木原音瀬さんのレビュー一覧

リバーズエンド 小説

木原音瀬  小椋ムク 

過去に傷のある男が包まれていくお話です

 木原さんの作品は、エロで読ませるBLものと明らかに一線を画している。話の構成が巧い。下調べが十分だ。映画撮影の描写とか、ほんと勉強になった。
 そして、エロ声無しでエロを読ませる作家さんもこの人くらいなものだ。

 食べるのも困るほど貧乏な高校生、十亀が家族も友人もすべて失って、空っぽのかばんを持って地元から去るところから、かばんいっぱいに詰めた家族の骨を川に流すところとか、もう悲しくて切…

8

秘密 小説

木原音瀬  茶屋町勝呂 

真相が分からないまま・・・・


おもしろかったですとても。
BLでなければ、
BLが万人受けするものならば、
親にも勧めていました。

ミステリー調で、ホラーテイストな感じの
普通のBLではないストーリーといいますか、
とにかく、木原さんの作品はどれも素晴らしい。

だけど、
(ここからネタバレありです)

結局啓太はどうなったの?
ただの妄想癖だっていうオチ?w
それとも奥にまだ深い真相が存在す…

8

リバーズエンド 小説

木原音瀬  小椋ムク 

十亀の過去が壮絶すぎる、よくグレなかったと思う。

相変わらず小説上手すぎ。物語に引き込まれるとはまさにこの事。
前半は悲しいことの連続。
一瞬にして全てを失ったとあるがまさに言葉の通りだし,
ヤクザが十亀で保険金を取るつもりだったというシーンは本当に冷や冷やする。
そして強姦しかけた二宮くんと再開するシーンで
二宮お前いいヤツだなあと噛み締めて終わる良い読後感。
後半,万とちょっと喧嘩するも上手く仕事をこなす十亀。
映画を撮ってい…

6

キャッスルマンゴー 2 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

男同士を再確認

結構な厚さがあり読むのに若干苦労しました
というのは、目によくないのですが、寝ながら読むことが多くて
厚い本は腕が痛くなるというただそれだけなのですが

痛いのを完全忘れるほど
素晴らしい作品なのは
十分わかっていたのですけど

二巻は万のまわりの環境と十亀の過去も描かれており
コミックにしては難しい内容でした
木原さんの作品ならではの
暗い部分と文章だからこそ
表現できる…

2

キャッスルマンゴー 1 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

苦手をこえた

小椋さんのイラストに抵抗があったものの木原さん原作ということで、違った感じの作品になるのではと期待をしつつ読みました

可愛げがなく見える万が本当はとてもかわいいことは読んですぐわかりましたし
イラストに抵抗感あるものの十亀の感じは驚くほど違和感もなく違和感っていうのは、おかしいですが、イラストと人物があっていると思いました

万の幼少期シーンがとにかく切なくて天真爛漫の弟との対比
万…

2

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

オーマイガー!これは酷いwwww


信じられないほどのクオリティの高さ、
まるで映画を見ているようでした。。。。

読んでいる途中、攻めの受けに対する陵辱は、あまりにもリアルで、
そこに愛があるのかないのかも分からず、
ただ泣き叫び狂う受けが可哀想で惨めで、哀れで、
読むのを断念しようと思ったくらい、胸糞悪かったです。
もう一度言います、胸糞悪い!

いくら大河内が理不尽な仕打ちで自分を苦しめたからって、
ち…

8

箱の中(文庫版) 小説

木原音瀬 

言葉にできない


BLという代物はわたしにとってある種の娯楽であり、あまり公にできない密やかな趣味でした。
もともと活字を追うことが好きで、“BL”という枠組みでなしにできるだけ沢山の小説を読んでいきたいと思っていたので、世の名作と言われる作品をある程度は認知していたつもりです。
しかし、今回本作を読ませていただいて、「こんなに素晴らしい作品があったのか…!」とBL小説としてではなく、ひとつの作品としてひど…

7

月に笑う 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

信二の過去とこれから

 かつて信二が所属していた茂木組が解散し、本橋組に移ります。そして、そこの陰の実力者でもある惣一に気に入られ、信二は、彼の身の回りの世話役につきます。

 一方、大学生になった路彦が、思わぬ形で本橋組との関係するようになり、なんとしても気質のままでいさせたい信二は焦ります。それでも信二のことが好きな路彦はどんどん本橋組の裏株操作に荷担してしまうのです。

 信二のことが好きな路彦は少しでも…

2

月に笑う 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

人としてどうありたいのか

 夜の学校にこっそりと忍び込んだ加納路彦は、男とクラスメイトで、いつも女子からいじめられている斉藤が争っているのを目撃してしまいます。斉藤は窓から飛び降り、帰らぬ人となってしまいます。路彦も同級生である長尾からいじめられているので、始まりから暗い印象を持ちました。
 そして、斉藤を巡り、路彦は山田信二と出会います。

 斉藤が亡くなった翌日、いじめていた人間が顔を真っ赤にして泣いている。偽善…

1

薔薇色の人生 小説

木原音瀬  ヤマシタトモコ 

表紙が手招きしてくれた

まだ木原音瀬先生の事を知らなかった頃のこと。
BLは、漫画ばかり読んでいて、小説はあまり読んだことが無くて。
食いもの処明楽、でハマったヤマシタトモコ先生の表紙に、自然と手がのびました。

まだBL超初心者だった私は、その頃は漫画や小説の淫靡な表紙が恥ずかしくて。
おとなしめな表紙のものばかりを買っていました。
小説だけど、ヤマシタトモコ先生の描いた微妙な距離感の二人。
しかも、なん…

7
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