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木原音瀬 祭河ななを
イサヲ
ネタバレ
痛い痛いとは聞いておりましたが、はて?全然じゃん。と思ったのは『COLD LIGHT』まで。 ここで終わりでいいじゃないか!幸せなお話で美しくまとまって、これでいいじゃん! でも3部作。 私も2巻で読むのを終わらせとくかどうか、けっこう葛藤がありました。 ところが『~LIGHT』のあとがきで、まず『~FEVER』の内容を書きたかったから、前2作があるというようなことを書かれておりましてねえ…
木原音瀬 街子マドカ
2話収録されてますが、どちらもラスト・・・けっこう泣けました。 就職したての頃、貧乏で生活が困難な時期があったもので・・・や、ワタシの話ですスミマセン。 そのトラウマがあり、どうも貧乏ネタは読むのがものすごく辛いので、今回もアチャー(ノД`)と思っていましたが、生活苦から抜け出せた主人公岬にホッと胸をなでおろし、そこからの展開がまた面白くて、ぐぐいっと引き込まれて一気読みでした。 子供の…
木原音瀬 門地かおり
木原さんの古い作品。読んでいて「ワタシBL小説読んでるはずだったけど」と、何度も思いました。 「こんな嫌な気分になるつもりなかったけど」てのも。 子育てを放棄している親(木原作品毎度お馴染み)の元で、知能も低く中学もまともに出られず、当然定職にもなかなかつけないし、自己管理さえもまともにできない勇。 見た目も不細工なようでして、なんだか救いようがない。魅力がどこにもないんです。 元々ま…
木原音瀬 坂井久仁江
読了後、ああ・・・今、体調が良くてよかった~と思うばかりでした。 ダメージはありましたが、体が元気だからこれぐらいで済んだ気がします。 この作品の痛さったらないですよ。 これか、木原作品が痛いっての。え?まだまだ? 親の都合で田舎に引っ越した和也は、転校先の小学校で出会った三浦のことを、最初からひどく嫌う。 実際三浦は乱暴で自分本位な、よくいる悪がきなんですけどもね、そんな三浦になぜ…
木原音瀬 志水ゆき
『脱がない男』のシリーズ初めの作品です。 どっち先に読んでもあんまり関係なかったな。 チビ、デブ、マザコン、我侭、低能、そして真性包茎・・・これでもかってなぐらい負の条件を満たした今蔵と、その部下の爽やかスポーツマン系な東山(真性ゲイついでに言うならショタ)が、ちょっとした手違いで無人島に取り残され、二人きりで暮らす羽目になるという出だし。 “読みたい魂”をグワシッと鷲掴みされ、ぐいぐい引っ…
下巻では、あれよあれよという間にラブラブになってしまうのには、ちょっとはしょ りすぎている感じもしましたが、何人もの女性と付き合ってもしっくりこなかった藤原課長は、天性の受だったんだよ!わかったか!とスッキリ。 甲斐谷のことは、最後まで好きになれませんでしたが、藤原課長が滑稽なくらい可愛いツデンレさんだったので、プラマイゼロでした。 木原さんの暗く陰鬱な作品も好きですが、こういったコメディも…
それが知りたくて読んだのですが、けっこうな予想外でした。 野球小僧だった甲斐谷は、親のコネで大手化粧品会社に入社したものの、それまでお洒落に縁遠い生活を送ってきたし、仕事にも興味がなくてやる気なし。 どうにも魅力のない攻めですよ。得意の。 そしてお相手は、仕事もできて色気のある美人上司藤原。 当然女性にもてるもんだからとっかえひっかえなそんな上司が、甲斐谷には嫌味に見えてしょうがない。藤原…
木原音瀬 石原理
これ、今だったら商業誌では発表できなかったんじゃないかなあってなぐらいヤバイ内容。いったいどこら辺が甘い生活なのかな?と思いながら読んだけども。 ・・・考えが甘いとか?(笑) 木原さんの作品に出てくる人は、たいがい最初は好きになれない人ばかりですが、この清隆は今のとこ『美しいこと』の寛末を超えた許されざる者でした。(ことあるごとに寛末を出すぐらい、この人は私にとって攻ワースト1だった) 寛末…
木原音瀬 山田ユギ
ユギさんのお名前がまだ漢字の靫ですよ。1999年て。 当時はどうだったんだよオヤジ受と思わずにはいられない。それも何の魅力もない、しょうもないもいいとこの枯れ枯れ教師、泉野。 攻の吉川が魅力的な男の子だけに、虚しさはひとしおです。 今でこそ、報われない攻パターンは木原さんのお家芸かなと思うのですが、当時はBLでこういうのって、センセーショナルだったんじゃないかなあ。 なんでこんなオヤジ、ど…
木原音瀬 小椋ムク
せっこ
十亀俊司という人は、まるで仏道に帰依した高僧のようだ。 愛別離苦を知り、怨憎会苦を知り。 四苦八苦を知り、生老病死を知る。 生と死が一続きであることを知り、諸行無常を知る。 何一つ自分の思い通りになることなどないとわかっている。 そして執着という煩悩が本当は人間をもっとも苦しめるのだと悟っている。 そういうところが周りの人間にとっては、はがゆく、ときに寂しさを感じさせ…