麻々原絵里依さんのレビュー一覧

ロマンスの演じかた 小説

砂原糖子  麻々原絵里依 

こじらせ系

砂原糖子さんの2015年の作品!男子高校生モノ!と思って読むと期待外れになるかもしれません。私は残念ながらそう感じました。2003年の作品に加筆修正されたもの+後日談にあたる書き下ろしと知って少々納得しましたが、評価は「中立」です。

受の有佐は、鈍感ワンコな惣一へのアプローチを間違ってしまったがために十数年にわたって恋心を拗らせてしまっています。遠回しにあれこれ細工するものの全く気づかない惣…

2

雨降りvega 小説

凪良ゆう  麻々原絵里依 

ロマンティックが止まらない

何度も読み返したくなる、温かくて切ないお話です。
ゲイであることを自覚し、悩む文人はネット上の“アルタイル”なる人物にだけは心の内を打ち明けることができる様になります。
あるとき、文人はアルタイルに「死にたい」とメールをしてしまいます。このことがきっかけで初めてアルタイルと文人は顔を合わせます。お互いに惹かれてしまうのですが、アルタイルこと新開には婚約者が。しかも、その婚約者の正体は…。
三…

9

闇の愛人 小説

五百香ノエル  麻々原絵里依 

かなり異色で特殊

舞台は19世紀のロンドン、に見えて実は遠い未来という何だか不思議かつ斬新な設定です。
内容はなんとも説明しがたいですが、かなり特殊なお話でした。読み手を選ぶと思います。

人類は地球から飛び立ち、世界は統合されて、残った人々は古い町並みをもした町で暮らしている、という設定。
主人公は探偵事務所で働くフレイで、そのお相手はすでに恋人の関係である刑事のジャック。
舞台も職業もミステリーな展開…

2

デートしようよ 小説

小林典雅  麻々原絵里依 

エッチなお兄さんは好きですか?

エッチなお兄さん・紘斗が女装を駆使して、イケメンながら素朴な年下の幼なじみ・詠介をボンクラ呼ばわりしたり心配したり嫉妬したりしながら、恋愛の何たるかを手ほどきしてゆくお話です。こう書くとエロエロな感じですが、若い二人らしく結構ピュアで爽やかでした。

紘斗は詠介に請われて女装で恋愛指南を始めるのですが、面倒見の良い性格ゆえに徐々に絆されていく様子が微笑ましく、目的はさておきデートがとても楽しそ…

3

背中合わせのくちづけ3 小説

真瀬もと  麻々原絵里依 

もどかしく進まない関係

背中合わせのくちづけの最終巻。
この作品、ずっと攻めキャラのウィリアムがしかめ面をしていて、どのイラストを見ても、眉間にシワを寄せているイラストしかないという。
ものすごくこのキャラを現している表情なのですが、なんでこうも最初から最後までイライラして、我慢がきかず、強引なキャラなのかと思います。

お話自体はそんなに長くないのに短編形式だからかここまで来るのに3巻を費やし、命を狙われたりと…

2

背中合わせのくちづけ2 小説

真瀬もと  麻々原絵里依 

捜査官×神父のバイオレンス・ラブ

「背中合わせのくちづけ」の2巻で、1巻と主人公は変わりますが、ストーリーは継続中です。
1話完結で主人公の変わるシリーズものは多々ありますが、同じストーリーが継続中のまま、主人公が変わるというのは珍しいかもしれません。

前の主人公・アロンとショーンも出てきますが、今回はショーンの元主人で・アロンを事件に巻き込んだウィリアムと町の神父・オーブリーのお話です。
1巻ではアロンに対する態度から…

2

背中合わせのくちづけ1 小説

真瀬もと  麻々原絵里依 

バイオレンスだけどあたたかい

舞台は禁酒法時代のアメリカ、シカゴ。
不安定な子供と過去に苦しむ青年の歳の差のカップルです。

ギャング映画を思い浮かべるような舞台設定で、登場人物もなかなかレトロな気がしました。元軍人の主人公に、まだ10代の殺し屋、ギャングの女ボスにストイックな神父に口のきけない女の子…。

お話はよかったんですが、殺し屋って設定が暗いイメージがするからか、今まであんまり読んだことがなく、リアリティが…

2

さらってよ 小説

渡海奈穂  麻々原絵里依 

これでもかとやってくる

表題作と短めの続編の2作品が収録されています。
受けと他の男の事後描写がありますので、苦手な方はご注意下さい。

表題作は三木(受け)が主人公です。
三木は、男と浮気したり女と付き合う平尾と別れたいと思いつつも、「都合の良い男」のまま10年ずるずる付き合っています。仕事で知り合った有元を好きになりますが…という内容です。

三木は平尾に振り回されますが、一方で有元を振り回します。いきな…

1

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こたつもいいけど・・・

以下、内容になります・・・

本編のその後のお話になっています。
トゥールーズに暮らす清親と、パリに暮らすナオキ、年明けに2人で一週間の休暇を取ることに。
さて、どこで過ごそうかと・・・と話し合う2人。
日本に行くのもいいな・・・とも思ったけれども既に日本での住まいは引き払ってしまっている2人。
それが残念だ・・・と、ナオキが言うので、清親が理由を尋ねると、ナオキは、こたつがあってあた…

3

あまやかな指先 小説

御堂なな子  麻々原絵里依 

シャトーオーナー×日本酒酒造の跡取り息子

日本酒の酒造の跡取り息子である大学生の受けは、蔵人や家族とともにフランスのワイナリーを訪れた。ワインが苦手な受けは、匂いに酔ってフラフラになっているところをシャトーのオーナーである攻めに助けられ、その縁で攻めの開催している試飲会に自分のところの日本酒を出品させてもらうことになる。試飲会に参加し、攻めの葡萄作りを手伝ったりしているうちに、どんどん攻めに惹かれていく受け。攻めからも想いを告げられ両想い…

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