木原音瀬さんのレビュー一覧

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

つらい

つらいけど神評価です。
でも読み終わったあと、気持ち悪さがまだ消えないです、、
ファウジが可哀想で読んでいられませんでした。読んだけど、、
ハッサンに会うために、目が見えなくなったあとも、地獄のような生活でも、生きようと、お金をためてハッサンに会いに行こうとしてるファウジが切なすぎました。

楽天で買ったら初回特典がまだついてました。
イギリスで過ごす2人が見れてよかった、、

後…

1

黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

自分の大切なものを差し出す優しさ

表題作の「黄色いダイヤモンド」は、真面目で口うるさいサラリーマン・邦彦が落ちこぼれで子持ちの幼なじみ・勇への長い片思いを実らせるお話です。80ページ弱の作品ですが、“優しさ”についてしみじみ考えさせられて、何度も読み返してしまいました。

勇は深く考えることが苦手なため、お金をだまし取られそうになったり、セックスで邦彦の機嫌が直ると考えて、邦彦を傷つけてしまったりもするのですが、そこには「困っ…

9

黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

希望が叶った新装版

旧版既読者としての感想なのであんまり参考にはならないかと思います、すみません。「歯が痛い」の続編を長いこと切望していたので、まず夢が叶った喜びに打ち震えました…。久しぶりのビボイノベルス版。ざらついた紙質、まさかの二段組レイアウトに、これこれ!この感じ!と興奮したのも束の間。

もちろん、書き下ろし「十年愛」目当てで楽しみ半分・不安半分読み始めたのですが、読了後三日ほど経って、未だ「萌」以上で…

5

黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

その先にあるものが欲しすぎて一気読み

木原レーベルのなかでは甘々よりなのかもしれないんですけれど、
レーベル未体験の読者から見たら微糖なのではないかしら…と思ったりしました。好きになるだけ辛い相手を好きになってしまうという恋愛のもどかしさを最終的に救済してくれる度合いがBL糖度の測定値だとしたら、間違いなく本作は高めですけどね。また、いったん読み始めた読者にページをめくる手を休ませないキレッキレな筆力はさすがです。何度かの涙腺やばい…

8

群衆(合同誌) 小説

和泉桂  木原音瀬  水壬楓子 

凄く中身が詰まっている良作ばかり

『和泉桂・木原音瀬・水壬楓子』の三人による 、短編3話、
和泉桂・木原音瀬の二人に「水壬楓子」が入った三人の合同誌。
テーマ、「もぶ姦」
以下、読了済み者にしかわからない、私が面白いと思った箇所。

木原音瀬「迷路」
精子の質を調べる検査でランク分けされる近未来。
少年達は、検査を待っている。
突然閉じ込められた密室で、女性役を押し付けられた小柴君、
でも、少年達のリーダー格、谷…

2

半月 -EROTIC ZONE-(合同誌) 小説

木原音瀬  水壬楓子  和泉桂 

「両性具有」と「愛」が題材の3編

2013/08/11発刊の3本の読み切り短編。
 和泉桂「パラケルススの純愛」
 木原音瀬「真夏の国境線 ~奇襲~」
 水壬楓子「花」

三編とも、受の両性具有が美人。
オメガバースより、実社会に存在するのでリアル感が大。

 木原音瀬「真夏の国境線 ~奇襲~」
敵国の拷問を受け、植物の種を体内に埋め込まれて、寄生植物の疑似性器ができた兵士ジャック。
ジャックの為に、精子提供…

2

黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

木原先生らしい作品だけど想像以上にマイルド

こちらの作品は旧版も未読でした。
木原音瀬先生がTwitterで「書き下ろしがはいったことで ラブラブハッピーエンドになりました!」と呟いていましたが、心配症なので旧版と新装版のレビューを読んで心が落ち着いてる時に読みました。


表題作の「黄色いダイアモンド」は、確かに行き場のない邦彦の気持ちが切なくてしんどかったです。
でも邦彦視点は「黄色いダイアモンド」までなので、思いのほかキツく…

4

黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

木原先生、ラブラブの波がきてるってよ

既刊作に新たな書き下ろしを加えた新装版。
この書き下ろしが全て。

旧版は、ここに辿り着くまでの物語だと思う。
読者の気持ちすら昇華する、甘くて癒される書き下ろしに驚きました。(いい意味)
木原作品では稀な甘さではないでしょうか?
鳩屋タマ先生のイラストもほんわかしていて、作品をよりマイルドにみせてくれます。

とはいえ、理不尽な虐め描写があったり、触れてほしくない気持ちを抉ってき…

15

黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

2000年刊行作品の新装版。

作家買い。
2000年に刊行された同名小説の新装版。旧版は未読なのでそちらとの比較はできません。

2000年、ということは21年前に刊行された作品ですが、今、木原さんが書かれたと言われても違和感のない作品でした。木原作品の根っこは変わってないんだなあとしみじみ思いました。

新装版の挿絵を鳩屋さんが描いてくださっていて、だからでしょうかね、すごくほのぼのな空気感漂う表紙になっていますが…

18

恋愛時間 小説

木原音瀬  紺野キタ 

熱と深淵

私が読んだのは2002年発売のアイス文庫版ですが、そちらに書き込めず誘導されました。
何と2020年に電子で出てたんですね。
電子版では電話のシーンがスマホに変わっているというウワサ。
私が読んだ版では、社員寮で共有の電話がひとつ、電話があると呼び出されて気を使いながら短時間話す、という昔懐かしい設定でした。

「恋愛時間」
「恋人時間」
「兄の恋人」
「海岸線」
という4つの短…

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