麻生海さんのレビュー一覧

クライ、くらい夜の終わりに 小説

佐田三季  麻生海 

ちょっとモヤモヤ感が残るかな?

レビューやあらすじを見て読みましたが、そんな想像してた程の痛さの衝撃はありませんでした。昔、虐めれられてた相手との再会愛という設定も割と好きです。小学生時にホームレス化したジャンキーにレイプとか重苦しい過去も出てきますが、執拗なくらい詳細には触れてもないし寺岡が真摯な面が際だって描かれていたので痛さはあまり感じなかったです。あといとう由貴さんの「この恋が終わるまで」虐めた相手との再会愛を読んでいて…

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「クライ、くらい夜の終わりに」番外編ペーパー「きみの手と手と」 グッズ

互いが互いの為に

過去のトラウマから暗くすると眠れない須田は、寺岡がサークルの旅行で不在の為、暗くても眠れるように寝る前のアルコール摂取で乗り越えようとするのですが、尿意から目が覚めてしまって思わず真夜中なのに須田に電話を・・・

本編でもそうだったのですが、やけに須田は便所へ行きたがりますww
「便所」という表現がわりかし出てきたのですが、なんかリアル男子を思ってこの表現ほほえましいのですが~v
怖くて電…

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クライ、くらい夜の終わりに 小説

佐田三季  麻生海 

またまた苦しかった!

「痛いだろう」「苦しいだろう」その期待を見事に裏切ることなく、胸をギュっと掴まれる苦しさを一冊まるごと味わわされました。
憎しみ、後悔、そんな負の感情がドワーっと押し寄せてくるのは「純粋な萌え要素」という次元にはほど遠いものなのではありますが、そういうものが好きなだけに、のめり込み方は一気です。

悪夢に苦しめられて眠れない須田。
彼の抱えているものが、記憶がすっぽり抜けている小学校時代の…

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クライ、くらい夜の終わりに 小説

佐田三季  麻生海 

正に佐田テイストでした!

・・・っ、ふはぁ~!
読み終わった後に息を吐くこの感じ、分かって頂けると思います!

最初から主人公・須田の「怒り」や「拒絶感」が文章に表れています。
たまたまそこに居るホームレスの執拗な説明があって、見掛けた須田は直に「殺したい」と想うその辺りの文面、緊迫していました。
思わず息をつめてしまった!
弱い者いじめをする主人公?
以前ニュースを騒がせていたような若者の憂さ晴らし?
寝…

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甘い運命 小説

高遠琉加  麻生海 

擬似的家族

帯『こんなおじさんの体を触りたいなんて、君、本当にどうかしてるよ』

本編中にもちょっと出てた一の話ですが、今回はそれだけで丸々一冊スピンオフ!
気になっていただけにこうして読めるのは嬉しい限り。

犯罪を犯して少年院から出て来た少年一と、その元担任教師湯原の元で一緒に暮らす事になります。
この作品の中盤は、所謂疑似家族的な繋がりと描写とが丹念にえがかれています。
彼等の大事な存在で…

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甘い運命 小説

高遠琉加  麻生海 

キャラと文章に参りましたっ!ツボリまくりの本作!

【愛と混乱のレストラン】のスピンオフ。
寡黙ながら存在感が半端なかった「樫崎一(いち)」が、気になって気になって、早く読みたかった!
一の今までが語られた本作は、心の琴線を強く揺さぶりました!

【甘い運命】
もの心が付いた頃からの母からの虐待に、母から嫌われない様にとする一がとてもいじらしいのです。
その幼い心にも、怒りや自己嫌悪や言い訳や辻褄合わせやら、ごうごうと捻じれ混ざり合って…

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限りなくゲ-ムに近い本気 小説

樹生かなめ  麻生海 

白と黒。

立て続けに3人退職してしまい大忙しの堀の会社に、待ちに待った新入社員が入った。その内の一人・高須賀和正。
名門大出で何でもソツなくこなし非常に優秀な高須賀。
字だけは汚いがそれも愛嬌。
そんな男前で、使える社員で酒の付き合いもよく自分に懐いてくれている高須賀をかわいく思っている堀。
そのうちかなり強引だが、告白されて付き合う。
・・と、ここまでは普通のお話。
堀のために堀の好きな料理つ…

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愛と混乱のレストラン 小説

高遠琉加  麻生海 

高遠先生も、文章が心地良い作家さんの1人ですね!

フレンチ・レストラン、行った事ないし有名店も知らない、そんな自分に“これは知っている?”風な無体な料理用語のカタカナ・・きっと美味しいものなんだろうなぁ~と想像するだけの自分が寂しかったです。

フレンチレストラン“ル・ジャルダン・デ・レーブ(夢の庭)”を再興する為、本社出向の支配人・鷺沼理人とヤンチャ系シェフ・久我修司の葛藤劇。
よくあるネタなんだけど、
理人やパティシエの樫崎一(いち)…

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気むずかし屋と初恋 小説

伊郷ルウ  麻生海 

田舎で…

のどかな田舎での初恋物語ということで非常に癒されるお話でしたhLhLĂn[g

ただ「初恋」とは言っても主役CPの年齢はやや高めで38歳×29歳です(笑)

もうすぐ三十路になろうという青年が主人公なわけですが、この佑也が田舎暮らしが長いせいか何とも人懐っこくて純朴で…

この年で童貞という設定は、純粋受けでBLにおいてよく見られますが(あり得ない話ではないとは思いますがなかなか…珍しいというか。)、

今回は...

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バカな犬ほど可愛くて 小説

英田サキ  麻生海 

英田先生の可愛いワンコストーリー

読んでて「英田先生??」と思いました。
セオリー通りの甘ストーリーと、ネタバレの早さ(和巳と苅谷の作戦、和巳と宇藤の仲とか早くから想像できました)に、英田先生っぽくないなぁ~って。
英田作品の自分の勝手なイメージが~生傷に塩を擦り込む~なので、そう思うのは仕方ないですよね?

でも、他の作家さんにあまり見ない面、英田テンプレがちゃんとありました!
それは、男の先輩後輩のいつまで経っても揺…

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