木原音瀬さんのレビュー一覧

夜をわたる月の船 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

月のように鮮やかに

食品会社で営業の仕事に嫌気がさしていた河瀬は、上司・柴岡に企画部に異動したいと相談します。柴岡は見返りに体の関係を強要し、河瀬は一度だけと応じますが、企画部に異動したのは別な人間。怒った河瀬は夜道で柴岡を殴り、柴岡は車にはねられ大けがを負います。数か月後、河瀬は企画部に異動。柴岡が約束を守っていたことを知り、自分の未熟さと羞恥心に打ちのめされます。
6年後、河瀬は新商品のテストのため訪れた北海道…

4

HOME (新装版) 小説

木原音瀬  藤田貴美 

成長のない人たち

だけど、世の中成長できる人達ばかりじゃない。とあとがきを読んで、確かにその通りだ。と、深く納得しました。


事故が、事故さえ無かったらなぁ〜
なんて思ってしまうけど、それが無ければ話も進まないから仕方ない。

途中で本人も気付いてたけど、篤が一度は反省?してたはずの直己への接し方と同じ事を繰り返しているっていう腹立ち( -᷄◞ω◟-᷅ )

何をやってるんだい!って言ってやりたい…

0

こどもの瞳 小説

木原音瀬  街子マドカ 

恋は不思議で、儚くて

妻を病気で亡くした柏原岬は、自動車修理工場で働きながら6歳の息子・城太郎を育てていました。そんなある日、大会社の社長をしていたはずの兄が事故で記憶を失い、岬は兄の世話をすることになってしまいます。兄と岬は小さい頃に両親を亡くし母方の祖母と暮らしていましたが、兄は父方の祖父に強引に引き取られ、会社の後継者となっていました。数年前、妻の手術代を借りるため兄に会いに行った岬は、兄の冷たい態度に腹が立ち、…

6

MUNDANE HURT 小説

木原音瀬  井戸ぎほう 

一番つらい痛みは

病院経営者の叔父を持ち裕福で自堕落な生活を送っていた高校生・西崎は、体育祭で誰より速く駆け抜ける秀才・長野に目を奪われ、退屈しのぎに長野を落とそうとします。堅物で純情な秀才を落とすまでは楽しかったのに、付き合ってみれば退屈で、西崎が長野の父親の前科を仲間に暴露したことから、二人の関係は終わります。
大学に入ると、西崎の叔父は事故死し、母は暴行され、兄は犯人を殺し、生活は暗転します。孤独の中、女に…

15

牛泥棒 小説

木原音瀬  依田沙江美 

明治の時代香るロマンス

地方の造り酒屋の一人息子でありながら、東京の大学で植物学の助手をしている佐竹亮一郎。彼は年上の口のきけない使用人・徳馬に密かに想いを寄せていました。幼い頃に母親が行方知らずになって以来、亮一郎の傍にいてくれる優しい徳馬を失いたくなくて、亮一郎は徳馬に気持ちを告げられずにいました。
徳馬には妖が見える不思議な力があり、手の中に小さな鬼を飼っていました。あるとき、その力をめぐって亮一郎は徳馬に腹を立…

4

鈍色の華 小説

木原音瀬  ZAKK 

読みやすい!そして安定のクズが沢山www

はい、買っちゃったよまた木原さんwww

めんどくさくてレビューしないが基本ですが、こちらの作品はいつもより『痛い』感じはなくかわりに醸し出される淫靡さというかしっとりしたところが印象的でして……

少し感想など書きたくなりました

受けの鶴谷さんの無自覚な毒性スゴイ
こんなのに嵌っちゃったら大変ですよそりゃもう
何が大変て捕まえとくのがね?
そういう意味では兎河さんは頑張ってる…

8

男の花道 Don't Worry mamaシリーズ 小説

木原音瀬  志水ゆき 

情に厚い男の幸せの花道

主人公は、「Don’t Worry Mama」、「脱がない男」で登場したゲイバーのマスター・友晴。
あるとき友晴は、本屋で万引きの濡れ衣を着せられそうになっていた吃音のひどいオタク男・松尾を助けます。「兄貴になってほしい(=友晴のように男らしくなりたい)」と懇願する松尾を放っておけず、友晴は、オネエ言葉を封印し、松尾の髪型・服装を磨き、喋り方教室の世話までしてやります。友晴はマッチョのカコミ髭が…

3

COLD HEART in NEWYORK 小説

木原音瀬  麻生ミツ晃 

木原作品の中で一番好きです

木原作品は色々読みましたがこの作品が一番好きです。というか今まで読んだBL作品で一番大好きな、私にとって大切な作品です。

秋沢は楠田に浮気、暴力、レイプと、あまりにも酷いことをしてしまい、楠田も秋沢に酷いトラウマを植え付けられる。
もう一緒にいるのは無理、秋沢とわかり合うことも共に生きることも絶対に無理。楠田はそれを充分なくらい思い知らされたはずなのに…。
正光の前で泣きわめく秋沢の声を…

16

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

木原作品はやはり期待を裏切らない

狂犬ストーカーの青池と、ずる賢くて性悪な大河内。
正直、木原作品によく出てくるタイプのクズキャラだなぁという印象で、青池が大河内を陵辱、監禁するシーンも描写としてはキツいですが木原作品をすでに結構読んでる身としてはキツい描写に慣れてしまってそこまで新鮮味ないな…と思って読んでました。
しかしそう思うのも序盤だけで、どんどん物語にひきこまれまい…
大河内視点のときは青池の思惑がわからず、青池視…

5

脱がない男 下 Don't Worry Mamaシリーズ(新装版) 小説

木原音瀬  志水ゆき 

本当に好きになったのが初めてだから

甲斐谷は、上司・藤原の弱み(陰嚢が一つしかない「片タマ」)を握り、自分が押すボトルデザイン案を通したにもかかわらず、コスト削減に本気で取り組めなくて、藤原に厳しく叱責されてしまいます。藤原が会社全体のことを考えて動いていることを知った甲斐谷は、心を入れ替えて頑張り、コスト削減を達成。ますます藤原に惹かれていきます。あるとき、甲斐谷は、藤原が高校時代に片タマを理由に酷いいじめにあい、死にたいほど苦し…

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