麻生海さんのレビュー一覧

まだ愛に届かない 小説

火崎勇  麻生海 

受け目線で素直に読むべし

丸ごと1冊表題作です。鷺沼の目線で進んでいきます。

鷺沼(受け)は千谷(攻め)をバイトとして2年、正社員として1年指導をしており、鷺沼が好きです。ある夜、酔った千谷から好きだと告げられたものの、千谷が取引先の社長の息子という身分を承知している鷺沼は、千谷はいつか結婚しなければならないから、と素直に自分の気持ちを言えません。だけど、離したくない。それでセフレなら良いと言ってしまい…。

あ…

2

命いただきます! 小説

剛しいら  麻生海 

過去のある二人の恋愛

丸ごと1冊表題作で、巽(受け)の目線で進んでいきます。

「ヤクザ→料理人」×「寺の息子→コック」の二人の話です。

過去のある二人が、心を近づけていく様がとても良かったです。特に、坂東ですね!巽の方は、結構序盤の、坂東の優しさに触れたときから好きになるのですが、過去にヤクザとして3人も死なせてしまった坂東は、身体は抱いても心は抱かないと告げます。それが、徐々に気持ちが傾き、遂には巽の過去…

3

金曜日に僕は行かない 小説

愁堂れな  麻生海 

攻めを怖いと思うか一途と思うか

題名とあらすじから想像したのは、毎週金曜日に待ち合わせとかしていたのかと思ったのですが、そうではなかったです。

連れ子同士の両親の再婚で、義理の兄弟になった二人。
互いが傍にいる心地よさを知り、いつしか心も身体も重ねるようになったけれど、親にバレて反対されてしまう。金曜日に駆け落ちの約束をしたけれど、聖也は行くことができず、奏は離婚した母親と渡米してしまう。
それから月日は流れ、営業とし…

2

罪に眠る恋 小説

李丘那岐  麻生海 

刑事×警官の再会モノ、良作です

10年ぶりに再会した相手との恋模様を主軸に、連続殺人事件の捜査が絡みます。

丸ごと1冊表題作です。虎太郎の目線で進んでいきます。
篠宮虎太郎は警察官。一足先に刑事になった、高校時代の好敵手である久竜唯仁と、連続殺人事件の捜査で再会します。負傷した同期・柏原の代わりに久竜と組んで事件を調べるうちに、虎太郎の大学時代に起きたある事件とかかわりがあると分かり…。

犯人が終盤に突然登場する人…

3

人魚の誘惑 小説

剛しいら  麻生海 

3Pだけど悪くない後味

私は基本的に3Pは苦手なのですが、この作品は大丈夫でした。

やや強引ではあっても、攻めが受け意思を無視して陵辱したり、快楽に落としてやるということがなかったからかなと思います。

また、セックスはスポーツ、又は単なる性処理、という単純な思考で行われたものではなく、利害の絡む思惑があるのも面白かったです。

出てくるエロは、加島×大島、凪×大島、加島×凪でした。

三人それぞれが、…

2

愛と混乱のレストラン 小説

高遠琉加  麻生海 

萌え?

と、悩む感じの評価です。
高評価が多い中 真逆の評価もあって・・・正直自分が混乱(笑)
読んでみなきゃ分からないわぁと手に取りました。なぜか3冊全部。
以下3巻までの総評になります。

攻めの結構な俺様ぶりと受けの異様なほどのツンツンぶり
受けのツンツンは過去のトラウマで納得ですが・・・ちょっと頑固すぎました。攻めの作った料理をほんとにおいしくなさそうに食べてる・・・
2巻が終わって…

0

抱きしめたまま、ここにいて。 小説

真崎ひかる  麻生海 

医師×弁当屋

この作者様の作品は初読みです。表題作と続編SSが収録されています。両方とも雨音の目線で進みます。

「抱きしめたまま、ここにいて。」
両親が事故死した後、残された弁当屋を姉と続けていた雨音(受け)であったが、ある日姉の妊娠が発覚する。未婚の母を決意する姉に、雨音は出産費用を稼ごうとバーでバイトを始める。そこで男に絡まれていたのを、弁当屋の客・五十嵐(攻め)に助けてもらい…。

「このまま…

3

犬とロマンス 小説

中嶋ジロウ  麻生海 

話が飛びすぎ

ヤクザ×顧問弁護士。
とにかくぽんぽん話が飛ぶので、そのあいだに一体どんなことがあったんだ、と思います。受けと攻めが出会いました、それから急に3年後になる。受けと攻めが寝ました、段落が変わったらそれから急に10ヵ月後になってる、という具合。ええっ、と思います。
あと、攻めが受けを無理やり抱いたのは、受けは自分が嫌われたからだと思ってたんですね。その誤解が攻めとの会話によって解けるのが萌えだと思…

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恋愛交渉人 小説

野々原綾瀬  麻生海 

ちょっと物足りない

自動車会社の買収に絡んでおり、株の話が出ます。作中で説明はしてくれていますし、その部分を読み飛ばしても内容的には大丈夫だと思いますが、苦手な方はご注意ください。

SAGAWA自動車の顧問弁護士である梶木吉良(受け・29歳)は、SAGAWAを買収しようとしているODDS自動車会社の社長・赤樫雄吾(攻め・40歳)と対峙しますが、成果は出ません。
そんな中、吉良が城賀という男にゆすられているのを…

3

マティーニに口づけを 小説

橘かおる  麻生海 

元社長×元証券アナリスト

表題作と続編の中編2本と、7ページのSSの計3本が収録されています。サブキャラで登場するバーテンダーの中井さんが酸いも甘いも噛み分けたダンディで素敵でした!

「マティーニに口づけを」
芝浦に脅され愛人兼秘書を勤めていた氷崎(受け)は、芝浦になにかと目の敵にされ会社をのっとられた大堂(攻め)と組んで、芝浦から自由になろうと目論み…という話です。芝浦が氷崎を好きなのに思い通りにならなく酷い仕打…

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