木原音瀬さんのレビュー一覧

期限切れの初恋(CITRON) コミック

木原音瀬  糸井のぞ 

もやもや

丸ごと一冊ひとつのストーリーでした。

真面目な受け様が、ずーっと1人の人を思って
どうしてもその人のことが忘れられない・・・って
確かにあると思いますー。
しかも、一緒に遊んでいた頃の憧れによるキラキラな人なら尚更。

何年も経ってから、あまりにもヒドイ状態のその人と再会して
それでも嫌いになれないって・・・・。
いやまぁ、それも100歩譲って「ある」としまして。
・・・最後…

2

薔薇色の人生 小説

木原音瀬  ヤマシタトモコ 

大好きな作品

木原作品の中でも大好きな作品です。

「痛さ」で有名な木原さんですが、どの作品にも根底には無条件の優しさが流れていると思う。
欠点ある人間を決して否定的に描かない木原さんご自身の優しさはもちろん、恋する主人公2人の関係性がそう感じさせるのだと思っています。

この作品はその特徴が顕著で、攻は元犯罪者、現在は風俗店勤務のどうしようもなく馬鹿な男。
はじめは手籠め同然に受と夜を過ごしますが…

6

「熱砂と月のマジュヌーン」初回限定封入特典 グッズ

ちょっとだけ救われた

本編がファウジにとって、あまりにも悲惨だったので
この小冊子に少しだけ救われました。
ハッサンのおかげで、ファウジの眼も多少は見えるようになっているし。
そして、他の方も言われるように、ここからの話がもっと
読みたかったです。
ですが…なんと言っても、木原さんの作品なので、
また、更にファウジに辛い試練があったりするのは嫌なので
複雑ですね。
他の作品の中に、ちょこっと幸せにしてる…

4

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

青池の救済

展開が若干読みとりにくいかも。
職場にも行きながら軟禁されるというシチュエーションにどうしても緊迫感やリアリティがついて来ない。
結局お互いに愛していたのか、明白な救いがない話なので余韻が楽しめる話ではあると思う。
続編があるのならば今後どうなるのか気になるところ。

私は実はハードな濡れ場展開を期待して手にしてみたのですが、期待の分星は少なくなってしまいました。
キワモノとしても、い…

2

COLD HEART in NEWYORK 小説

木原音瀬  麻生ミツ晃 

COLDシリーズスピンオフということで。

COLDシリーズを一年前ほどに読み、やっとの思いでCDを聞き「はあ…」となっていたところに今回のスピンオフの発売が決まったので、次はどう来るんだと期待に胸を高鳴らせ購入。
まとまった時間ができたので二巻一気に読破しました。
以下頭の悪そうな感想です…(ネタバレです)

いやね、本編(透×藤島)で散々痛くて辛かったのに。やりますね、木原先生…
in TOKYOで分かったのは秋沢の価値観や性…

9

COLD HEART in NEWYORK 小説

木原音瀬  麻生ミツ晃 

失ったもの手放せないもの

愛情へと変化した感情が秋沢の無茶も我が儘も受け止められるようになり、楠田の諦めに近い許容でなんとかバランスが保たれる。
ささやかな抵抗に、心の中での悪態も最後には馬鹿な子ほど可愛いに至り、恋愛の矛盾にぐるぐるしながらの日常。
濃密な2人の関係に危ういながらも微笑ましさが見られるようになり、ほんの少しの思い込みからじりじりと詰められてしまった楠田の陥落した開き直りぶりに、付き合い始めの浮き足立つ…

6

novels plus mini 2 小説

木原音瀬 

秋沢とマネージャーと楠田と、惣一さんと、透と藤島さん

萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
COLD HEARTとCOLDシリーズから3作、月に笑うから1作の詰め合わせ同人誌です。

COLD HEART 久萬出会い編
秋沢のマネージャーとして登場した久萬視点で、マネージャーになる(そして秋沢と出会う)までの経緯が描かれてます。どうやら例の沖縄ロケの前あたりの頃のもよう。
自己中秋沢に、突き放すでも慰めるでもなく淡々と常識的な意見を述べる姿が…

6

COLD HEART in TOKYO 小説

木原音瀬  麻生ミツ晃 

イメージ通りと壊れるイメージ

兄弟揃っているのに楠田は楠田のまま。
ちょっとした違和感と思い描いていたイメージが壊れない安心感にスピンオフ作品なのを強く意識してしまいます。

軌道に乗った会社は兄のスランプによって思わぬ危機が訪れようとし、危機回避に奔走する姿は学生から社会人へ、そして自然に登場する透の思わぬ余裕も見られて、変わらず積み上げてきた月日の経過を感じました。

イメージモデルとして理想と現実の妥協点に立っ…

1

深呼吸 小説

木原音瀬  あじみね朔生 

胸がいっぱいになった

この作品は、ほんのり渋みのある甘酸っぱい作品でした。大人の初恋を読みたい方にオススメです。

木原さんの作品は、ダークなイメージしかなかったので、最悪から最善へ変わる物語の進みにまずホッとしました。

雑誌掲載の1と書き下ろしの2からなる二編。1が40代の谷地(ノンケ)。2が30代榛野(特定の相手を作らないゲイ)視点です。

1も2も落ち着いた気持ちで、あっという間に読み進めましたが、…

1

COLD FEVER(新装版) 小説

木原音瀬  祭河ななを 

穏やかな毎日を迎えるために

初読みの際には2人のその先が知りたくて躊躇いもなく読み始めたのですが、再読するには勇気とタイミングが必要になる1冊です。

記憶が戻った所から、デジャブのような光景が始まります。
混乱の挙句2日間もの間行方の分からない状態になり、藤島の心配と来るべき時が来た、その覚悟が語られずとも緊張感を伴います。

透の中にある修復出来ない歪が重く蜷局を巻き、逃げ場のない藤島に容赦なくぶつけられる。

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