木原音瀬さんのレビュー一覧

月に笑う 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

まだ序章、これからどうなっていくの!?

今回は上・下巻と長編の作品です。
まず、上巻を読み終わって不思議な感覚に囚われています。
木原作品に大体登場すべき痛い人々はいずこ?
確かに、ヤクザが登場して(だが派手なものでなく地味で弱小なのが現実味を帯びている)、いじめだの、人が死んだりと、暗い要素があり、主人公の少年は、どこか欠如しているような、でもこんな子いるかもしれないと思わせる人間だし。
いじめのシーンにしても、こんな感じだよ…

7

夜をわたる月の船 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

殺してくれないか

ボリュームも読み応えも抜群の一冊。もちろん明るいお話じゃないので、苦手な方にはNGだとおもうんですが、今回も楽しく読ませていただきました。
始まりは、ひとつの取引。行きたいと願った企画部への異動と引き換えにしたのは自らの身体。年上の上司は、自らの腹の上で自らのものをくわえ込み腰をくねらせる。恨み・憎しみ。そして時を経て再会した先に・・?!
殺伐とした雰囲気から、どう恋愛に進展するのだろうと、最…

16

情熱の温度 小説

木原音瀬  深井結己 

激しい思いは一歩間違うと・・・

 深井先生が描かれてる表紙のものがどうしても欲しくて、でももうどこも絶版扱いで手に入らないかーと思っていたところ、先日、ついに手に入りました(嬉)
 木原先生ではお馴染み?の死にたがりの受け、きました。
 
 高校生の吉川×高校教師の泉野のお話。
吉川は、今時のルックスがよくて、周りのみんなよりもいろんな意味で進んでる男子です。あるとき、吉川の彼女が、同じ高校の教師、泉野に告白され、吉川か…

4

The drop of summer 小説

木原音瀬 

For Adults Only

For Adults Onlyと印字された表紙。
『恋について』『12hours』『NOW HERE』3つのお話の
濃厚なLOVEが詰まってましたーv

恋人同士になっても
恋人同士だから?底知れぬ相手への思いを
セックスに乗せて書いてあるといったかたちでしょうか。

『恋について』は
お風呂でえっち。

『12hours』も
お風呂でえっち。

『NOW HERE』は…

3

COLD FEVER(新装版) 小説

木原音瀬  祭河ななを 

攻めが好きになる3作目

子どものときから愛情をまったく与えられなかったため、トラウマだらけである反面、
スマートで器用、要領が良く、パティシエや写真家という分野で才能を発揮する男が透で攻めです。
裕福で、人が羨む類の家の一人息子だが、実は両親は不仲で、複雑な環境、異常な母親に支配されて育った男が受けで藤島です。

コールドフィーバーとは木原さんの造語なのでしょうか。
COLDシリーズは三巻あり、書名の意味を知り…

16

檻の外 小説

木原音瀬  草間さかえ 

予定調和

妻は悪役だけど彼女のような人間はどこにでもいる。堂野は信じられないくらい優しい人間だが、情熱的な愛情を持てる人間ではない。女がものたりなさを感じるくらい。だから妻が浮気をしたのもわからないではない。それが殺人事件にまでなってしまったのは運が悪いと言う彼女の言葉もわかる。私が嫌いなのは妻の浮気相手ぐらいだ。ただ堂野の優しさを受ける資格はない女だろうが。といって圭が受ける資格があるかというと、前作の檻…

3

夜をわたる月の船 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

同情?憐憫?庇護欲?

恋とか愛なのか・・・私には微妙。

目を瞑り・・・出世のために浅はかにも河瀬は
柴岡に身体を差し出す

6年後に再会し

柴岡という人物の本質を見ようとする河瀬
河瀬が見ようとすればするほど
柴岡は、目を閉ざす

柴岡という個人を誰も見てはくれなかったから
柴岡は、世界を見ることを放棄してしまったのかなと思いました。
誰も見てくれないなら、自分も見る必要がないのかもしれな…

4

夜をわたる月の船 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

受け攻め逆だと思ってた

表紙カバーを見ると受け攻めがどっちなのか、想像がついたのですが、読んでいるうちに、あれあれ?もしかして逆なの?と思ってしまいました。

読み始めたら、オヤジが攻めなの?と思いました。(違ったけどね)
ん~、不思議だったのは、実の母親を長年ずっと抱いていた受け(オヤジ)が、何でいきなり部下の上に乗っかっちゃったのか理解できませんでした。
乗っかるまで、いや乗っかってからもまさか自分に入れちゃ…

6

夜をわたる月の船 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

おじさまな犬

 最初攻めが受けを嫌いまくり、徐々に巻き込まれ、ほだされていく木原先生のオヤジ受け・年下攻めの王道たるストーリーでした。
 これは受けが死にたがりという点、木原先生の前作「情熱の温度」を彷彿とさせました。
 何をしでかすかわからない柴岡を自分の家に連れ込んで始まった二人の生活は、主人と犬のにおいをぷんぷんとにおわせるもので。柴岡にごはんを食べさせてあげたり、風呂でからだを洗ってあげたり、そうい…

3

夜をわたる月の船 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

なかなか魔性な40代φ(.. )

HOLLYでは初めて(?)の2段組みで、ぎゅっと凝縮された1冊。
でも思ったより早く読めてしまいました。
愛だね。笑

木原作品はやっぱり、痛い。
もはやBL枠を飛び出しているくらいに感じますけど、現実としてノンケが男に惚れられた場合に感じるであろう嫌悪がすごく心に刺さってくる。
今作もかなりかわいそうでしたね……悪夢見たりとか…。苦笑

だからか人間自体の生存が危ぶまれるレベルで…

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