木下けい子さんのレビュー一覧

鏡の中の九月 小説

榊花月  木下けい子 

後ろ向きだけど、前向き

子どもの頃、家族に愛されなかったために、人間関係に壁を作ってしまっていた主人公が、
根気強い大人の男に愛されることで、
少しずつ、自らを変えていくお話。

って、なんだか、この作者さんで、このパターンのお話、続けて読んじゃってるな。

今回の主人公・秋雨は、どうして親の愛情を感じないまま育ったかというと、病弱な弟に親たちがかかりきりになって、自分もまだ子どもなのに、兄で、健康だというこ…

2

君とハルジオン コミック

木下けい子 

ゆっくりじっくり

んー透明感のある雰囲気が素敵です。

13年前に母を亡くし、唯一の家族だった父も亡くなり、一人になったハル。
葬儀の日、借金取りがやってきて困惑するハル。
そんなとき、助けてくれたのは青年弁護士・瀬尾だった。
ハルの友人と名乗る瀬尾だがハルには会った覚えがなくて…

ハルは覚えていないけど、瀬尾はハルに救われた事があるのです。
意地っ張りなんだけど健気で純なハルが可愛いですね。
優しい絵柄がすごく…

1

スローリズム 小説

杉原理生  木下けい子 

大事すぎて踏み出せなかった12年越しの関係に(読者が)身悶え

萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
高校時代からの親友でゲイ・矢萩×ノンケだけど矢萩は特別…?な水森の、高校時代から続く焦れったいにもほどがある12年越しの恋話。
思いっきり悶えたい時に最適な作品。
「好き」ってどっちかが言えばいいじゃねーかーかーかーー…(エコー)と言ってしまいたくなるもどかしさこそが魅力のお話でした。

どうみても両想いな二人が、友人と恋人のボーダー上でじりじりやって…

4

好きです係長! コミック

木下けい子 

イケメン部下からの告白♪

 前から読もうか読むまいか手を伸ばし引っ込めていた作品。オヤジ受けが大好きな私としては、設定はツボだったのですが、表紙の係長があんまオヤジに見えなかったのでこれまでスルーしてました。(そこかよ!?)ですが、ついに読んでみたところ、いやはやノーマルな係長がイケメンな部下に落とされていくとこが面白くて、そんなにオヤジ臭くないのも思ったより気にならなかった。てか、30代だもん、まだ②若いですよね、係長!…

2

貴方に奪ってほしいのに 小説

水瀬結月  木下けい子 

早急に糖分補給したい方にオススメ

甘い!
たまらん!
甘過ぎて喉が渇いちゃう!
誰か水持ってきてー(笑)


~二十歳を迎えた社長令息・築は側仕えの鷺島にスペイン旅行をプレゼント。鷺島に想いを寄せる築はハネムーンを演出しようとしますが…そこに現れた金髪の男で!?~


とにかく、キュンキュンです!


甘く楽しめるストーリーで、BLの甘さだけを、ただ楽しみたい時には最適♪


一途で一生懸命な築のグルグルしちゃう恋心。(グルグル加…

4

スローリズム 小説

杉原理生  木下けい子 

ずっと見ていたい二人です(*^_^*)

少し不器用な大人の遠回りだけど、確実に寄り添っていく二人の気持ちが見事に表現されていると思いました。。


大きなハプニングも、のたうち回るようなキザなセリフもありませんが、読んでいて二人の空気に引き込まれました。


木下けい子さんの挿し絵がまたピッタリ。


読後はその後の二人を想像して、ほっこりと温かい気持ちになれます。


こんなカップルには性別問わず憧れてしまいます。


お気に入りの一…

2

君とハルジオン コミック

木下けい子 

大人と子供の恋愛

たった一人の家族だった父親を亡くしてひとりぼっちになってしまったハルの前に現れた弁護士の妹尾。
意地っ張りのハルが優しい妹尾に惹かれていく過程が自然で心温まりました。
ほんわりした絵柄も素敵です。
なんだかんだで最後まで手を出さない妹尾に、このヘタレめと若干やつあたりしつつも、これはこれでじれじれして良いと思いました。
じらされる楽しみというかなんというか……(苦笑)

0

幾千の夜 第一夜 コミック

木下けい子 

バッドエンドしか浮かばない自分はネガティブ星人

萌えとか切なくなるよりほんのり鬱になりました。

哲弥は隣りに住む年下の少年、宙が危なっかしくて放っておけない。それが友情ではなく、性欲を伴うものだとある夜気付いてしまう。それから彼は宙を避けるようになるが――。
といった筋でしょうか。ここだけだと定番の幼馴染みものという感じですが、攻め(多分)の哲弥が逃げ出すように上京して彼女作って、というのはそうよくあるパターンでもない…のかな?

5

普通のひと 小説

榎田尤利  木下けい子 

敢えてノンケ同士の恋を描いたテーマが面白い

元々ノンケだった2人が悩み葛藤しながらゆっくり愛を育んでいくお話。
ストーリー展開させる上でどちらか片方がゲイであった方が何かと内容は膨らませやすそうな気もするんですが、そこを敢えてノンケ同士に焦点を当てた所がとても興味深く新鮮でした。まぁその分2人の関係はなかなか進展を見せず、ちょっとしたすれ違いや誤解でむしろ事態が後退してるのにハラハラさせられた場面も多々ありましたが…(笑


今回は双方の…

6

シガレット・ラブ 小説

雪代鞠絵  木下けい子 

やっとつかんだ強い思い

雪代鞠絵さんの書く受けはショタっぽく10代の幼い受けが多いのですが、この作品では成人している受けが出てきます。
幼い子が虐待されているような痛さはないですが、恋人からDV被害を受けているので痛い設定なのは確かです。
成人設定なので、個人的にはいつもより悲痛感は弱めと感じました。
暴力描写、痛めの強姦等が苦手な方は、ご注意。

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