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木原音瀬 小椋ムク
M翼
ネタバレ
こちらの本、発売日に買って読むのを楽しみにしてたのに、すっかり忘れて本棚の奥に眠ってました。 昨日発掘した時の驚きと後悔ったらもうね(笑) さくっと感想。 十亀も万も面倒くさいキャラクターで、非常にやきもきさせられました。分厚い本の最後の最後にやっとくっ付きますが、それまではずっとすれ違い。 頑固で意地っ張りな万にイライラしましたが、後半必死になっていく様子は可愛かったです。 十亀の過去を知っ…
木原音瀬 カズアキ
絵夢
次々と解き明かされていく謎・・・最後まで気の抜けない展開でしたが、はじまりの章の3話目あたりから最後が見えてしまった;;; それでも、おわりの章、ボリュームたっぷりで最後まで楽しめました。 おわりの章も3つのお話が入っています。 最後にはBL的描写もありましたがこれくらいなら一般の方でも読めるんじゃないかな? おわりの章なのでここで終わってくれる事を願いますが・・・まだ何か起こりそうなちょ…
なんとも不思議な読後感です。 はじまりの章を読む限り、愛の物語だけれどBLとはちょっと違う感じがします。 ま、木原さん=BLというのも乱暴な話なのかも・・・。 物語は、ブロイルスというひとりの老人の死から始まります。 屋敷にブロイルスと一緒に暮らしていたと思われるビルア種のライヴァンはブロイルスの葬儀に参列した4人を「最後の晩餐」に招待し個人の形見分けとして「願いの叶う薬」を二粒ずつ渡しま…
hinahina
区分すると2つのお話入りかと思います。 1つは、十亀さんの「過去」のお話。 もう1つは、十亀さんと万の「今」のお話。 十亀さんの過去のお話は・・・ キャッスルマンゴーでの十亀さんの言動が、 こういう過去があったからだったんだ・・・と よりキャッスルマンゴーを深く理解できる お話となっていました。 そしてもう一つの「今」の方はというと、 やっぱり!万がイイ!! キャッ…
木原音瀬 梨とりこ
ここまでやるかという、いつ誰が死んでもおかしくないような展開の中、誰も死ななかったのが奇跡。 敵対する相手(惣一)の甘さと運の悪さ、良太と路彦を助けた医療の素晴らしさに乾杯。 路彦は、中学生の頃がリアリティがあって弱さも狡さもうまく描かれていたけれど全て読み終えると信二にあそこまで傾くという部分において現実感がなかった。 物語は、路彦から始まったけれど路彦の目を借りて見た信二の物語だったよう…
中学生の路彦をとりまく「いじめ」の環境がリアルだなと思った。 今の義務教育の現場で普通にある話なんじゃないかと思うと憂鬱になる。 「あんたみたいな大人がいる限り、何人も子供が死ぬよ」路彦の言葉がすごく印象的だった。 じゃあ、どうしたら良いんだ・・・というところは、するっと流して話は違う方向へ。 信二が死んでしまったと思っていた路彦だったけど実際は助かっていて二人はまた出会い交流が始まるあた…
木原音瀬 祭河ななを
最終巻「COLD FEVER」いきなり、透の記憶が戻ったところからスタートです。 記憶喪失になり記憶が戻ると記憶を失っていた間の記憶はまたまた失われるらしいですね。 人の脳って不思議。 透も例に漏れず・・・事故を起こした時間に戻ってしまいます。 目を背けたくなるような狂気と暴力。 そんな中から再生するふたり。 最後にふたりで出かけた海で、藤島がたった1枚残っていた記憶を失っていた頃の透…
「COLD LIGHT」は、藤島視点です。 ここで驚愕の過去が明かされます。 藤島の出生の秘密。藤島と母親との関係。そして、藤島と透の出会い。裏切り。 もう、ちょっとやそっとじゃ修復できない。 そんな事情があり、藤島は透と距離をとった態度でいるのですが、記憶喪失の透は、今の自分を好きになって欲しい、愛して欲しいと迫ります。 結局、それに根負けする形で藤島は透を受け入れます。 つかの間の…
今更ですが・・・。 「頭の隅々まで掃除機をかけたら、こんな感じになるんじゃないか」高久透、彼はどうやら交通事故で大怪我をして記憶もなくしてしまったらしい・・・。 外傷が完治して退院した後、彼の友人である藤島啓志のマンションで暮らすことになります。 「COLD SLEEP」は、ここから始まるのですが、とにかく最初がとってもわかりづらい。 記憶喪失になった透の視点でお話が進むのでわからなくて当…
木原音瀬
茶鬼
「箱の中」に続いて一般文庫版の第二弾。 ノベルズ版を若干改稿して、『愛しいこと』の収録のない純粋に『美しいこと』だけの収録。 比較をしましたが、改稿といっても内容を削ったり省略したりという部分はなく、時間だったり微量の言葉の修正のみで、ほとんど変わりはありませんでした。 (ひょっとして携帯のやりとりがスマホに?とか思ったけどwそんなにすごく古い作品でもないですもんね) 前作の時、初の一…