話にセットで登場してきます。

「王朝月下繚乱ロマンセ」
 宮中の花見の宴と皇太后様の花見の宴での話。
 宮中の宴では、諸兄×千寿が桜の老木下で青姦して、事後の身体を池の水で洗っている千寿の姿を業平と国経が目撃する話。
 皇太后の宴では、皇太后様に千寿を召し上げられるかも知れないと、千寿との別れを覚悟し…

2

花嫁は今夜もブルー 小説

凪良ゆう  唯月一 

気軽でたのしいラブコメディ。

どうってことのない話……なのに、面白く読めました。デビュー作である「花嫁はマリッジブルー」の続編なのですが、続編のこちら「花嫁は今夜もブルー」の方が好きです。
なんというか新人さん時代の作品ということで、編集様の希望に沿って書かれたと思うのですが、この続編になると、その枠の中でも「凪良さんらしさ」がより出るようになってきている……みたいな感じ。

お姉さんやその恋人、お義母さん、お義父さん、…

2

花嫁はマリッジブルー 小説

凪良ゆう  唯月一 

ニコニコ読めるラブコメディ。

未読だった凪良ゆうさんのデビュー作を電子書籍にて。

花嫁ものBL、テンプレどおりの展開……現在の凪良さんの作品から考えると意外ですね。ひとに歴史あり。

しかしやはり文章はうまく読みやすいのがさすが。脇キャラ(とくに主人公の姉ちゃん)は、なんだかなーという感じもありですが、一見冷徹な人に見えるおぼっちゃまが実は素直な性質を持っている所など楽しく読めました。庶民の生活を驚きつつ楽しむおぼっ…

0

「…大好き。」 小説

秋津京子  唯月一 

なかなか前に進めなくて

作中の時間経過は高校の入学式から10月までですが、冬実くんが片思いを自覚するのが8月、両想いになるのが10月。
つまり作中の3分の2が高校生になったばかりに男の子の甘酸っぱい片思いで占められています。
そしてお相手の遼平は小五の出会いから仄かな想いを抱き始め、片思いを自覚したのが中一の4月。そして両想いが高一の10月なんだからお前ら気が長いなと言いたくなるくらい年季が入ってます。
作品は主に…

2

江崎家へようこそ コミック

唯月一 

続編は出ていないと知りながらも

久しぶりに再読しました。
この作品は雑誌で時々読む機会があって気になっていた作品だったのですが、単行本で初めて通しで読んだ作品です。
唯月さんは『王朝春宵ロマンセ』で初めて知って好きになった作家さんなのですが、最近はもうずいぶん漫画のお仕事はされてないようで残念です。
この作品も江崎家の両親の子供たちに対する責任とか、教師が生徒に手を出すのはどうよ?と思う所はあるものの、攻め様の攻めっぷりも…

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恋の名前 小説

鈴木あみ  唯月一 

幼馴染み、再会、俺様攻め×健気受け、上下関係、切ない

上記キーワードに反応する人にオススメ。
過去を断ち切ろうと思ってがんばっている受けのところへ俺様な攻めが帰ってきて、受けの子は「もう思い通りにはならない!」と一生懸命反抗する…という流れ。

俺様攻め×健気受けだと大抵受けがチョロいんですが、この作品の受けも押し切られたり流されたりはするものの、チョロく感じさせないのがうまいなと思います。
結果的に流されたとしても、攻めにそれなりの精神的打…

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