risiko
あっと驚かされるのは下巻へと。
最初、可愛いらしいランの表紙が上巻だと早とちりした私は15ページほど読み進んで、何かおかしい、と気付いて慌てて表紙を見返して。ムロが表紙の上巻を読み直す。
中学生から仲が良くて。ずっと一緒。飄々として掴みどころの無いムロは、女にも男にもモテる。下巻でグッと雄みを増してくるムロは、本作ではまだぽややんとした顔で。
こんなにもモテるとは思えない。一方でランはほんの…
上巻では。可愛い幼馴染的な、中学生から高校生になるまでの。恋未満のワチャワチャを描いていて。
このまま続くのかと思いきや、である。物語は唐突にオカルト志向へと突っ走って行く。
そもそも。ちょっと不思議体験に憧れていて。ランがそういう本が好きとか。端々に伏線のようなもの、が描かれていたにしても。やはり物語が突然うねり出した様に思えて。戸惑ってしまう。しかしそのうねりは急激で。読み手側をも強烈…
面白かったなぁ。シリーズ本編の方では確かにBL要素もあったと思いますが、こちらではほとんど感じることはありませんでした。それでも良いと思えたのは、大人になったラベルの堂々とした姿を見れること、何年経っても喰えない態度は変わらないリーに会えること、2人を取り巻く環境が、いつでも変化や刺激に富んでいて飽きないことが理由かな。あと、ラベルの使役の姿はいつ見ても可愛いですね。人型じゃないからこそ湧く愛着…