麻生海さんのレビュー一覧

甘い運命 小説

高遠琉加  麻生海 

物語としての力

このシリーズは本当に再生と救いの物語なんだなぁと改めて思ってしまいました。
優しくて深い言葉の数々に一くんと先生と一緒になって心を慰められたり勇気づけられたりしてしまいました。

生きるって難しいけど、どうにか明日も元気出してやっていけそうっていうか。

海ちゃんは本当にかわいくて癒されました…。
子供の存在って素晴らしいなぁ。

一くんは大好きなキャラだったんですが、どうもオヤジ…

3

甘い運命 小説

高遠琉加  麻生海 

胸が痛かった

「愛と混乱のレストラン」パティシエ・一のお話待ってました!
本編でチョロっとほのめかされていた少年院に入っていた話。
先生との同居の理由。
そしてその先生とはどういう関係なのか。
実に10年近い年月をかけてゆっくりとゆっくりと綴られた本作品、もう胸が痛くて締め付けられて。
無口で地味な二人だけに、その深さはウルっとくることしばしばでした。

一の家族の、特に母親との関係が彼の性格をつ…

4

美女と野獣と紳士 ~愛と混乱のレストラン 2~ 小説

高遠琉加  麻生海 

美女と野獣と紳士に、かき乱されっぱなしのディレクトール

前回理人の過去がほんの僅かに明らかになったのですが、
今回はもう、理人の過去の痛い部分がさらに明らかになります。
理人がひどく可哀相な2巻でした。

美女はサラ、野獣はもちろん久我、紳士は叶…であってます??
この3人が理人の心をかき乱してくれます。
サラは久我の元カノであり、フランスのレストラン評論編集長。
久我に度々会いに来るだけでなく、久我を引き抜きにかかったりと
理人の心は…

4

唇にキス 舌の上に愛 ~愛と混乱のレストラン 3~ 小説

高遠琉加  麻生海 

食べるということ。

高遠さんの本を読むようになったのは、これがきっかけです!
3巻通して、読み応えがある作品。


1巻は、久我と理人の反発。
2巻は、2人の歩み寄り。
3巻は、生まれ変わる理人。
孤独な理人のレストランに対する執念の謎・彼の生き様にぐんぐん引き込まれます。

久我と理人、各々に対する心の機微や理人にとっての叶という人物など、もちろん恋愛面でもおもしろいですが、それ以上に理人の生き方…

4

甘い運命 小説

高遠琉加  麻生海 

『愛と混乱のレストラン』のスピンオフ

本編で「人を包丁で刺した」と語ったパティシエ・一のその過去のお話と、『愛のように甘い』の少し後のお話です。

無口で落ち着いているように見えた一が高校生の頃に起こした傷害事件。
それは幼い頃実母に虐待されていたことが一因となっていた。
隣人・ゆきのDV彼氏に母の姿を重ね、衝動が抑えられなかったのだ。
心が欠けたまま成長していた一。

少年院退院後、自分の居場所を見つけられず、存在価値…

3

愛と混乱のレストラン 小説

高遠琉加  麻生海 

まさに「愛と混乱のレストラン」!!

3冊同時に買わなかった自分を呪いました。
つ、続きを早く・・・!!

店の売上と体面ばかり気にして、食に全く興味のない、フレンチレストラン「ル・ジャルダン・デ・レーヴ」の支配人・鷺沼理人。
そして理人が土下座してまで引き抜いてきた、性格に難ありの天才シェフ・久我修司。
最初はケンカップル的な関係かと思っていたのですが、ケンカップルではすまない仲の悪さ。
仲が悪いというよりは、性格が合わ…

7

荊の鎖 小説

火崎勇  麻生海 

熟成させましたところ美味しくなった一例

この小説、最初読んだ時攻め様のあまりの俺様のふてぶてしさと、受け様の忍び過ぎる姿にイライラが募って途中で読むのを止めてしまった作品です。
1年近く置いて先日久々に手に取りましたら、何と、面白く読めてしまったのであります!!
人の心って変わるのですよ、、、(本当?)、、、と言いつつこの本の主人公達の気持ちの本質は変わらなかったようですが。

有名高級ホテルの経営者の息子・永井はその後ろ盾から…

4

唇にキス 舌の上に愛 ~愛と混乱のレストラン 3~ 小説

高遠琉加  麻生海 

最初から最後まで涙々…

番外編の発売に備えて再読。
しかし、1と2がレンタル先から戻ってこなくて肝心のイチくんの話が読めてません(苦笑)
大好きな作品だし、もう1セット買っちゃおうかな~と思えるくらい萌えたぎったシリーズでした。

前巻までの思い入れも手伝って、もう冒頭のなんでもないシーンからじんじん心に刺さりまくって、最初から最後まで蛇口の壊れた涙腺状態で涙流れっぱなし。
こんな体験はさすがに滅多にしないかも…

4

愛と混乱のレストラン 小説

高遠琉加  麻生海 

プリンの味とは

2007年の晩夏、休刊直前の雑誌「シャレード」でこのシリーズのプロローグ編が前後編で掲載された。
やや駆け込み気味だったとはいえ、まさに同雑誌の有終の美を飾るに相応しいノスタルジックなグランドホテル形式の物語である。
魅力的な数多の全ての登場人物達が、物語展開上欠くことの出来ない動力源(エンジン)として有機的に繋がっており、作品全体を活性化させている類い稀な名作BLである。
これはシャレード…

9

愛と混乱のレストラン 小説

高遠琉加  麻生海 

2人の馴れ初め

3冊目から読み始めてしまったせいで、シリーズのオチは判っているのに始まり方が判らないという、変則的な読み方となってしまいました。

知っているカップルの付き合うきっかけをタイムマシーンに乗って観てきたような感覚です。
”あんた達、この後こーなってあーなって”と、時間軸を無視して教えたくなってしまいます。

脇キャラのパティシェのお兄ちゃん、3冊目を読んだとき何気に気になっていたのですが、…

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