ポッチ
美しい作品でした。もちろん麻生先生の美麗なタッチによる所も大きいんですが、ストーリーの運びがすっきりしていて美しいというか。常務の息子として父親の期待通りの振る舞いを常に求められている攻めの須藤と、彼に好意を持っているにも関わらずそのお目付役を任されてしまった受けの真木。須藤が父親のお眼鏡に叶う女性と結婚できるようサポートしなければならない一方で、須藤に好意を持ち、須藤からも好意を持たれてしまう…
ついに高久が失っていた間の記憶を取り戻し、2人の蜜月が壊れてしまうところから始まる最終巻。しかし今度は、過去を思い出した代わりに、記憶喪失だった頃の6年間がごっそり頭から抜け落ちてしまいます。藤島を好きになったこと、お菓子作りに興味を持ちパティシエの修行をしようと思っていたこと、バイトをしたケーキ屋や楠田、商店街の人達との付き合い、事故の真相をすべて忘れた高久。そして、しまってあった写真を見て、…