木原音瀬さんのレビュー一覧

HOME (新装版) 小説

木原音瀬  藤田貴美 

気持ちを伝え合わな過ぎだよ

“同じ腹から生まれ、同じ容姿で、それでいてどうしてここまで違った運命を辿るのだろう”

今回も凄いですね…
「美しいこと」は主人公のもともと持っていた顔のつくりの美しさを利用し、そこから始まった恋や愛のお話。この作品では顔が瓜二つだけど正反対の性質の双子と、顔が全く違う叔父と甥の運命が描かれます。
コンプレックスを持つ人達の話で、大体の人は「整形をする」と知ってからこの作品を読むと思います…

0

美しいこと 下 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

何の因縁だろう?この3人。

恐怖のダブルデートキャンプから始まる下巻。
松岡は完全ドツボにはまってましたね。葉山に何か言うわけにもいかず、その葉山からは寛末が冷たい、なんて相談されて。きっつ〜。
そしてまた寛末がぐっちゃらぐっちゃら松岡に近づいてくる。まるで悪霊みたい。
寛末が葉子に熱烈に恋し。葉子は男バレを怖れて距離を置き。
松岡が男でも選んでほしいと寛末にすがり。寛末は無理だと逃げ。
松岡は諦めようとして離れ。…

5

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

ヘタレ攻め?一途受け?いやいや、これはギャグかホラーか⁉︎

ずーーーっと以前に購入して延々積んでました。買ったはいいけどキツそう…と思って。
木原作品て、エイッと気合入れないと読めないよな…
さて、本作。女装した受けが可哀想な目に…というイメージ粗筋のみを頭に入れて、ノー情報で読み始める。

イケメンな営業マン・松岡がストレス解消のために始めた女装中に出会った同じ会社の男・寛末に惚れられて…

松岡は声でバレるのを恐れて、口が利けないという設定…

3

吸血鬼と愉快な仲間たち 5 小説

木原音瀬  下村富美 

え、続きは!?

↑となります、確実に。


基本的に読み終えるまで詳細を確認しないので、未完だとは知りませんでした(笑)
これ以上発売していないから最終巻かな…と思いつつ読み進めあとがきまで辿り着きいやこれ続きなきゃあかんやつ、でもあれ??状態で戸惑いました。

最近は(個人的には)重すぎない話ばかりだったので、暁の少年時代にはアッパーくらったかんじでした。
不幸な境遇、なんとかうまい方には転がらな…

1
非BL作品

罪の名前 非BL 小説

木原音瀬 

生死と罪を決めるもの

文庫発売を機に再読しました。初めて読んだ時は箱の中・美しいことに続く木原作品3冊目でした。改めて読むとあからさまな性悪な人が居ないなと思ったり…

「75%ニア(BL)」と作者が仰ってますが、BLでは描かない終わり方がここで読めて面白いです。Lまで届かないで終わってしまう、または強制終了。または女子。

この短編集は4つ単独で登場人物やお話に関連は無いものの、人の表裏、人間より弱い生物の生…

1

群衆(合同誌) 小説

和泉桂  木原音瀬  水壬楓子 

同人誌ってすごい

実力のあるベテラン御三方による合同紙。テーマはモブ姦。普段商業BL紙書籍派ですが、エロ読みたさにKindleデビューしてしまいました。内容はびっくりというかやりたい放題というかよくこんなエロい事考えつくね、って感じでした(褒めてます)。この方々は商業でも尺の長いモブ姦物を書いていらっしゃる強者達ですが。

和泉さんのはモブ姦スタンダード、お手本みたいな作品。回想上で男子高校生がおっさん達に犯さ…

5

アオイトリ 小説

木原音瀬  峰島なわこ 

すっごい良かった!

実は私にとって初めてのオメガバース・・・、どうしても読む気になれず手を出しませんでした。
またコミック派でもあって、小説は雑誌や同人誌に掲載されてるものをたまに読む程度。

今回も元々コミックで好きだった峰島なわこ先生のイラストが気になり、
オメガ&小説デビューにこの作品を選んだ程度だったんです。

読み始めてから、もうハマりにハマり一気に読みました。
色んなオメガバースがあ…

5

灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

純愛という言葉に納得

※ネタバレ&考察があります。

最初にこの作品を読んだときは、嘉藤の行動がひどすぎてびっくりした。

惣一の気持ちを知っていながら、彼を絶望させるような言動をとる。
すべては自分の理想のために。なんで身勝手な人だろうと思った。

しかし、これも一つの愛の形かもしれない。
愛=性愛ではないし、愛にも色々な形がある。彼の愛は敬愛に近いもので、惣一の望む愛ではなかったという、ただそれだけ…

2

灰の月 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

間違いなく神作品

初レビューを大好きなこの作品に捧げます。

月に笑うに登場した惣一が主役ということで、軽い気持ちで読んだこの作品。
まさかこんなことになっているとは想像もしてなかった。

とにかく暴力描写が容赦ない!
目をそむけたくなるシーンから始まり、最後の最後まで辛い・痛い・苦しいとしか言えない内容。

こんなに胸が苦しくなった作品は初めてで、かつこんなにもエロイと思った作品も初めてだった。

1

美しいこと 上 コミック

犬井ナオ  木原音瀬 

原作読むぞ~

コミカライズを除けばドラマCDのみ鑑賞済です。
人間としての美しさ、、外見の美しさ、心の美しさ、愛することの美しさ、言葉の美しさ、所作の美しさ、文字の美しさ、行動の美しさ。
人が誰かに惹かれる理由って何でしょう。
信じた美しさが覆されてしまったら?
その前提にあるものは?

理想の中で恋をした寛末。
黙っていたのは松岡でしたが、男性だと分かる要素は話の中に散りばめられていました。

2
PAGE TOP