木原音瀬さんのレビュー一覧

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

切なすぎて……

木原作品の中でも有名なこの作品、涙なしに読み進めることができないです。
もう兎に角せつないです。
せつなすぎて、受の松岡がいじらしすぎて、

寛末テメェ!! o(゚皿゚#ゴルァ

と思わず思ってしまうような(しまうじゃなくてずっと思ってたんですが)そんな何ともいえない遣りきれないお話になってます。
女装した松岡を本当の女性と信じて結婚まで考える寛末の、真実を知った時の絶望を考えると…

13

月に笑う 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

まさかの立場逆転劇

上巻に続き、あらすじ抜きで感想をつらつら述べていきます。下巻も表紙が美しい。成長して山田より100倍頼りになる路彦が彼に寄り添うようなビジュアルが目を惹きます。
まず、読んでいて興味深いと思ったのは山田と路彦の思考の違いです。山田は典型的な男の人の考え方を持っています。まあ、かなりアホで巨乳好きでキレ性でどうしようもないですが...。一方路彦は嫉妬深くて面倒くさい女のような思考の持ち主です。すぐ…

5

Don't Worry Mama(新装版) 小説

木原音瀬  志水ゆき 

執着変態攻め×ウブ純粋可愛い受けの ラブコメ

この本はショタショタしい可愛い受けを、俺様系攻め様と可愛いがってやる趣味がある人にオススメです。デブの受けは嫌だから読まないとか思ってる方、損してます。笑
一見どうしようもないマザコンのおっさんデブに捕まった可哀想な攻めという構図に見えますが全く違います。美少年好きで独占欲が強い変態な攻めと、それに騙されてる純粋でウブな可愛い受けのラブコメです。
攻めの裕一は、”小さな男の子を子供の頃…

3

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

なぜ ここまで…

つらい、最後まで読むのが苦痛だった。結構 他の木原さんの物は大丈夫だったのだけれど、これは ダメだった!ぜいぜい言いながら 最後までやっとこ読めたけれど、ファウジが可哀想で可哀想で… ううっ、けどまだ描きおろしが読めたからよかったけど これなかったら悲惨!もうちょっと主人公二人の幸せ場面欲しかったなあと思いました。はー疲れた。

1

脱がない男 下 Don't Worry Mamaシリーズ(新装版) 小説

木原音瀬  志水ゆき 

こればかりはもう許せるかどうかの問題

※辛口注意※
上下巻構成なんですがすみません、纏めます。
純粋に主人公の攻が好きになれないです。
性格は悪いですが、受の藤原は非常に良い味を出していると思います。
こういう完璧に見えてコンプレックスに塗れてるキャラって、とっても人間らしくて好感が持てるので。
そして木原さんが書く歪んだキャラって、腹が立つけど憎めないというパターンが多いのですが、今回はちょっとどうしても自分の中で受け入れ…

0

Don't Worry Mama(新装版) 小説

木原音瀬  志水ゆき 

いつもの期待を裏切られた心地よさ

木原さんだから、まさかこんな楽しく幸福なまま終わるはずはない、絶対何か痛いものがあるはずだ…と恐る恐る読んでおりましたが、心配御無用とばかりに、コミカルで、甘々で、楽しくと終わりました。
なんか逆にその心配を逆手に取られた気分。
でもそれが今回、逆に気持ち良かったです。

最初に2人が無人島に取り残されてしまった経緯に関しては、ご都合主義と言われようがなんのそのっといわんばかりの不幸続き(…

2

秘密 小説

木原音瀬  茶屋町勝呂 

啓太のパラノイアは大丈夫なの?!汗

⚠︎この感想は、先に読んだら駄目なネタバレをしてます。読んでない人は回れ右して!!



んー...え、ていうか啓太の妄想癖はどうなったの?!大丈夫なの?あれ、正真正銘の精神的な病気だよね?!パラノイアだよね?治療はしたの?
...というのが読後の正直な感想です。 前半で啓太の秘密が彼自身の妄想が生み出したものだと明らかになったところで終わりました。後半は、お互いの傷を舐め合いながら精神…

4

Don't Worry Mama(新装版) 小説

木原音瀬  志水ゆき 

表紙で察してください

当時ね、おかしいと思ったんですよ。
今でこそBL小説のおひとりさま表紙って珍しくもなくなってきてますが、当時はまだBL小説の表紙と言えば、肌色面積やたら多い2人の男が絡まって見つめ合ってるみたいなこっぱずかしいのが多くて。
その中、異彩を放ってたのがこの表紙。
ぱっと見は攻っぽい人のぼっち表紙なんですが、よく見てみましょうよ……背後に、ね。なんかいるよね。
こう、なんかやたらむっちりした感…

3

牛泥棒 小説

木原音瀬  依田沙江美 

木原さんだから何か色々期待しちゃうよね

オレサマ主人と従順使用人のほのぼの系です。
ほのぼの系ですよ、ほのぼの系。
ほのぼの系といえばその辺に普通に転がってる系統の話ではあるんですが、こと木原さんにおいては『ほのぼの系!? Σ(゚д゚;;』くらいの衝撃でした。
びっくりするくらい普通(?)の展開で、途中まで読んでからこの後とんでもないどんでん返しが待ってるんでしょ? と穿った見方をしたほどです。
なのに痛い描写も(火傷はしますが…

4

夜をわたる月の船 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

お、重っ……。

心底【WELL】を読んだ後にこれ読まなくて良かったと思いました。
そうじゃないと、この暗闇ループの衝撃に耐えられなかった。
そこはかとなくダークな展開で、ちょっと読むのが途中耐えられなくなり、完読するのに3日を要しました。
それでも挫折できないというか……挫折させてくれないっていうか。
結局、怖いもの見たさで最後まで読んでしまいました。

後味の悪さは木原作品の中でも屈指だと思います。…

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