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木原音瀬 和
ぱるりろん
ネタバレ
木原作品に往々にして登場する、社会適応できないキャラクター。色々な作品でこれまでに何人も見たけれど、わりと自尊心の強い性格の人が多かったと思います。対して、本作に登場する加賀は、同じ社会適応が難しい難儀なキャラでありつつ、後になって自分の言動を悔やんだり、俺はだめだと思って落ち込んだりするタイプで、木原先生の作中では珍しい部類かもしれないです。 本作は連作短編集になっていて、「place」「li…
木原音瀬 梨とりこ
renachi
ヤクザな展開がいっぱいで、ハラハラしながら一気に読んだ。甘さのないヤクザなので、犯罪だろうと倫理観無視で好き放題やってる。二人の逃避行と、その後の再会からの流れがとても好き。 下巻はずっと信二視点。東京に来てからの信二は、急激に惣一に心酔していく。 弱った心の欲する場所にぴったりだったのか、宗教にハマる人のようでもあり、心配になる。路彦が信二を求めるのとは違って、自身の心を無防備に明け渡し…
九年の歳月を描く、というところに惹かれて読んでみた。始まりから中学生たちのいじめが描かれるので、読むのが辛い。が、後半は嘘みたいに精神的には穏やか。下巻で痛い展開がくるのか?と、怖いような楽しみなような。 路彦はいじめに遭いながらも、人に期待する気持ちを持ち続けていそうなキャラ。どうなるか分かっていて加害者に会いに行き、懲りずに何度もボコられる。 それでもなお優しくしてもらえるかも、と自身…
木原音瀬 依田沙江美
本書をあらわすキーワードを並べるとしたら、明治時代、東京の大学、植物学、田舎、妖かし、沼神、口のきけない使用人、といったところでしょうか。 著者の作品としてはとても特異な世界観だと思います。 この本を読んで、本当に振り幅の広い作家さんなんだなと思い知りました。 本のタイトルがタイトルなだけに、いったいどのような小説なんだろうとわくわくしてページをめくりましたが、「意外」という感想をもち、作者…
羅川真里茂 木原音瀬
夜中にアイス
今回もアルが可愛いくて、暁がセクシーでした。 アル作品中は可愛いのに表紙での色っぽさのギャップがw アルの夢の暁、色んな意味で美味しそうw羅川先生の暁は色気がすごいです。 原作と違う部分やカットされている箇所もあり、違いに2度楽しめました。 羅川先生は人物の書き分けがとてもお上手で、登場人物が多いこの作品でもパッと見ても見分けられる技量のおかげで作品に没入できます。 ヘンリーはそんな…
杉原理生 名倉和希 木原音瀬
夜をテーマにしたアンソロジー。 どの作品も読み応えがあり、とても面白かったです。 本のタイトルが「Love Affair」で、恋愛関係という意味なのに、勝手に一夜のアバンチュール?などと思って読み始めたら、作品すべてが純愛だったので余計に心が洗われるような気持ちになりました。 杉原理生先生「甘露の日和」 小学生のとき家によく遊びに来ていた高校生の兄の友達のうち、瀬尾のことが何年経っても…
和泉桂 木原音瀬 水壬楓子
「アイドル×都市伝説」をテーマにしたアンソロジー。 Never Ending High Shool(通称ネバスク)という架空の7人組の男の子グループには、牡羊座生まれの3人から成る「アリエス」という名前のユニットが居て、事務所の先輩がやっている冠番組の1コーナー「都市伝説考察部」のレポートをしている、という設定。 そのアリエスの3人それぞれをメインに、3人の先生方が執筆した企画ものです。 読…
magubo
原作既読 大好きなシリーズです! 赤僕で少女時代を過ごした自分としては、今なお羅川先生の新作が読めること、そしてそれが木原先生原作だということに日々感謝です…(感涙) 羅川先生、小説のコミカライズとしても過不足なくしっかり読ませてくださる手腕で…ほんと絵も漫画もお上手なので安心感しかないです。 本作はラブ要素薄めだけど、しっかり底に流れる愛情が感じられ、なによりキャラクターが魅力的…
木原音瀬 日高ショーコ
心抉られました。 初め講談社の方を購入し、その後の展開が気になり悶々としながら読了。こちらでは続きが出ていることをちるちるさんで知り、速攻で購入。 …寛末!この野郎!!バラした後からずっと寛末に対して無茶苦茶腹が立ちましたが、寛末のリアクションはとてもリアルに感じました。性転換済み、または予定なら考える余地がありますが、心も体も同性ならば、寛末と同じ態度をとる人がほとんどだと思う。女性として好…
木原音瀬 あじみね朔生
せやかて工藤
搾取とかDVとか、安易な不憫要素は一切なし。実直な恋愛小説。BLに求める胸のヒリヒリが詰まっている