木原音瀬さんのレビュー一覧

月に笑う 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

おぉ…壮大だった…

受攻情報間違ってませんよ。ビックリ…
ヤクザものは映画でもなんでもどうしても興味が沸かず、今回も路彦と山田は好きでもどうも熱中できず、いつも木原さんの作品は一気読みなのに休み休み読んでいました。
再会涙ラストか、はたまたそのままジ・エンドなのか⁉︎(怖いので何となく最後あたりのページをうっすら確認したりした)結局わちゃわちゃラストか〜と読み進めたら、最後には圧巻のラストが待っていましたね。流石…

1

期限切れの初恋(CITRON) コミック

木原音瀬  糸井のぞ 

忘れられない恋がありますか?

木原音瀬先生の小説をコミカライズした作品です。
糸井のぞ先生の細い線が、作風に良く合っていると思います。

大学の時に好きだった村上には可愛い恋人がいました。
好きな気持ちを伝えられないまま、恋心を昇華できないまま社会人になった宇野。
卒業後、疎遠になったあとも村上を探し続けるような宇野の執着ともいえる一途な恋心が印象的な作品です。

村上のことが好きで好きで仕方ない宇野が、落ちぶれ…

3

美しいこと 下 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

きれいごとじゃない!

はぁー
文庫版を読んで下巻は読むつもりはなかったのに、たまたま見つけて買ってしまいました。
まさかあの続きがこんなに苦しいなんて思わなかった……

松岡は何で、寛末なんて最悪な男がこんなに好きなんだろう?
多分、それは松岡にも分からないことなんだろうな。
松岡が健気すぎて可愛すぎて泣けた。
タバコの吸殻を持ち帰るエピソードに悶えました。

それに比べて、寛末の自分勝手さには憤る。…

2

嫌な奴(文庫版) 小説

木原音瀬 

NoTitle

嫌な奴とは三浦の事なのでしょうがあまりそう思えません、粗暴な時期があったのは確かですが中学を卒業する頃には普通の人格になってます。それを否定するのは和也だけでそれでいてはっきりと拒絶せず相手を自分の隣に居させる。嫌なら拒否すればいいわけでそれがプライドからか本心は嫌でないのかはっきりしない。

二人は同じ進学校に受かりますが和也は離れるために遠い土地へ引っ越し、三浦は一人で全寮制学校に通う事に…

0
非BL作品

コゴロシムラ 非BL 小説

木原音瀬  中村明日美子 

自己肯定感と美しさ

内容的なネタバレは無いと思いますが一応つけました。

ホラー部分のオブジェクトは笑ってしまうほどベタで、だからこそ想像しやすく、怖がりにはウッときます。日本家屋、道に迷う、雨で立ち往生、暗闇に人、老人、繋がらない電話など。
恐れ多い言い方ですが、ページ数の問題かと思うほど、掘り下げは浅い気がします。中心人物である仁科ですらどんな顔でどんな性格なのかいまいち想像出来ませんし、環境や政治、その村…

4
非BL作品

ラブセメタリー 非BL 小説

木原音瀬 

BLもLGBTもてんで甘っちょろい

ここまで衝撃を受けた小説は人生でそうありません。読み終わってから数ヶ月はきっとタイトルを耳にしただけで涙が出てしまいそうなほど、深く刻み付けられ問い詰められた心地です。
お話の展開が甘くないだとかではなく、生身の当事者の一人としてお前はどうだと詰問されているようでした。

映画「エレファントマン」を観た時、自分がこの作品を観たいと思った理由が、作中の見世物小屋の観客と同じような怖いもの見たさ…

4

深呼吸 小説

木原音瀬  あじみね朔生 

ヤチさんと猫チャン

「たくさんあげたから、お腹がいっぱいになったはずだ。あの鳩は今晩、寝床できっといい夢が見られるよ」

そこまでネタバレはありませんが一応付けました。
木原さんのお話では地獄や性悪な人間を読むのが楽しく、「ほっとする」「癒し」は求めていなかったので後回しにしてしまっていたのです。それが読んでみたら本当に素敵で。無駄を省き合理的な現代人の榛野と同じように、ほっと谷地さんに癒され、家に居つきたくな…

6

POLLINATION(新装版) 小説

木原音瀬  金ひかる 

生き辛さと、人との出会いが人を変えること

「これをすれば『思いやり』と『優しさ』がわかるのです」

3部作の3冊目。自閉症を木原さんがどう描かれるのか。そして相手が鬼畜谷脇!3つの中で私が一番気になっていたのはこのお話でした。

3冊どれから読んだら良いのか迷っている方がいらっしゃれば僭越ながら参考までに。(ネタバレを含みますが) 私は②③①で読みました。
クズの医者2人が3冊共通の登場人物で、お話自体は1冊完結です。
①WE…

5

WEED(新装版) 小説

木原音瀬  金ひかる 

初めての愛に溺れるクズ

“穴があくほど見つめる。唐突にあの男が好きだと思った。好きだと何度も唇で繰り返す。ほかに感情を表す言葉を知らない。胸が熱くなって、涙があふれそうになる。こんな不安定な感情は知らない。”

3部作で、WEED→FLOWER→POLLINATIONの流れですが、お話自体は違うので読みたいものから読んでもそこまで問題のないつくりだと思います。私は谷脇が読みたかったのでFLOWER→POLLINATI…

3

脱がない男 下 Don't Worry Mamaシリーズ(新装版) 小説

木原音瀬  志水ゆき 

上下巻通して面白かった


恋人になるのか?なれるのか?にドキドキしました。

やたら強引に事を進めた攻めの行動力半端ないです。
自分の気持ちを通すためなら一度清算した脅迫ネタを再度持ち出すあたり、人間らしい醜さ健在で好きです(笑)

この巻で皆さんの言う通り課長の内面の良さも分かってくるんですよね。
言い方をもう少し優しくしてほしい気もしますが、尊敬できる上司ですよね。

甲斐谷のやれやれ要素は多いので…

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