木原音瀬さんのレビュー一覧

あのひと 小説

木原音瀬  桑原祐子 

恋にも法則があればいいのに

前作『片思い』でメインカプの友人、そしてメインカプがくっつくのに重要だった人物・門脇がメインの話。
ゼミの飲み会で酔いつぶれてしまった門脇は誰かが自分の髪を撫でている気配に目を覚ます。
そこにいたのは数学講師の松下だった。
後に門脇は松下が自分に好意をもっているのだと気づきます。

17歳の年の差。
門脇はちゃんとした恋をしたことがなく、最初は松下の想いをきっぱり断っていました。
松…

2

リベット 小説

木原音瀬  藤田貴美 

死ぬよりも怖いこと

高校教師の初芝公平は、大学四回の夏に高校時代からの親友だった阿岸に強姦され、そのせいでHIVに感染してしまう。
そのことで恋人にも別れを告げられ、病状も進行する中、後輩教師の乾武則だけが、そんな初芝の心のよりどころとなって行くのだが・・・男に犯されたという恐怖から、なかなか乾の好意も素直に受け取ることが出来ないでいる初芝。
しかしどんなに足蹴にされても、乾は初芝と一緒に生きてゆきたいという気持…

9

POLLINATION(新装版) 小説

木原音瀬  金ひかる 

愛は、なんですか

「WEED」「FLOWER」に続くシリーズ最終巻となる「POLLINATION」。
前作に引き続き冷血悪徳医師、谷脇伸一が主人公である。
遊びのつもりで付き合っていた松本朗に死なれ、生まれて初めて底のない喪失感を味わった谷脇が、次に心を奪われたのはなんと自閉症を患っている鈴木佑哉という少年だった。
松本の時もそうだったが、自分になびかない人間をモノにするのが谷脇の趣味のようで、今回も傍に近寄…

13

FLOWER(新装版) 小説

木原音瀬  金ひかる 

これは伏線

「WEED」に続く裸ん坊シリーズ2冊目。
前回サブで登場した谷脇伸一が本作の主役となる。
何と言うかまあ、冒頭から相変わらずの最低男ぶりであった。
それはもういっそ清々しいほどに。

セフレだった若宮に恋人ができ、相手にされなくなり退屈になった谷脇は、今度は何でも言う事を聞きそうな医大生・松本朗を飼いならそうと画策し、酔い潰した上で強姦(またか・・・)。
松本本人には「君が誘ったから」…

5

LOVE & CATCH FINAL 小説

木原音瀬 

極北・木原の同人誌でも、変態すぐる

いくら同人誌といっても、これはかなり強烈、というか、驚愕だった。
たぶん、この前編があるのだと思うが、詳細なあらすじがついているので、この本だけでも大丈夫。

渋谷と堀内の関係は、会社が休みの前日は「堀内の家にお泊まり」が習慣となるくらいになっている。
そんな頃、会社に20代の女性新入社員が入ってきて、、、

後は、小説としてはお定まりのように、別れるの別れないのと、すったもんだする話…

3

脱がない男 下 Don't Worry Mamaシリーズ(新装版) 小説

木原音瀬  志水ゆき 

片タマまでも愛しい

上巻では、藤原がムカっとしたんだけど
よくよく考えてみたら、この甲斐谷ほんっと仕事できねぇーっ!
イラっとするのは、甲斐谷のほうだったw

ふと気づけば、上巻では、甲斐谷目線で藤原の上っ面だけを見ていたんですよ。
下巻では、甲斐谷が藤原の上司としての手腕に気づきはじめる。
そして内面も惹かれていくわけですが、このあたりが木原マジック
読んでるほうもどんどん藤原がかわいく見えてくるから…

2

脱がない男 上 Don't Worry Mamaシリーズ(新装版) 小説

木原音瀬  志水ゆき 

受けの下半身に異常あり!?

【とりあえず、下巻まで読んでっ!!と、言いたい】

化粧品メーカーの営業促進部のエリート課長の藤原(受け)
甘いフレグランスを漂わせ、上から下まで嫌味なほど完璧な着こなし。
仕事も出来て女も切れない男。

縁故入社で、おしゃれだとかには縁遠い体育会系部下の甲斐谷(攻め)

序盤、甲斐谷がチクチク藤原にいびられ、ワンマンで企画書が通らない。
頭にきた甲斐谷は、藤原を酔いつぶし全裸の…

2

嫌な奴 小説

木原音瀬  坂井久仁江 

ちょっと怖いw

まず最後はラブラブハッピーエンドではないのでそういうのを求めてる人は読まない方がいいと思います。

和也と三浦は小さいころの付き合いなのですが、和也がとにかく攻めのことが嫌い。
それは三浦は怒るとすぐ手がでて暴力を振るったりするから。
しかしなぜか三浦は和也が気に入っていつもまとわりつくようになった。
和也は正面から「嫌い」と言えず、ずっと友達のフリをしてきた。
和也は三浦から離れるた…

4

COLD LIGHT(新装版) 小説

木原音瀬  祭河ななを 

二人の未来のための大きな一歩

シリーズ2作目。藤島が退院し再び二人の生活へ。
前巻では透にようやく「愛してます」と告げた藤島。このままうまくいくかと思われたが、藤島は頑に恋人になることを拒み…。

いよいよ二人の過去が明らかになるんですが、藤島視点で語られる生い立ちと因縁のような透との関係は、予想以上に重く暗く異様です。
透の思いを受け入れられないのはなぜか、透の面倒をみるという選択がどれほど藤島にとって大きな決断だっ…

6

COLD FEVER(新装版) 小説

木原音瀬  祭河ななを 

書き下ろしも一緒に読めて救われました

もう、1ページ目から「やられた」って感じでした。。。

1、2作目で紆余曲折を経て、お互いの事を必要として
寄り添って生きていくと決めたのを見ていたので
いきなり、記憶が戻った場面からの始まりに
心の準備も出来ずにただ愕然としてしまいました。

しかも、あんなに好きだと言っていた透の藤島への気持ちも含め
記憶喪失だった6年間はきれいさっぱり忘れていて
その為に、記憶の戻った透にと…

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