kurinn
「君があまりにも可愛いことを言うから。」
「すぐにでも君を抱きたくなってしまった。」
泰成、常に臨戦態勢。
デロあま後日談、ある日のデートです。
いやはや。35歳で、ホテルグループの堂々たる社長とは思えない程、デレデレしていて。
少々優輝が引いています。
女の子ばかりのカフェでパンケーキを頼み、あーんを強要する泰成。
往来で恋人繋ぎをかます泰成。
そして、住み込みの家政夫、照雄…
微に入り細を穿つ。と、言うべきかもしんない。非常に、用意周到に。設定に留意しているのだ。何処からも、誰からも、何憂うこと無く、公明正大に愛を叫びたい!んだと思う、多分。その持って回った丁寧さに読み手側はぷっと吹き出してしまいたい気持ちになる。
小学生の頃、事故で両親を亡くした優輝は、親戚に疎まれながらたらい回しにされて育った。特に、大叔父には酷く折檻され、食事もロクに与えて貰えなかった。中学…