木原音瀬さんのレビュー一覧

期限切れの初恋(CITRON) コミック

木原音瀬  糸井のぞ 

自分の薄情さだけがわかった

大学からの未練を引きずって 彼以外を想えない


粘着質って言えばいいのか 憧れ体質って言えばいいのか

意識した分 抜けられない蟻地獄にでもハマったように沈んでいく自分と 明るく華やか 思ったことをストレートに口にしすぎて 時として高慢に見えちゃうタイプの彼


寄せた想いを殺し卒業 再会したのは6年後

あたしだったら 目の前の転がる無様な男に当時おし殺した想いから 薄ら笑…

1

ROSE GARDEN -ローズガーデン(2) 小説

木原音瀬  禾田みちる 

凄まじかった…

あー。きた。
久し振りに(精神的に)痛い痛い、涙もにじんできた、でも続きが気になって仕方ないし、もっと不幸な展開の予感に歓喜してしまう…
まるでゾーンに入ったかのように集中して一気読みしました。
ごちそうさまでした。

言いたい好きなところたくさんあったのに、お話の圧にのまれて頭からは吹っ飛びましたが、心の底にたくさん残っているそんなかんじです。


優しい悪魔と円満に縁を切るため…

0

ROSE GARDEN -ローズガーデン(1) 小説

木原音瀬  禾田みちる 

よく見るファンタジーではない重さ

先生の書くファンタジーは、一癖も二癖もあって面白いなぁ。
はいはい、よくあるやつと決してならないんですよ。

天使と悪魔のお話。
訳あって天使と悪魔が同居していますが、羽を奪われ天使の力を失い天界にも帰れず、憎き悪魔に守ってもらう毎日。
安全のために繰り返される夜の行い。
憎くて憎くて仕方のない悪魔に頼らないと生きていけない…なんて甘美な絶望。

攻めな悪魔ですが、決して悪い奴では…

1

眠る兎 小説

木原音瀬  車折まゆ 

変わらない持ち味

ゲイ雑誌の募集記事で知り合った攻めと受け。
攻めの方は友達と面白半分、遊びの延長線で、男になんて興味なかったはずなのに、なんだかんだ好きになってしまいどうしようもなくなるお話。

木原先生お得意のやつ…と思ったらこれデビュー作に近い作品なんですね?(驚き)
発売順気にせずランダムに読んでいたのでビビりました。
初っ端から先生らしさであふれしっくりきたんですよ。
この持ち味の輝きはいつま…

0

夜をわたる月の船 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

ボリュームたっぷりの力作。

映像を書き起こしたかのような情景描写と、細やかな心理描写で終始描かれた作品でした。小説というよりも手記のようなスピード感で、自分はいったい何を読んでいるんだろうと途中で我に返ってしまいました。
萌えも特になく、明らかに「しゅみじゃなかった」のですが、評価確定済みだったので「萌」の評価になっています。(多分昔は柴岡に深い人間性を感じたのだと思う)

気になった点を書き留めておきます。

1…

2

美しいこと 上 コミック

犬井ナオ  木原音瀬 

画像化すると一層切なさが増す

原作同様に、愛の在り方が話題になってるみたい。「本当の自分を愛して欲しい」
BLが嫌いな人には、「性別を超越した純愛」は全くダメな内容らしくて、ジェンダーを考える時の踏み絵みたいな作品なんですね。
読後書評を各所読んで、興味深いものが沢山ありました。

私の感想
コミカライズ化されて、益々感じた松岡の気の毒。

真面目な寛末は「当たり前」な人なので、異性愛を許容できない。実は女装と知…

1

HOME (新装版) 小説

木原音瀬  藤田貴美 

究極な、言わなきゃわからない説

木原さんの作者さま買いです。
昔買ったものを読み返してレビューです。

やはり薄暗さ満載。読み応えあります。続きが気になりますが一気読みは無理な作品でした。
決して、ダラダラして一気読みが無理と言うのではなく、繊細な気持ちのすれ違いや感情に、押しつぶされてと言うかなんというか。。文章も割とぎっしり。情景などダラダラではなく前後の文章でわかるような、作品。

よく振り返ると言わなきゃ気持…

0

アオイトリ 小説

木原音瀬  峰島なわこ 

さすが木原先生

大好きな木原先生の大好きなオメガバース。木原先生らしくシリアスな部分も多いですが比較的王道でハッピーな作品だったと思います...!

3

アオイトリ 小説

木原音瀬  峰島なわこ 

何度も胸が痛くなった作品。こんな苦しくなったの久々!

木原音瀬さんの作者様買いです。

本当に胸がズキンと何度もしましたー。こんな思い忘れてました。笑笑。
背表紙ではファミリーラブBLとあるので、あら珍しいほんわか?って思いましたがやはり木原様ザクザクきました。。
最終的にハッピーエンドが多い作者様で、ハッピーエンドよね?後これしか無いのよページ!と思いながら読みました。笑笑。

河内さんは男としての家庭を持つのが夢?希望?そこまで後少し…

5

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

読む人を選びます…

はぁ…さすがBL極北はアラブでも健在ですね!
愛のない交接が延々と続くので、その手の描写が苦手な方はやめたほうがいいでしょう。ですが、”え、これ最後までずっとこんななの?”とかドキドキしながら読んだその先にあったものがね、最後の3頁くらいで世界が変わるので、、もう、なんだかすごいな、、としか言いようがなくて”神”としました。

美貌の受・ファウジが親の借金のせいで奴隷としてラージンという実業…

2
PAGE TOP