木原音瀬さんのレビュー一覧

リベット コミック

木原音瀬  天野瑰 

木原作品が苦手な人にもお勧め

ノベルスの続きを違う作者がコミックで……と言うのは珍しい企画です。
雑誌ergoもずっと読んでいたので再読ですが、違和感なく読めました。
乾と初芝の未来ならたぶんこんな感じで間違いないと思っていました。

それほど突拍子もない展開でもなく、恋に焦れたカップルならありがちな展開と言えましょう。
誰でも幸せになるまでには不安はあります。
新しい恋に飛び込めないのも珍しいことではありません。…

2

嫌な奴 小説

木原音瀬  坂井久仁江 

自分の汚物を映すだけの鏡を捨てきれない主人公のイビツ

木原さんが苦手な人は、痛さよりも、この手の話のほうが苦手なんじゃないかなァと思う。
この手の話――つまり、「愛はどこにあるの?」という。
あるんですよ、ふふふ。
トムとジェリーはご存じでしょうか。猫とネズミが追いかけっこするだけのマンネリバンザイなくだらない(でも何故か見てしまう、吸引力のある)アメリカのアニメ。この二匹に愛があるように。(愛、あるよね?w)
基本的な路線というかテーマは『FRAG…

14

B.L.T 小説

木原音瀬  稲荷家房之介 

私もちん〇欲しくなっちゃった、ゲヘヘw

痛くない木原音瀬さんです。
木原音瀬さんらしいのは、カッコ悪い攻めってところ。見た目は平凡、お金持ちでもなく、取り柄は真面目なところぐらい。
そんな真面目な攻めは、冒頭、出来心でいきなり中学生を痴漢してしまいます。たった一つの取り柄すら無くした状態。
しかも逃げるw
で、その中学生に職場を突き止められ、オドオドしてるところをつけこまれ、脅され、お金をゆすられ、家に入り浸られ。
で、性懲りもなく、ま…

4

リベット コミック

木原音瀬  天野瑰 

初芝・ガンコ・公平

HIVに感染した主人公・初芝先生と、彼をひたむきに愛し守ろうとする後輩の乾の小説「リベット」のその後が描かれた作品です。

自分自身の思いがどこに向いているのかを未だはっきりさせられないでいる初芝と、ただ与えてくれるだけで何も求めない乾の間に、椎名という教育実習生が登場します。
椎名は初芝の事情もおおよそ知っており、学生のくせにいちいち棘のある言葉で乾をイラつかせます。
しかし、この椎名が…

5

眠る兎 小説

木原音瀬  車折まゆ 

文通と家電、いいですねぇ

さすが木原音瀬さん、という一冊でした。

文通欄から始まる恋。
携帯電話がないので、連絡手段は家電のみ。
ノスタルジーに溢れたお話ですが、みなさまが書かれてる通り、古くささはまったく無いです。
むしろ、逆に新鮮さを感じながら読みました。

同じ学校のゲイの教師とノンケの生徒の恋です。
生徒の側がイタズラ半分で文通欄に手紙を出したことで、出会います。
最初から、お互いにたくさん嘘をついてます。
嘘だ…

5

吸血鬼と愉快な仲間たち 4 小説

木原音瀬  下村富美 

ここで?!

ドラマロケは一応無事に終了したものの、色々あって傷だらけのアル。
このままでは日本に帰れないと、暁と二人しばらくリチャードの暮らすロサンゼルスに滞在することになる。
アル憧れのロサンゼルスに向かう間にまたもやトラブル発生!
なんと二人(一人と一匹)の乗る飛行機がハイジャックされてしまったのだ。
満身創痍のアルは暁を助けるために犯人達に立ち向かうが……

読む前にネットできわどいところで…

1

吸血鬼と愉快な仲間たち 3 小説

木原音瀬  下村富美 

可愛い吸血鬼シリーズ

というわけで?吸血鬼と愉快な仲間たち三巻はアメリカ編です。
アルの昔なじみの吸血鬼のキエフさん登場。
飄々とした良いキャラです。しかもツンツンの暁に対してなんだか興味を持っているようです(恋愛以外のところで)

そういえばついに裏表紙のあらすじにまで「可愛い吸血鬼シリーズ」なんて書かれてます。
間違ってない。むしろすごく正しいんだけど、なんだろうこのぬぐえない違和感は……

アルの家…

1

吸血鬼と愉快な仲間たち 2 小説

木原音瀬  下村富美 

アルかわいいよアル!!

作中のいたる所でアルかわいさは半端ないですが、カラー扉絵の蝙蝠アルのイラストが神です。
そして暁のツンデレっぷりも神。
プチ家出をしたアルを迎えにきたり、アルが役者になるのを反対するのもつきつめていけばアルの身を案じてなんですよね(ほろり)

まわりの人たちからすごく色々嫌な(笑)誤解をされている二人ですが、この誤解が本当になる日は来るのか。
アルが暁に執着したりと、ちょっとはBLっぽく…

1

こどもの瞳 小説

木原音瀬  街子マドカ 

体は大人、頭脳は子供

まさに名探偵コナ○の逆バージョンだったわけですが(笑)
実兄弟もので兄×弟。
久しぶりに再会した兄は事故で6歳の子供にかえっていました。
ちなみに岬と仁の両親は幼い頃に亡くなっていて、2人は離ればなれになってます。
大人になって一度会ったことはありますが、兄の態度は冷たく、岬は兄が嫌いになります。
なのに事故で6歳になった兄を預かることになった岬。

見た目も体も30の男だけど知能も…

9

檻の外 小説

木原音瀬  草間さかえ 

ティッシュの準備はよろしいですか

読んでて、とても苦しかったです。
『FRAGILE』を読んだとき以上に、木原音瀬さんは鬼畜だなと思いました。まさか穂花ちゃんを殺すとは思わなかった。
単純に考えて、妻と娘は、ドラマチックなかたちで主役二人をくっつけるためのアイテムなのだ。不愉快極まりない嫁にすることで、読者の目をそっちにそらし、主役二人が結ばれることで当然感じるべき罪悪感を完全に消した。
以上のことは読み終えてしばらくたってから思…

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