門地かおりさんのレビュー一覧

mother 小説

丸木文華  門地かおり 

病んだマザコンに見初められた天使

マザコンといってもお母さんが好き過ぎて…というのではなく、愛を与えてくれなかった実の母親ではなく自ら創造した慈愛溢れた天使のような母性像に対してです。
美しかった実母の面影を持つ天使のような理想の母親を思わせる同級生への病的な執着です。

タイトルからどんなストーリーなのか想像できませんでしたが、読んで行くと主人公の身の上に起こった悲劇や日常の小さな出来事が誰の仕業かは想像つくのですが、行き…

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mother 小説

丸木文華  門地かおり 

母を求めて泣き叫ぶ子ども

なるほど“母を求めて泣き叫ぶ子ども”というのは、一心不乱に泣いて、母親の関心を自分のものにしようと、全身でその愛情を獲得しようと必死になるものだな、と。
母親に愛されなくては死んでしまうから、一人では生きていけないから、泣き声でしか母親を呼べないから、火のついたように泣き叫ぶ、それが“母を求めて泣く子ども”か……と、しみじみ思わされた一作でした。

主人公の受けは、「天使」なんて呼ばれている…

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二次創作

生徒会長に忠告 公式アンソロジー コミック

門地かおり 

執筆陣に惹かれて、本編未読で購入

執筆陣に惹かれて購入した当時は、元である「生徒会長に忠告」を1巻も読んでいない有様でした。

なので、ファンブックと違って人物紹介があるわけもなかったので、なんとなくこの二人が主人公で、彼らがカップルなんだろなといった具合で読み進めたのですが…、面白かったです!

特に、光るやすぴかと、多くの先生に推しメンにあげられているのにアンソロジー作品自体の登場は少ない(と思えた)山城が気になり、あ…

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mother 小説

丸木文華  門地かおり 

タイトルの意味に震撼する

ちるちるの記事の「不朽の名作2017」小説15作の中から選びました。
丸木文華先生は執着とかドロドロの怖い系のお話が多い、という先入観があって、今まで全く未読の作者様!
ここで初めて「ぶんげ」というお名前の読み方も知りました。汗)…

さて、ランキングに入った本作「mother」。
あらすじと前評判、読み進めての真治に起きた事件・真治の高校時代の描写を読むと、事件の犯人、背景、真相は一応…

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生徒会長に忠告(7) コミック

門地かおり 

サブカップル良きかな!

1巻から通して読むと門地先生の絵柄巻数重ねるごとにエロティックで美しくなってるー!と感動できる。ので、1巻で好まざると思ってしまった方は根気よく続きを読むことをオススメします。

他の漫画同様、サブカップルに萌える。メインのカップルがラブラブになってひと段落するとサブが猛烈に燃え上がるのはよくあることで、今回も例外ではない。
後輩である近藤が、先輩でゲイの雛森に触れられてどんどん欲情する様は…

3

是 -ZE- ファンブック コミック

志水ゆき  新也美樹  北沢きょう  橋本あおい  未槻直  雨隠ギド  カキネ  三池ろむこ  立野真琴  木下けい子  ねぎしきょうこ  阿部あかね  小椋ムク  津守時生  門地かおり  夏目イサク  南野ましろ  麻生海  二宮悦巳  草間さかえ  北上れん  小鳩めばる  藤川桐子  金ひかる  木原音瀬  栗城偲  一穂ミチ  久我有加  榎田尤利 

楽しかった~!

完結を迎えた昔の作品ですが、2017年の雑誌のDear+で限定復活していたので興味が出て本編、かみのほん、ファンブックと一気に読んでハマりました。

描き下ろしは、隆成に執着する守夜が見れてすごく満足。玄間が氷見をお姫様だっこするカットにはしばらく釘付けになりました。

他の作家さんのファンブックも大好きなのですが、ファンブックが好きかどうかはゲストの作家さんのファンかどうかも割と関係して…

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まるで、灼熱のキス。―Boxer the Molester 小説

鬼塚ツヤコ  門地かおり 

懐かしい系イタイBLですね

「改訂新版 ボクサーシリーズ」(kindle版)で読みました。
文庫版からは、「地の文、特に説明をすっきりさせて読みやすくする。エロの描写をこまかく増やす。」などの改定が行われているそうです。私は、旧版は読んでいませんので比較することはできませんが、文章はスッキリとして読みやすいと思いました。(内容的には、さすがに懐かしいタイプのBLだなぁ…という気がするのは仕方ありませんが。)

序盤、木…

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mother 小説

丸木文華  門地かおり 

流行りの言葉を使うならバブみ攻め

設定も展開も落ちも文句ないんですが、終盤真相が分かってから落ちに至るまでの受けの心情が理解できないというか、言葉だけのやり取りに終わらず何か説得力のあるイベントを差し挟んでほしかったかなと思います。同じ作者の「言いなり」にも同じような感想を持ちました。ヤンデレに同調しても共依存でも構わないんですが、いきなり読者目線のキャラが伏線も説得力もなしにあっさり向こう側へ行かれると期待を外されたようで困惑し…

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おきざりの天使 小説

夜光花  門地かおり 

異色BLといえば夜光さん

こういう一風変わったBLも増えてほしいですねー
無人島ものなどではつい「自分だったらこう過ごすかなー」と妄想しながら読むんですが、もしも自分がここに残されたら、放送部的な過ごし方をしますw
そんなことを考えながら読むのもサバイバルなお話の楽しみですね

残念だったのは
・主人公・相手をはじめキャラにあんまり魅力がなかったこと
 あらすじは面白かったのでこれでキャラ萌えできたら最高でした…

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花は陽に向かう 小説

西野花  門地かおり 

再会ラブ

遊郭物で、ベースは再会ラブになるのかな。
高級娼館で初恋の相手と客と男娼として再会し、少しずつ時間を取り戻していく2人のお話でした。


華族の次男として育った受けは、借金のために高級娼館へ売られます。華族としての誇りを打ち砕かれ、淡々と客を取る日々。そんなある日 客として訪れたのは、まだ華族として生活してた時に親交のあった攻めでした。ほのかな想いを抱いてた相手に見られたくない場所での再会…

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