木原音瀬さんのレビュー一覧

パラスティック・ソウル love escape 小説

木原音瀬  カズアキ 

優しい二人のピュアな恋物語

刑務官のケインと、犬耳・犬尻尾を持つ囚人H3の、もどかしく切ないピュアなSF恋物語です。
木原さんには珍しくハッピーエンドです。木原さんの痛い話が大好きな私ですが、読後はじんわりと幸せな気持ちで大満足です。

ケインは職場では明るく振舞っていますが、スラム街出身であることやゲイであることを隠しているため、心の中では孤独を感じています。担当した囚人H3は精神体が寄生しており、その人格は宿主のも…

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パラスティック・ソウル love escape 小説

木原音瀬  カズアキ 

さすが木原先生としか言いようのない神作品。

作家買い。

「パラスティック・ソウル」は2012年に上下巻で刊行され、2018年に新装版として『パラスティック・ソウル(1)(表題作「fake lovers」)』、『パラスティック・ソウル(2)』、『パラスティック・ソウル(3)』、そして完結編である『パラスティック・ソウル endless destiny』の4冊が連続で刊行されました。

『パラスティック・ソウル endless des…

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美しいこと 下 コミック

犬井ナオ  木原音瀬 

久しぶりに心をぎゅっとつかまれたました

木原音瀬先生のコミカライズ版です!話題になった作品ということで、どうしても読んでみたくて下巻が出るのを待って上下購入しました。
私はそもそも小説はあまり読まなくて過去2~3冊程度しかよんだことがありません
BL作品は、断然コミック派で、なぜなら美しい画が見たいから♡
木原先生の作品もコミカライズ作品がたくさん出てるので、読んでます
でも小説の方があきらかに情報量が多いので、コミカライズされ…

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秘密(文庫) 小説

木原音瀬  たえ 

苦しいけれどそれがいい

文庫版のみしか読んでいないので比較はできませんが、Holy novels版も今度購入しようと思っています。

ずっと前から読みたかった「秘密」よく利用する電子書籍アプリでキャンペーン中だったので購入しました。

知ってたけど、木原作品は苦しくて痛くてどろどろしてるものが多い。これもそう。
でもそこまでハードルは高くないかと思います。比較的読みやすい方です。

まず設定から重い。ハンデ…

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期限切れの初恋(CITRON) コミック

木原音瀬  糸井のぞ 

ここまで落ちていても幻滅しない純愛

 攻めが結構珍しいタイプで、ストーリー展開も読めず最後までどうやってくっつくんだろうとワクワクしながら読み進めました。学生時代にあれだけ皆に囲まれて輝いて見えた想い人の、社会人になってからの末路。漫画本編では詳しく描かれていませんが、最後の小説部分でそういうことだったのかと知り、思わず村上に同情しました。これはここまで落ちても仕方ないなぁと。

 意図せず彼を拾い込んでしまった宇野の、健気とい…

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期限切れの初恋(CITRON) コミック

木原音瀬  糸井のぞ 

自分の薄情さだけがわかった

大学からの未練を引きずって 彼以外を想えない


粘着質って言えばいいのか 憧れ体質って言えばいいのか

意識した分 抜けられない蟻地獄にでもハマったように沈んでいく自分と 明るく華やか 思ったことをストレートに口にしすぎて 時として高慢に見えちゃうタイプの彼


寄せた想いを殺し卒業 再会したのは6年後

あたしだったら 目の前の転がる無様な男に当時おし殺した想いから 薄ら笑…

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ROSE GARDEN -ローズガーデン(2) 小説

木原音瀬  禾田みちる 

凄まじかった…

あー。きた。
久し振りに(精神的に)痛い痛い、涙もにじんできた、でも続きが気になって仕方ないし、もっと不幸な展開の予感に歓喜してしまう…
まるでゾーンに入ったかのように集中して一気読みしました。
ごちそうさまでした。

言いたい好きなところたくさんあったのに、お話の圧にのまれて頭からは吹っ飛びましたが、心の底にたくさん残っているそんなかんじです。


優しい悪魔と円満に縁を切るため…

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ROSE GARDEN -ローズガーデン(1) 小説

木原音瀬  禾田みちる 

よく見るファンタジーではない重さ

先生の書くファンタジーは、一癖も二癖もあって面白いなぁ。
はいはい、よくあるやつと決してならないんですよ。

天使と悪魔のお話。
訳あって天使と悪魔が同居していますが、羽を奪われ天使の力を失い天界にも帰れず、憎き悪魔に守ってもらう毎日。
安全のために繰り返される夜の行い。
憎くて憎くて仕方のない悪魔に頼らないと生きていけない…なんて甘美な絶望。

攻めな悪魔ですが、決して悪い奴では…

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眠る兎 小説

木原音瀬  車折まゆ 

変わらない持ち味

ゲイ雑誌の募集記事で知り合った攻めと受け。
攻めの方は友達と面白半分、遊びの延長線で、男になんて興味なかったはずなのに、なんだかんだ好きになってしまいどうしようもなくなるお話。

木原先生お得意のやつ…と思ったらこれデビュー作に近い作品なんですね?(驚き)
発売順気にせずランダムに読んでいたのでビビりました。
初っ端から先生らしさであふれしっくりきたんですよ。
この持ち味の輝きはいつま…

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夜をわたる月の船 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

ボリュームたっぷりの力作。

映像を書き起こしたかのような情景描写と、細やかな心理描写で終始描かれた作品でした。小説というよりも手記のようなスピード感で、自分はいったい何を読んでいるんだろうと途中で我に返ってしまいました。
萌えも特になく、明らかに「しゅみじゃなかった」のですが、評価確定済みだったので「萌」の評価になっています。(多分昔は柴岡に深い人間性を感じたのだと思う)

気になった点を書き留めておきます。

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