木下けい子さんのレビュー一覧

君によりにし コミック

木下けい子 

切なくて色っぽい

「君によりにし」
しっとりと、そしてとても切なかった。
直接的な描写は少ないものの、そこはかとなく漂う色っぽさ。他のレビュアーさんもおっしゃっているように、まさに雰囲気のある作品だと思いました。
最初は身代わりでも、きっと小野寺の中では大和が占める割合が大きくなっていたことと思うのですが、いったん離れ離れになって再会して関係が進むあたり話に深みが増している気がしました。
個人的にH中に他の…

2

兄弟とは名ばかりの 小説

渡海奈穂  木下けい子 

家族ものとしてなら・・・

タイトルどおりです。家族ものとしてなら(『萌え』はないのですが)『萌』評価でもいいかもしれません。でも、BLとしては『中立』ですね。

高校生同士も義兄弟も別に苦手ではないですし、設定はどちらかと言えば好みです。まあ王道なんですが。
なのに、意外なくらい入り込めませんでした。渡海さん結構好きなんですが、最近の作品はどうも今ひとつなことが多いんですよね。

これ、BLとしてでなければ(い…

0

兄弟とは名ばかりの 小説

渡海奈穂  木下けい子 

兄弟モノでは1番

数ある義理兄弟ものでは、
これはツボで、何回も読みなおしてしまいました。

伊沙が、父親の再婚により、兄弟になったのは、
同じ高校の学年首位の委員長・稜だった。
というお話。

こういうお話は、よくあるとは思うのですが、
2人が兄弟として距離を縮めていく様が、
微笑ましくて、胸キュンでした。
じゃれあっていて、キスをしてしまって、
「あれ?兄弟ってここまでスキンシップするっけ…

2

今宵おまえと 二章 コミック

木下けい子 

ある種、けなげ

余韻を楽しみたくて、
1章を読んでから少し日をおいてからの2章へ。

自分のことを好きだと知ってしまった和久井は、
陸郎の言動にびくびくしっぱなし。
でも、気づいてしまったんですよね。
自分が「付き合えない」「好きじゃない」と答えてしまったら、
今までのような親友付き合いはできない。それは、嫌だ。
一見、自分勝手な気持ちではありますが、
和久井の気持ちは、本当に分かります。

4

恋雪 小説

砂原糖子  木下けい子 

幼馴染

終わりよければ全て良し!
なのだけれど、何かが腑に落ちない(-ω-`;。)
そもそもは、この攻が不甲斐ないのがいけないんだよ。
一途な子が好きなのです。一途がいいのです。

なくほど離れたくなかった相手との別れから4年。
新しい彼女、会いに来た受を煙たがる姿。あまつさえのやけぼっくい
どうなのよと。
忘れたハズの恋心に火がついて~の気持ちの変化、動き
それがわかるから、胸にきゅぅ…

7

今宵おまえと 一章 コミック

木下けい子 

いと切なしっ!!

木下さんの本だしと思い、何となく買ってみた本作品。

とても、切ない思いでした。
普通、こういった切ない想いのものって、避けたいのに、
本作は、何故かその切なさを
ゆっくり読んで、楽しみたくなってしまいます。
一字一句胸に刻みたいというか。

西島は、10年以来の友人付き合いをしている和久井のことを
ずっと好きでいる。
久しぶりに会った和久井は、同僚に泣き落としされて
1度だ…

1

スローリズム 小説

杉原理生  木下けい子 

じれったいけど、いい。

大事に想いすぎて告わない矢萩、周囲にはバレバレなのに「おまえだけは好きにならない」と言われたからといって矢萩の気持ちに気づかない水森。

早く気づけよ!と思いつつも水森視点で読んでいたのでじれったくも
この期間が必要だったのだとも感じる。

水森はどこまで鈍い?と思うのは結ばれてからのスローリズム2でも発揮されています。
結ばれてからも甘い恋人という感じよりも友達感覚。
確かに、12…

3

その手で咲かせて 小説

真崎ひかる  木下けい子 

かわいい!

帯に「一番シンプルな言葉で言わせていただくと、あなたが好きなんです」とあり
あぁ、きっとこの話かわいいだろうな・・・と予想したとおりとってもかわいい話でした。

尚紀の自信のなさも、すぐに逃げてしまうとこも、いつもはスマートな東堂が余裕なくワゴンで詰め寄ってしまうとこも、帯にもなっている東堂の告白(決め決めなんだけど)もかわいい。

尚紀の臆病な性格だと同性には苛つかれてしまいがちなのに…

1

君の指が好きと言ったら 小説

小川いら  木下けい子 

ほのぼの

主人公の芳郎ような素直でうぶな感じがかわいらしくたまらなく好きです。
(きっとそういうところが自分のツボなので)

ストーリーは穏やかに進んでいるけど、元道との出会いが家族に守られて
過ごしていた芳郎の人生に変化をもたらします。

芳郎は本意でなくても周りのやさしさを受入れることが安心させることだと
理解し、また感謝もして好感が持てます。
元道も家族を思い、悩んでやさしい人物です。…

1

この恋が終わるまで 小説

いとう由貴  木下けい子 

んーー?

イラストが木下けい子さんなので手に取りました。
(とにかく絵が好みじゃないと読めないので)

作中、光春は十人並みの容姿とさんざん出てくるのに
木下さんの絵が好み過ぎのため「なんで?かわいいのに」と
違和感を感じながら読みました。

ストーリーが読みにくいという方もいましたが、私は気になりませんでした。

本編では裏切り程度に書かれていた高校時代の復讐に納得がいかなかったのですが…

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