麻生ミツ晃さんのレビュー一覧

蛍火 小説

栗城偲  麻生ミツ晃 

もっと現在の話が読みたかった

20年連れ添った熟年カプの話という設定はすごく斬新でしたが、
その熟年期の二人のシーンが思ったほど多くなかったのが勿体ない気がしました。

倦怠期だった二人が、一方の家出をきっかけに出会った頃の気持ちを思い出し、また歩み寄るまでがテーマなのは分かるんですが。
その肝心の歩み寄ってからのシーンが少なくて物足りなかったです。
二人で皿洗い~照れながらベッドに向かうシーンとか、説明文で流さずに…

6

あの日、校舎の階段で 小説

佐田三季  麻生ミツ晃 

痛いけど、イタ気持ちいい・・・

ヤンデレ好きーな私にはたまらない作品でした。
ここまでの執着、立派なストーカーです。

少々のストーカーならば深い愛情の裏返しとして美味しく思えるのがBLマジック。
でもこの作品の遠藤は脅迫までして、受けの笠井を手に入れようとするんです。
BLマジックでごまかせないほどの執着ぶりに恐怖 汗
それでも遠藤の切羽詰まった真剣な気持ち(相手の気持ちをないがしろにしてるから愛情とは言えないかも…

3

あの日、校舎の階段で 小説

佐田三季  麻生ミツ晃 

断じてホラーじゃない!(キリッ

みんなホラー、ホラーって言いますが、自分はそうでもないと思います。(苦笑)
執着ヤンデレ攻めなんで大好物すぎてたまらなかったです。

物語の見所はもちろん、攻めの受けが好き過ぎた故のやりすぎ行為です。
最初は友たちだけでいい、そばにいたい。そこで段々エスカレード、欲張っちゃって、受けを追い詰めました。
どうしても欲しい。体が欲しい。心も欲しい。魂までください。
受けへの限りない執着ぶり…

2

その一瞬の、「カラスとの過ごし方」購入者特典番外編ペーパー グッズ

亡き先輩の知られざる思い

本編もシリアスチックで切なくて、ガッチリハートを鷲掴みされたような内容でしたが、
この番外編もショートなのに、奥深い一篇になっていると思えるのです。

事故で亡くなった先輩が走馬灯のようにカズを思い、後悔し、カズの幸せを
最後まで願いながら命の灯が消えるまでガズに思いを馳せるショートなんですよ。
本編ではカズと先輩とのやり取りはあまり感じられなかったけれど、
カズが先輩にもらった水晶の…

2

青龍の甘い罠 小説

朝宮千雪  麻生ミツ晃 

わりと楽しく読めました。

義父の裏切りで心身共に疲弊してしまい自ら命を断とうと埠頭を訪れた透。
そこで出会った若頭と呼ばれる男・五十嵐。
透は若い男が撃たれたのを見て治療を申し出る。
必要ないという五十嵐にたてつく透。
そんな透に興味を持った五十嵐は、透の望みを叶えると言って…。

ヤクザ×医師なんですよね。
でも、それほどヤクザ色は強くないのかも。
あまり仕事してる面は出てこないし。
ま、最初、透は結果…

2

王子たちの蜜宴 小説

藍生有  麻生ミツ晃 

アラブものとしてはいいほうだけど…。

アラブの兄弟にあんなことこんなことされる眼鏡っ子です。
アラブものとしては「兄弟2人」にあんなことこんなことされるっていうのは
ちょっと変化球っていうか斬新です。
ストーリーは…まぁアラブものなのでこの際、不問です。

ですが!出会いから監禁して一方的に犯すってどうなのよー!?
しかもニップルリングつけるとか、足枷つけて監禁とか
攻めのお二人がアラブものにありがちな俺様でもかまいませ…

4

ご主人様と庭師 小説

李丘那岐  麻生ミツ晃 

天才と○○は紙一重的な攻め様

何処か浮世離れしているのか、草食系と言うよりも植物系と言った方がしっくり来るような
資産家で尚且つ天才的な頭脳で特許なんかも持っているような攻め様、でもこの攻め様
人付き合いが全然出来ないような感じで、仕事と言っても生活する為にしているって
感じは皆無で、単なる趣味で色々作ってる。
そして頼まれた仕事も興味が湧かなければ手を付けない変わり者。
こんな攻め様のお相手が、真面目な植木職人の受…

2

ティアドロップ コミック

麻生ミツ晃 

なんだろう・・・すごい。

前作で作品に惚れて ようやく手に入れたこちら。
絵に関しては 好き嫌いがあるかも? 
私はとても好きです。 作中の人物の表情が良いです。

表題作は もしかしてオーソドックスなラブストーリー?
なのかもしれないけれど 丹念に心の変化が描かれていて
思わず 「う~ん すごい」 と唸ってしまいました。
神山さんの最後の一言が それはそれは美しいのです。
二人の描き下ろしも載っていて 幸…

3

君に降る白 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

雰囲気はあるが、独りよがりに思える。

孤独で無愛想な藍は、昼は古本屋で、夜は体を売るバイトをしている。
藍にとっては、体を売る事も単なる肉体労働、
親に捨てられ心に巣食う自己否定感に、感情が動かずに過ごす日々、
世の中は灰色だ。

そんな彼が客として出逢ったサラリーマンの成瀬。
体を求めず、ただ温かく抱きしめられる時間を過ごすうちに
少しずつ動き出し色づいていく世界…

友人が泣いた、と言って貸してくれた本です。

13

カラスとの過ごし方 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

これは、つらいなぁ

最終的には、ハッピーエンドといえるけど、当初登場してきた相手とは、ほぼ無関係なところで、それぞれに結末が来るって事で、あとがきで作者様が書かれたように、BLとしてこのお話を出してくるのは、確かにどこの出版社さんも躊躇するでしょうね。

このお話、BLレーベルよりむしろ、一般小説の括りで出された方がしっくりする。
運命の相手との出会いと別れ(それも死別)と、男女三人の微妙な三角関係が縒り合わさ…

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