麻々原絵里依さんのレビュー一覧

光の雨 ―贖罪― 小説

かわい有美子  麻々原絵里依 

BL的には?だけど面白い

未完の小説の完結編、でもこの手の作品には本当の完結はないのではと思えるような
ラスト展開で、BL的には違うのではないかと感じてしまう。
野々宮と伊能、二人の恋愛的な面で云えば前作の方がアリでした。
伊能が過去のこだわりを野々宮との再会で踏み越えて前向きになる、
野々宮の強さに助けられながら、検察官として、今まで以上に取り組む姿が印象的。

続編の完結と言う事でBL的な何かがあるかと思っ…

8

光の雨 ―贖罪― 小説

かわい有美子  麻々原絵里依 

硬質な読み応えのある人間ドラマ、光溢れる完結編

面白かった!
未完と知らずに旧版を読み始め、続きが読みたくてもだえた本作。
10年以上のブランクを経て、新装版上下二巻で刊行。
下巻にあたるこの「贖罪」の後半3/2程が、書き下ろしの完結編にあたります。
(書き下ろし以前のレビューは、旧版の方で書いているので詳しくは割愛します。)

                 :

大学時代の先輩後輩だった二人の検事の物語。
親友の渡瀬を失…

10

光の雨 ―贖罪― 小説

かわい有美子  麻々原絵里依 

光と影

未完だった作品がとうとう完結しました。
前の巻を読んで自分で予想していた展開とは違う意味で裏切られたと言うか・・・
しかし、意図としようとしたことはわかったような気がします。
旧題の「いのせんと」そして今回題名の「光」の意味するところ。
この2巻の展開とエンドがまさにそれを象徴しているような。
彼等はまっとうな道をまっとうな方法で歩いて行くのだと。

前の巻が仕事や人間関係を通して伊…

10

嘘だっていいのに 小説

きたざわ尋子  麻々原絵里依 

意外‼ きたざわ先生の年下攻登場です。

スピンホフのお話だったのにも驚きましたが、それ以上に年下攻というのがインパクト大でした。いつもの年上攻&年の差もので、きたざわ先生独特の雰囲気の中で進んでいくお話が大好きだったので、年下攻めは記憶の中では読んだ事がなかっただけに新鮮で楽しめました。
あとがきに書いてましたが、設定として無理だと思ったんだけど、書いてみたら楽しかったと…食わず嫌いはいけないなあと(笑)先生、とても楽しく読ませて頂き…

1

キャラメルビターの恋人 小説

うえだ真由  麻々原絵里依 

どうも入り込めなかった・・・

うえださんの地味~なストーリーは好みなんですが、これはどうも・・・

メインキャラクターのどちらもあまり好みじゃなかったのが大きいかな。

和真(攻)は『ヘタレ』なんでしょうが、ヘタレ大好きの私なのにまったくいいと思えなかったんです。なんでだろう。

律(受)は、まあまさしく『ツンデレ』って感じなんでしょうか。根は可愛いのはよくわかるんですが、それでもツンすぎる受はどうも好きになれ…

1

Chara BIRTHDAY FAIR2011 キャラ創刊16周年記念 グッズ

暁人の「めばえ」がイタタマレナイ(笑)

((※日高ショーコさん『憂鬱な朝』の内容にのみ触れております。本編イメージとは少し違った内容の作品です、読まれる方によってはイメージが崩れてしまう可能性もありますのでお気を付け下さいね))

大好きな『憂鬱な朝』。
本編では絶対に読む事は出来ないであろう、ワンシーンになっています。
ギャグなど皆無と言っていい程の雰囲気を背負った作品ですので、こういうのがあるのは、私は凄く嬉しくてたまらない…

1

すき 小説

月村奎  麻々原絵里依 

ちょっと駆け足

月村さんらしいウジウジと悩むが、そこが可愛い受けがでてきます。
攻めと受けはお互いに好きな人が姉妹と結婚してしまった過去があり、そこも鍵にはなっているんですが少し弱いかな?と感じてしまいました。
私には攻めがなにを考え、どこで受けに惹かれていったのかがよく分からなかったです。
攻めの告白でどこで好きになったのかを語られていましたが、文章の中にもう少しその雰囲気を漂わせて欲しかったなーというの…

1

かわいくなくても 小説

松雪奈々  麻々原絵里依 

レース網み設定が最後の最後に生かされてたとは…

この麻々原さんの美麗な表紙から、これほどまでコミカルなお話だとは、ちょっと意外でした。
松雪さんといえば『ウサギの王国』がすっごく面白かったんだったそうだった!
この作品はその路線に近くて、互いに気持ちを隠してるもんで、すれ違ったままどんどんおかしな方向に行ってしまう二人のお話でした。
稼業の引越し屋で働く大和は、クールな男前なのにレース編みという秘密の趣味を持っている。それを唯一知っている…

3

野球天国 コミック

麻々原絵里依 

意外と萌えた!

私にとって、初・麻々原絵里依さん単行本。

いきなりタイトルが失礼なのは、久々に読み返して印象が変わったから。
麻々原絵里依さんと言えば美な画に上品さ漂う雰囲気、という勝手なイメージ。
逆に、動きがかたくて躍動感が物足りないと思う事も有ったので、スポーツ漫画は難しいのでは…という印象もあったのです。
でも、初読みで「うーん…」と思い本棚の奥深くにしまってあったものが、再び読んでみると、面…

2

ほろ苦くほの甘く 小説

遠野春日  麻々原絵里依 

繊細なのかずうずうしいのか

既婚者である上司の須藤に片思いをしている充彦は、
ある日居酒屋で須藤を助けたのをきっかけに、休日を二人で過ごすようになる。
しかし須藤は部下の女性の起こした事件がきっかけで異動させられてしまう。

『茅島氏の優雅な生活』がものすごく好き。
その原作者遠野春日さんとコミカライズの麻々原さんの組み合わせということで手にとった作品。
ですが、うーん何でしょうね?

既婚者である上司の須藤…

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