木原音瀬さんのレビュー一覧

灰の月 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

糖度ゼロの主従関係

木原先生の描くヤクザものは淡々とした文体がベストマッチング。先生のお話を読んだ日の夢見が悪いのは何度か経験済みですが、本作もその一つとなりました笑

『月に笑う』に登場した山田が所属する、本橋組の次期跡目候補、惣一が主人公。女にペニバンを着けて犯されないとイケない変態の彼が、その後どんな人生を送ったのか気になったらぜひ読んでみてください。

惣一の側近、嘉藤は彼の性癖を知っていますが、惣一…

7

灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

BLの最北端

ずっと同人で追いかけてて、読み返すのが辛いので買ってからも次の日の休みこそ、、、とそれを繰り返し、放置していました。ついに覚悟を決めて読んでしまったら1日で目を話すことなく読み切ってしまいました。

1日たったけどまだ心をじくじくと蝕んでます、、置き場がない。
惣一がひたすらえげつない目に合うし、嘉藤さんは感情はあっても情がないし。でも、木原先生の作品で共通しているものって(あくまで主観です…

9

灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

そこまでするかっ!

受けの惣一の健気さ、一途さに胸を打たれたので神評価です。

いやー、それにしたってここまでする!? 木原先生! ってくらい惣一がひどい目に合います。バイオレンス耐性がない方にはオススメできません。いや、ほんと。

あらすじは他の方が書かれているので割愛します。なのでレビューというか感想です。
そんなにしてしまうくらい嘉籐が好きなのね。嘉籐好みに体をかえちゃったり、どうしても抱いてくれない…

12

灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

目を背けてしまう…

私にはまだ早かった…月に笑う、までだなと。闇社会モノBLに耐性はあるつもりでしたが、正直読んでる途中で何度も本を閉じてしまうくらい、読み進めるのがキツイ描写が多かったです。上巻は、惣一の加藤への想いを拗らせ過ぎて色々やらかしてる痛い受けだなぁという印象止まりだったのですが、下巻の怒涛のバイオレンスな展開に、私は今何を読んでいるのか?と分からなくなるほどでした笑

この物語全体を通して、惣一をあ…

9

灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

痛かったりエロかったりするけれど最後は純愛、なのだと思う

『月に笑う』のスピンオフ
前作がそれほど痛かったり苦しかったりしなかったから(木原作品比)大丈夫、と大して覚悟もなく読んでしまったことを反省しています。
木原作品の中でもトップレベルの痛い展開だらけではありますが、切なくて続きを読まずにいられなくなる作品でした。

裏社会物は好きで、バイオレンスで血と暴力もありとは思っていましたが想定以上でもう許してほしいと懇願し続ける展開が多くて長くて大…

8

灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

のたうちまわりました。

本当に生半可な覚悟で読んだことを後悔するくらい壮絶な”純愛”で…、日曜の夜にこれを読み終わり、明日からの仕事大丈夫か??と思うくらい、理性も感性も徹底的に打ちのめされました!!!この深すぎる衝撃からどうやって立ち直ればいいんでせうか??
(誰か助けてーーー爆発するーーー!という気分です。)

エロい描写が多くても、その行為に耽る惣一という人が淫乱だという印象は全くなかったです。むしろ行為がエ…

18

灰の月 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

究極の愛を模索する

内容やあらすじは他の方が書かれているので。

この作品は究極の愛を模索する小説だなと思いました。
痛みの中で、怒りの中で、苦しさの中で、本物の愛を見つける。
それは決して綺麗でも温かくもないけど、ひたすらまっすぐな愛。

そんなものいらないよ、と思う。
でも、手に入れずにはいられない哀しさ。

ままならない愛に捉われた時、人はどうなってしまうのか・・・。
そんな愛に捉われた人た…

4

秘密 小説

木原音瀬  茶屋町勝呂 

苦手

以前、木原さんの「片思い」を読んだ時に「この人はもしかしてMY NG作家さんになるんじゃないか」と思った。
その後、気がついたのだけど木原さんの作品は以前にも2回も読んでいた。
とっくにNG作家だった。
「ウィード」だったか…男を拉致してゲーム感覚で輪姦レイプして金押しつけて堂々と逃げる出だしのものがあって、その時に一発NG作家になった。
ムカつき過ぎて記憶から削除して数年経ち、BLランキ…

0

灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

いやいや…え?

最後まで読んで思ったのは、わたしだったら惣一さんをアメリカに行かせてあげたかったな。
もう周りの目とか気にしないで、嘉藤のことも捨てて好きに生きて欲しかったな。

でも、本当に惣一が求めていたのはラストのような嘉藤と自分だけの生活だったっていうのもなんとなくわかるんです。
そこにたどり着くまでに、自分で身体を変えたり、薬で頭の中も変えられたり…。そのまんまの惣一を愛してあげてよ!って思って…

10

灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

痛いけれど、まさに純愛を描いた作品

『灰の月』の下巻。

木原作品は容赦なく痛い展開のものは多いですが、そんな木原作品の中でも群を抜いて、痛く、そして切ない作品かと思います。

「ヤクザ」という世界がバックボーンになっているために、殺し、暴力、レイプが当たり前のように登場します。女性との絡みを彷彿とさせる描写も少なくありません。

この作品は、読み手を選びます。

が、個人的に心を鷲掴みにされました。
紛れもなく、…

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