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イサヲ
ネタバレ
これを読めたか読めなかったかでは、私の中では大きな違いがあるほど、心に沁みるお話でした。 短いお話なのに胸にずしんと重たく残り、なんともいえないやるせなさで、しばらく胸の中に喜多川と堂野が居座り、弱ったものです。 しかしこの日高さんの表紙は素晴らしい。 この、どこにでもありそうな平凡なちょっと古臭い門扉…フリーハンドで描き込みが緻密。 読み終えてからまた見返すと、人物のいないこの風景が尚更…
木原音瀬 草間さかえ
この作品、ずっと読むのが恐ろしくて1年ほど押入れにしまいこんだままでした。 その予感は的中。読まなきゃよかったと後悔しきりでした。 だってあまりにも良すぎて他の作品を読む気がしなくなるんだもの。 (この感想は、2008年当時自分のブログに上げたものなのですが、それを書くまでにも更に数ヶ月かかりました) 獄中で出会ってから、死が二人を分かつまでのお話ということを知ってはいましたが、何度も胸が…
木原音瀬 依田沙江美
前情報も得ていたので、内容に驚くこともなく、イラストも大好きな依田さんだし、冒頭から気になるストーリー展開で掴みはOKだったのですが、なんかこう、この世界観にすっと入りきれず。 主従関係、妖怪、明治時代、この辺とても好物なのです。 んじゃ、なにが?と、自分でもよくわからず。 亮一郎の天然ぶり我侭お坊ちゃまなところが、なかなか好きになれなかったからかなあ・・・。 ところが、牛事件が起きてから…
木原音瀬 ヤマシタトモコ
こうまでダメダメな男を主人公にしたBLって、ないですよね。 それなのにモモが可愛くて、いらいらさせられて、どうにかして幸せになってもらいたいと願わずにいられない。 現在の話から過去へ、過去からまた現在へと、話を振り回しているようですが、そうすることによってお話が膨らみ、ただ現在に続く過去を振り返った話といった単純なものではなくしているところがすごいです。 モモ視点の本編だけでもけっこ…
この小冊子を読んで、やっと少し松岡が報われた気がします。 だいぶ甘々なお話ではありましたが、それでもなお松岡の今後が心配… 数年後もっと素敵な人が現れて、寛末を忘れる日がくればいいのにと今でも願っています(笑)
木原音瀬 日高ショーコ
下巻からはフォントも小さくなって、「愛しいこと」へと続きますが、ここからは寛末視点でのお話に変わるので、なおさら寛末の鈍感さや自分本位なところが露呈されて、もうどんどん嫌いになっちゃいました。 ほんとにこんな男のどこがいいんだ!!目を覚ませ松岡!優しいとこはあるかもしれない。でもちょっとズレすぎてやしないかあああっ(`Д´◎) いや、わかってるんですよね松岡は。それでも好きなんだ。かわいそうだ…
出版後すぐに買ったのに読むのがもったいなくて7ヶ月押し入れで無駄に暖めて読みました。 面白かったです。 どなたもの褒め褒めレビュを読ませていただいては、期待たっぷりで、なのにそれ以上に引き込まれてしまうってのは、ほんとうに格が違う作家さんなんだなあと嘆息するほどに。 ただ!松岡のみに感情移入してしまい、せつなくてやりきれなかった。 なんなの!どこがいいのさ寛末の。もうやめときな!もっといく…
木原音瀬 大竹とも
私にとっては木原さん第2弾。読んだのは2008年です。 全体的におっとりとした優しい雰囲気のお話で、イラストもイメージ通り。 でもね・・・ ブライダルコーディネーター朝霞と、そこを介して式を挙げた新郎笹川とのお話ですが、 美形でもなくゲイでもなく、そこら辺にどこにでもいそうな青年たち(というにはもうちょっと上の二人かな)で、残念なことに私にはどこにも萌えを見出せませんでした。 ありふれた二…
木原音瀬 茶屋町勝呂
色々と噂には聞いていたものの、どの作品から読めばいいか怖くて、まずは『牛泥棒』が、入りやすそうだと思ったのですが、この表紙に惹かれて。 作品の中でまた好き嫌いが分かれるとお聞きしていたので、正直おっかなびっくりでしたが、読み出したら面白くて止まらず、没頭して一気に最後まで読みました。 秘密1,2,3となっていて、2と3で充の生い立ちが明らかにされたり、啓太とその後幸せに過ごしていることがわ…
木原音瀬 小椋ムク
せっこ
金城一紀さんの『映画篇』など、映画を主題にしたり、モチーフにした小説は数多くありますが。 その中でもこの作品から感じるのは。 木原音瀬さんの 「映画への愛情。」 「演ずるもの、制作する者たちへの限りない尊敬と興味と情熱」です。 『水のナイフ』『セカンドセレナーデ』など映画をモチーフにしたものはもちろん、俳優さんが出てくる作品は他にもいくつもあります。 かなり昔…