木原音瀬さんのレビュー一覧

美しいこと 下 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

個人的には激痛な作品

どこに行っても大絶賛の嵐で、今ひとつ話にのめり込めない私はおかしいのか?と思ったのですが。

面白くないのかと言われたら、ぐいぐい読ませるし、設定も面白いのに・・・。でもでも、よーくよーく考えたら、私の中のトラウマが私も物語に入り込ませるのを妨げているということに気が付きましたよ。

そう、10年以上も前に私はまさに松岡の立場だったのでした。よくよく読んでみると、相手の男に寛末がそっくり・…

5

嫌な奴 小説

木原音瀬  坂井久仁江 

読後、しばらく復活できませんでした。

この作品を【神】とするのか【しゅみじゃない】とするのか、ずっと悩んでいますが今でもわかりません。
ここまで話の中に引き込む力、そしてあの衝撃のラスト。
BLはハッピーエンドを信じて疑わなかった私に一石を投じた一冊になりました。

この話は題名通り「嫌な奴」のお話で、全編通して受けの和也が攻めの三浦に対し好意を持つことは全くありません。
いやよいやよも好きのうち、と何とか思って読み進めまし…

6

夜をわたる月の船 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

痛い系

帯『殺してくれないか』・・・あとは、海でも山でも適当に捨てればいい。


木原さんお得意の痛い系で、柴岡[受]は深い心の闇を抱えたトラウマ持ち。
部下×上司(元上司)のオヤジ受けです、はい。
きっかけは仕事が出来て部下の評判も良い柴岡が、セクハラもしくはパラハラめいた取引を河瀬[攻]に持ちかけ、結果的に河瀬はその取引に応じて望まないままに柴岡を抱きます、というか抱かされます。
その後急…

2

WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

短編だったら化けたかも

グロやカムバも一般小説やマンガ等で読み慣れてるので、そこに抵抗は殆ど無かったんですが、突然に消え去ってしまった世界というのはBLでは珍しいですがSFだと結構題材に使われてたりしますね。
そういう意味でこれをBLで書こうとした木原さんの心意気というかBLというテンプレな枠に囚われないぞというのは何となく伝わってくる気がします。
けれど先にも書いた様にSFではさして珍しくない設定なので、そう思って…

2

夜をわたる月の船 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

元気なときでないと読めません。

木原作品を大量に買い込んで読み漁ろうと手に取り、口絵の日高ショーコさんの絵のあまりの綺麗さに驚き、このプラチナブロンドの青年はだあれ?と期待に胸躍らせて読んでいったら、……痛い目に遭いました。

あの一瞬にして目を奪われた青年は、生活能力ゼロの受けオジサンだったのですね。
おまけにプラチナブロンドだと思っていたものは白髪で。

読み進めても読み進めても一向に出口が見当たらず、どんどんと深…

3

月に笑う ~惣一編 4~ 小説

木原音瀬 

惣一さん、しょうもない・・・。

26ページのすごく薄い同人誌ですが、読み終わってどっと疲れました。
しばらく何もしたくないほどに疲れました。

私はいじらしい受けが大好きです。
受けといえば、こちらが「もーおっ!」とかまってしまいたくなる程のいじらしさが必須だと思ってます。
なので最初の『惣一編1』あたりは好きでしたが、段々にあらっと思ってきまして今回でダメになりました。

惣一さん、本当にしょうもないのです。

4

セカンド・セレナーデ full complete version(新装版) 小説

木原音瀬  北畠あけ乃 

嫌なやつ

木原さん=イタイの頭が離れなくて、まいど覚悟して読むのだが
実はそんなに痛くないんだよな。。というのが最近の雑感。
最近読んだものがその傾向なだけなのかしら。

今回も、ホロ甘い作品でした。
いろいろ皆欠落してるというか、どこかダメなんだけど。
なんだかんだで、最終的なラスト、落とし方がすごく可愛くて好きです。
このホッコリ感はなんだ。
紆余曲折あっての到達点、
思わず顔が綻んで…

14

place 小説

木原音瀬   

天使

とにもかくにも、加賀が可愛かった゚(つд・o)゚+。
不器用でまっすぐで、素直になれない。
だけども本質を覗けば的な部分。そんなところウッカリときめいてしまうのであります。
正味、後半のゴタゴタさえなければ“神”つけようと思ってました。
いかんせん、あの部分で、いろいろ頭の中がグチャグチャに。
トータル思った異常にピュアなお話でした。

出来る営業マン、横山のもとにやってきた新入社員…

6

COLD FEVER(新装版) 小説

木原音瀬  祭河ななを 

さて、最終巻となりました。
のっけから記憶が戻るとかΣ(´□`ノ)ノおぉぃ!!!!!
そんでナニがえげつないかって言うのが、甘い期間が長すぎる!
甘い蜜をたくさん吸わせて、吸わせるだけ吸わせて
昇ったところを叩き落すみたいな。
肉体的にも精神的にもちょっとオイタが強い作品だったカナと思います。

記憶を失っていた攻。
受への想いを募らせはれて前回結ばれた二人。
不安と隣り合わせの…

3

COLD LIGHT(新装版) 小説

木原音瀬  祭河ななを 

シリーズ2作目。
ここで描かれるのは、二人の本当の関係、
記憶を失ったとき何があったのか。
攻の心の変化と、それに順ずる受の気持ち。
本当のことを思い出してしまったら、自分との関係を知ってしまったら。
淡いコイゴコロを抱き始めた攻と、その気持ちを知って、さらにおびえる受。2人の関係がどーなっていくのか
山場といえば山場ですな。
切ない気持ちの変化に思わず胸が痛みました(*ノД`*)・…

4
PAGE TOP