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木原音瀬 車折まゆ
トモナ
ネタバレ
その場のノリで、ゲイ雑誌に載っていた文通相手募集にでたらめな手紙を書いた高校生の浩一と、過去の実らなかった片想いを引きずって臆病になっている高校教師高橋の物語です。 女の子が好きなくせに、ゲイのふりをして手紙を書き、なりゆきとはいえ女の子と一緒にその相手を盗み見しようとした浩一はかなりしょうもない奴です。 心底悪い奴ではなくて、ちゃんと断ろうと思いながら、でも相手が自分に会って喜んでいるのを見…
木原音瀬 深井結己
くもとり
名が体を表している作品です。 ただし登場人物は違います。誠一という男(攻め)は名前に似合わず誠実とは程遠い人間です。高校時代に一時だけ夢中になった相手、従兄弟・啓介の上京の面倒を見るうち、再び『都合の良いセックスフレンド』として接するようになります。奇妙なことに、啓介は自分から誠一を求めることはしないし、女性とも平気で付き合っているらしい彼を責めることもしない。その理由が明かされる瞬間、誠一…
木原音瀬 よしながふみ
シュールラブコメディ…かな。ハートフルという言葉ももしかしたら入るかもしれません。excitedでなくinterestedの面白さです。 しかしなぜこのテーマを選ばれたのか…未開のジャングル(ブラジル)でインディオにさらわれ育てられた野性児と、詐欺商法で借金を返済する『ひとでなし』男との恋愛って。まずその発想がすごいです。 恋愛、と書きましたが情の交わし合いと言った方がしっくりと来ます…
木原音瀬 祭河ななを
サガン。
遂に最終巻です。 ここまでの2作は途中少しくらい休憩入れながら読んでもいいかなって感じで読めたのですが、この巻は最後まで一気に読まずにはいられませんでした。 この物語が「激痛」と評価されていた部分が次から次へと出てきて。 少しは覚悟をしていたつもりでしたが、それがここまでいくつも波状攻撃になって押し寄せてくるとは思ってなくて。 けれど、それゆえなのかどうなのか。 これまでの2作よりも惹き…
なんといっても藤島の母親の印象が強烈でした。 藤島の生い立ちについてもそうだし、その後の藤島に対する溺愛っぷりっていうか過保護っぷりっていうか。 それ以上にもう「異常」としか言えないような執着みたいなのとか。 藤島と透の出会いについても今回のお話でわかり、その後の彼らの関係が少しずつ深まっていって。 けれど、藤島が母親に対する畏怖もあって透のことを助けることができなくて。 関係はこじ…
木原音瀬 藤田貴美
最後まで読み終えて、なんじゃこりゃあ、と呆然としました。もう何と言うか怪作ですね。序盤で設定が分かった辺りではこんな展開予想もつきませんよ。ついてたまるかという話ですよ。 いやー、もうホント…何だこれ。 この話はですね、非常に自己愛の強い二人の話だと思います。自分の望む愛を受けて来なかった人間が、自分の最も愛して欲しい人間に対して、とにかく愛して愛してと求めている。ところがその二人ともが態…
来年にCDが出ることも決まって好きなキャストだったので欲しいなーと思って。 しかし、木原作品を読んだことのない私が果たしてついていけるのかと思いまずは読んでみることに…(ちるちるの特集でもこのシリーズは「激痛」に分類されてましたしね) 今回はまだ最初の段階だからでしょうが、比較的穏やかに物語が進んでいて。 どこか無器用だけど時にかわいらしくもある藤島と、徐々にそんな藤島に惹かれていく透の…
木原音瀬
ともふみ
ハゲパンチ…矛盾してますがハゲでパンチパーマ。 心の中とはいえ、こんなあだ名で攻めに呼ばれる受けがかつていたでしょうか。笑 妙ななりゆきで付き合い初めてからはや半年のお二人さん。 前作に引き続きセックスはしても社長に恋愛感情はこれっぽちも芽生えていない渋谷青年と、とうとうツルッぱげに昇格した堀内社長です。 果たして渋谷青年は社長に恋愛感情が持てるのか? というのが読者の懸念事項。ほん…
性格最悪おデブちん、半世紀童貞うだうだ枯れオヤジ、肉体兄弟中身6歳児攻め等々…商業誌でもかなりやらかしていらっしゃる木原音瀬さんですが、誰のストップもかからない同人誌で颯爽と登場!オヤジルネッサンス(合同誌)は偉大です。 今回の受け様はつるっパゲ(まであと一歩)を気に病んでパンチパーマのかつらを死守する40代後半のペット葬祭会社社長。 もう一度言いますが受けです。しかもお相手は前途洋々な2…
木原音瀬 果桃なばこ
以前から読んでみたいと思っていた表題作。文庫版が出ているのは分かっていたのですが、何となく旧版にしようと思い読みました。そうしたら思わぬ掘り出し物が…!これだからBLはやめられないっ…! まず表題作から。 兄弟(近親)ものであり、記憶喪失ものであり、幼児プレイもの(と言って良いのかな?)であるという、何この三点盛りどんだけ豪華なんだよ、という内容なわけです。ただ、最後の要素『幼児返り』が他…