木原音瀬さんのレビュー一覧

吸血鬼と愉快な仲間たち 5 小説

木原音瀬  下村富美 

読後の心地よい疲労感が癖になる

度重なる発売延期に、期待と落胆を幾度も繰り返して漸く手にした吸血鬼シリーズ5巻目。
いそいそと読み始めて、あっというまに本編終了。
面白いのは面白いのだけど正直、



え…………? こんだけ?



と思った読者が一体全国にどれだけいたことでしょう(白目)
そんな絶望を余所に読み始めた暁の過去編に、心の隅で「こんだけ?」と落胆した自分を殴ってやりたくなりました。
このタイ…

8

吸血鬼と愉快な仲間たち 4 小説

木原音瀬  下村富美 

ちゃんと終わるのかどうか

吸血鬼シリーズも4巻目。
発売延期を乗り切って、わくわく手にした記憶も新しいです。
がっ……!!
そこで終わるか、普通っ!?
ってな具合の極悪な引きでもって、5巻へ続く……。
焦らしプレイも限界点を越えると幻覚が見えてくるものなんですね。

毎回毎回、血まみれになって大変な目に遭うアルは、今回も例に漏れず大変な目にあってます。
大変さ具合のスケールもどんどん大きくなってきて、ついに…

4

さようなら、と君は手を振った 小説

木原音瀬  深井結己 

恋愛は人を人でなくす

発売順では、こちらの発売、2008年新装版の発売、2009年のコミック発売ではあるのですが、表題作しかコミカライズしていないコミックから入った方がとっつきやすいかなと思います。

なお、新装版には「空を見上げて、両手広げて2」が収録されているようですし、表紙からしてもイラスト描き下ろしなので、今から購入されるなら新装版がお勧めだと思います。

構成は、表題作、続編、番外編の3作品です。

2

月に笑う 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

情に飢えた苛められっ子と下っ端ヤクザの傷の舐め合い


あらすじは他のお姉様方のレビューを参考にお願いします。私は特に印象的だったポイントをあげたいと思います。
まず、この本の魅力はずばり表紙だと思います。実はこれ、上下でくっつけると一つの龍の絵になるのです。そして、上下で変化する路彦と山田の関係が如実に表現されています。上では、まだ幼い路彦に手を差し伸べる山田が描かれています。一方、下になると路彦が大人になり、山田の方が逆に守られる立場になりま…

5

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

こころを持っていかれます

BL初心者です。去年からコミックスを読み始め、現在200冊ほど。今年から小説を読み始めました。そして、腐の先輩がたから名作と名高いこちらの作品にあっさりとノックアウトされました。1日で上下巻、小冊子愛しいことを一気に読みました。そして、今もときどき読み返してます。ここでは上巻の感想を。
女装の松岡(受け)に純愛でじりじりせまる寛末(攻め)。だんだんと寛末を好きになってしまう松岡の展開にドキドキハ…

16

吸血鬼と愉快な仲間たち 3 小説

木原音瀬  下村富美 

そろそろBがLするのを期待してもいいですか

ますます目が離せない展開になってきました吸血鬼シリーズ3巻目。
登場人物はどんどん増えてゆき、この広げまくった風呂敷を一体どうやってたたむつもりなのか、その辺が非常に気になってきました。

今回も見事にBがLしてないです。
桃色どころ触れ合いすらも微妙。
通常BLではもどかしい恋愛の末に、相手におそるおそるそっと触れ……みたいな感じが結構ありますが、この作品に至ってはそっと触れるどころか…

3

吸血鬼と愉快な仲間たち 2 小説

木原音瀬  下村富美 

面白くってぐんぐん読める

BLって巻数表示がないものが多い中、非常に親切なタイトルでありがた~い吸血鬼シリーズ2巻。

あぁもう何だろうこれ……というような焦らしプレイです。
アルと暁の関係は遅々として進みません。相変わらず恋愛色ゼロです。
それでも二人の気持ちがゆっくり動いていくのが、何ともこそばゆくて良い。もどかしい感じも堪りません。
何よりもアルが可愛いんですが、それ以上にツンデレな暁がたまらなく悶えるほど…

3

吸血鬼と愉快な仲間たち 小説

木原音瀬  下村富美 

異色吸血鬼もの

~と愉快な仲間達、ってフレーズは割と良く聞く系なんですが、この作品ほどそのままピッタリなのもそうそうないな、と思いました。
表紙イラストから色々と期待しちゃいますが、桃色展開はありません。

アホで可愛い冷凍蝙蝠で日本にやってきた、米国産のアルと、人間嫌いな無口で無愛想、おまけに口は悪いけど情深いエンバーマーの暁を中心に、暁の数少ない友人で刑事の忽滑谷、葬祭センターの同僚や部下たちの、どたば…

2

NOW HERE 小説

木原音瀬  鈴木ツタ 

現実の50歳はもっと結構若いよね

枯れもの大好きな私でございますが、同じ年の差20歳でも、20歳と40歳だとビターラブな感じなんですけど、30歳と50歳になった瞬間、とてつもないオヤジのにおいがします。
そういったオヤジっぷりも、普通のBLなら会社社長で渋めのオジサマ筋肉質、みたいなキラキラ設定になるのに、この話ときたら

おしぼりで顔拭く
弾力がない柔らかい肌
ED寸前の遅漏

お、終わってませんかね……終わってま…

5

WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

無理

※辛口注意※

何と言いますかね、最早地雷とかそういう問題じゃない。
絶対に読み返せないです、これはちょっと私は無理です。
BL小説としてのできあがりとしては、正直なところ中身無視した桃色だらけの小説の方が出来が良いと思います。
そのくらい、とりあえずBLではないと思いました。
じゃあ、かといってホラーだとかサスペンスカテゴリーかというと、それも何だか違う収まりの悪い話です。

人…

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