木原音瀬さんのレビュー一覧

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

美しいこと……の意

相変わらずの木原さんです←いつものセリフ(笑)


最初、タイトルを見て
どんな話??と思ったものです。
タイトルって意味深なんだなぁと今更ながら思いました。
読み終わってどうか?と言うと、わかるような気もするし、他のタイトルの方が良かったような気もするし。

上下巻一気に読んでも苛ついたんだから、これは相当な物。
苦手な人は多いと思うものの、私はこのいらつきが結構嫌いじゃない。…

4

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

読者は、共犯者。

同棲していた元カノの荷物整理をきっかけに女装をするようになった松岡洋介。
モデルのように変身した自分に過信して、街へ出て男の誘いに乗り酷い目に遭う。
雨が降る夜の繁華街の片隅で、財布も靴もなくうずくまる女装した自分に
誰もが見てみぬ振りをする。
どうしようもない惨めな自分に、傘をさしかけてくれた人がいた・・・。
持ち金と自分の靴を渡して雨の中、靴下のまま帰った男 寛末基文。
寛末基文は…

9

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

切ないです

相変わらず切なかったです。

松岡は女装するのが趣味でその日も女装で外を出歩いていました。
しかしナンパされた男に酔わされ、男とばれて酷い目に合います。
雨が降っていましたが傘もなく、道にしゃがみこみ惨めな思いをする松岡。
そんな松岡に声をかけてくれたのが寛末でした。
寛末は同じ会社に働く男で、松岡は前のお礼がしたいとまた女装の姿で寛末の前に現れます。

松岡は女装しますが、決して…

2

LOOP 小説

木原音瀬  高宮東 

まさにLOOP

まず簡単に内容を説明します。
州脇の体の中には宮澤という男がいます。宮澤は過去に愛した女への未練が昇華できず、現世の州脇の中にとどまっていました。
そんなある日、宮澤の愛した女・文の生まれ変わりである男・英一に出会います。
宮澤は州脇に「一ヶ月だけ体を貸してほしい」と言い英一につきまとうようになります。

木原先生の作品はBLってだけじゃなく設定もとてもおもしろいですよね~
自分の中に…

6

あいの、うた 小説

木原音瀬  宮本佳野 

アイアム木原フリーク

万人にはオススメしません。
夢を失うことの怖さがリアルでした。
この、フンづまりのような展開…嫌いな人は嫌いなんだろうなァ。個人ブログやAmazonでレビューを見てると、木原音瀬さんを苦手にしてる人も相当数いるみたいですが、木原音瀬フリークな私からしても、『分かる分かる』と思ってしまいますw
つくづく木原音瀬節です。
売れないミュージシャンや一発屋のミュージシャンを、とことん突き落として突き落とし…

5

COLD SLEEP(新装版) 小説

木原音瀬  祭河ななを 

ミステリー小説のよう

記憶喪失の透と、透を保護する藤島が、過去にどういう接点で繋がっていたのかが最後の最後まで気になるストーリー。
感情を押し殺したように語り接する藤島。
自分のすべてを犠牲にしても透を守ろうとしている藤島は、透の世話こそするが親密になろうとはしない。
透には大きな秘密があり、それを藤島が隠しているのは明確なのだが、それをどうしても暴けない。
過去の透がどういう人間だったのか教えてくれないくせに…

3

COLD LIGHT(新装版) 小説

木原音瀬  祭河ななを 

まるで昼ドラ!

二人は甘々~な暮らしをしているので、「さて、どんな展開になるのか?」と思っていたら、藤島の過去から始まります。
こんな家庭、本当にあったら怖い!
肉親愛にしか価値を見出さない母、その母から歪んだ愛情を一心に注がれる藤島。
そして妻への仕返しに血の繋がらない子供を認知する父。
すごい…ドロドロの家庭です。

藤島が育った家庭環境と、二人を結ぶ過去がこの話でやっと判明します。
驚きでした…

6

さようなら、と君は手を振った 小説

木原音瀬  深井結己 

幸せは永遠に続かない

従兄弟同士のお話。
啓介が田舎から上京してくるところから物語は始まります。
誠一は啓介とは同い年で従兄弟の関係。しかし十年前興味本位で二人は体の関係を持ってしまい、誠一が田舎を離れるとき啓介に「高校を卒業したら迎えにくるから」と言い残しそれっきりだった。
誠一は母親に言われ無理矢理啓介を迎えに行くのですが、啓介の格好がとてもダサく、なにより容姿を気にする誠一はうんざり。
しかしまた啓介に会…

5

薔薇色の人生 小説

木原音瀬  ヤマシタトモコ 

救われてるのは・・・ロンちゃんだと思う

いかがわしさの漂う舞台で、こうも純粋に一人の人を愛せる。そうなるまでに大変な人生があった訳ですが、自分の欠けた部分を埋めてくれる人に巡りあえてよかったね。というお話だと思います。じわじわと泣けます。

6

秘密 小説

木原音瀬  茶屋町勝呂 

何処か欠点があるふたり

主人公・啓太は自分の家に帰りたくなかった。何故ならそこには死体があるから。自分が殺した元恋人の柳沢が…

そんな風に始まるこの物語。啓太は家に帰りたくない一心で街をさまよう。誰でもいいから今夜泊めて欲しい。セックス込みで構わない。そんな時に出会ったのが杉浦充と言う男だった。子供のように喋る、少し間の抜けた不器用な男。最初は都合のいい相手だと思った啓太だったが次第に純粋で真っ直ぐ気持ちを伝えて来…

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