木原音瀬さんのレビュー一覧

COLD LIGHT コミック

麻生ミツ晃  木原音瀬 

想像以上に苦しい

原作小説未読です。
「COLD SLEEP」コミカラズ版を手に取ったときから原作小説の方も読みたいと思ったのですが…
こちらのシリーズ完結までの流れを小耳に挟んでから衝撃というか恐ろしくて読めないでいます。
「COLD LIGHT」コミカライズ版もなかなか読む気力が湧いて来ませんでした。
覚悟を決めて本誌を捲ったつもりでしたが、想像以上に痛くて、苦しくて、透と藤島のことを考えると胸が締め付…

3

セカンド・セレナーデ full complete version(新装版) 小説

木原音瀬  北畠あけ乃 

嫌な奴ばっかり(笑)

木原さんは嫌な奴を書くのが本当にお上手な作家さんだと思います。下衆キャラアワードにたくさんランクインするのは納得です。

悪役とか敵キャラじゃなく、攻め様・受け様というBLの主要人物の性格が最低っていうのは他では見られない大胆さだと思います。二組のカップルが出てくるのですが、その4人のうち3人が嫌な奴です。法に触れることをするわけじゃないけど、もう人としてダメだろ!っていう嫌な奴ぶりが丁寧に書…

2

眠る兎 小説

木原音瀬  車折まゆ 

嘘から出た真

初出が90年代なんですね。
パソコンも携帯も高校生が当たり前に使っていなかった時代のお話。
始まりが出逢い系サイトではなくゲイ雑誌の文通募集というあたりが時代を感じさせますが、二人が出会ってからだんだん惹かれていく過程や友人たちの反応など読んでいくと引き込まれていき古さを感じない作品でした。

クラスメートの遠藤さんがすごく嫌な女を演じてくれました。
手紙を書いて見ようと言い出し(冗談で…

4

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

やっぱりね!

攻め様が受け様の事が好きで認められられる為だけに色々してきたのに、それを攻め様の暴露や陰湿な小細工によって好意から増悪に変わって…監禁したり…ドックフードを食べさせたり…放置したり…。
色々やりたい放題でした。でも、一線だけは越えなくて…。(まあ、別の意味で越えてるのかも知れませんけどね…笑)

でも、やっぱり色々されても好きなんですね!!
監禁生活を辞めたくて、受け様を放置しても結局は気…

6

箱の中 小説

木原音瀬  草間さかえ 

愛と赦しと救いと

すでにたくさんの素晴らしいレビューがある中に今更私なんぞが書き込むのもおこがましいのですが、あまりに素晴らしい作品だったので賛辞を贈りたくて。

木原作品は好きだし評価も高いし期待が大きすぎてもしも裏切られたらとの心配と、きっと名作だろうから心して読まねばとの気負いから、購入後数か月読むことができませんでした。
やっと読んでみたら、まったく期待を裏切らないばかりか評価以上かと思われるほどの出…

3

夜をわたる月の船 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

人とは歪な形をしたもの

思い切り後味の悪い作品を読みたいと思い、レビューに軽く目を通しショック緩和の為の美しいことと共に購入しました。
もっと暗くて痛い話だと思っていましたが、考えていたよりも甘い話で拍子抜けしました。

正直中盤辺りまでは、受けの柴岡のやることは微妙に手ぬるく攻めの河瀬は嫌がってばかりで甘い話にしても痛い話にしても物足りなく感じていました。
ですがこのお話、後半が本番です!
48歳の白髪のおじ…

5

期限切れの初恋(CITRON) コミック

木原音瀬  糸井のぞ 

もやもや

丸ごと一冊ひとつのストーリーでした。

真面目な受け様が、ずーっと1人の人を思って
どうしてもその人のことが忘れられない・・・って
確かにあると思いますー。
しかも、一緒に遊んでいた頃の憧れによるキラキラな人なら尚更。

何年も経ってから、あまりにもヒドイ状態のその人と再会して
それでも嫌いになれないって・・・・。
いやまぁ、それも100歩譲って「ある」としまして。
・・・最後…

2

薔薇色の人生 小説

木原音瀬  ヤマシタトモコ 

大好きな作品

木原作品の中でも大好きな作品です。

「痛さ」で有名な木原さんですが、どの作品にも根底には無条件の優しさが流れていると思う。
欠点ある人間を決して否定的に描かない木原さんご自身の優しさはもちろん、恋する主人公2人の関係性がそう感じさせるのだと思っています。

この作品はその特徴が顕著で、攻は元犯罪者、現在は風俗店勤務のどうしようもなく馬鹿な男。
はじめは手籠め同然に受と夜を過ごしますが…

6

「熱砂と月のマジュヌーン」初回限定封入特典 グッズ

ちょっとだけ救われた

本編がファウジにとって、あまりにも悲惨だったので
この小冊子に少しだけ救われました。
ハッサンのおかげで、ファウジの眼も多少は見えるようになっているし。
そして、他の方も言われるように、ここからの話がもっと
読みたかったです。
ですが…なんと言っても、木原さんの作品なので、
また、更にファウジに辛い試練があったりするのは嫌なので
複雑ですね。
他の作品の中に、ちょこっと幸せにしてる…

4

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

青池の救済

展開が若干読みとりにくいかも。
職場にも行きながら軟禁されるというシチュエーションにどうしても緊迫感やリアリティがついて来ない。
結局お互いに愛していたのか、明白な救いがない話なので余韻が楽しめる話ではあると思う。
続編があるのならば今後どうなるのか気になるところ。

私は実はハードな濡れ場展開を期待して手にしてみたのですが、期待の分星は少なくなってしまいました。
キワモノとしても、い…

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