麻々原絵里依さんのレビュー一覧

ラプンツェル王子の通い妻 小説

小中大豆  麻々原絵里依 

ラブコメかと思ったらシリアスでリアル

積んでいた本をやっと読みました。
見事なほどの攻めザマァ。
攻めザマァの中の攻めザマァでしょう。

傲慢な前半から、後半のあまりにも情けない攻めの変貌ぶり。
攻めがあまりにも可哀想で、思わず泣いてしまいました。
不満を溜め込んだ受けが爆発すると、ここまで威力大なのかとビックリ!
容赦なく突き放す突き放す。情け容赦なし。

画家の変わり者・克己×献身的なリーマン・昭良

尽くさ…

4

センチネルバース 蜜愛のつがい 小説

今城けい  麻々原絵里依 

オカルト要素が無ければもっと楽しめたかな

二回読み直した後の批評寄りの感想です。
この構成を許した編集担当の責任もあると思う。
この作品は小説というより、センチネルの解説書に近い構成。

Ωやセンチネルは、バース・ルールが分からないと面白味が深まらない。ルールが分かると、とっても面白くなる。
でも、作品全体をセンチネルのルール解説書のように構成する必要は無いと思う。
作品中にセンチネルの解説を長めに盛り込むより、他に方法はなか…

2

ヒトの世界の歩きかた 小説

イーライ・イーストン  麻々原絵里依 

長く続いてほしいシリーズだ

「月への吠えかた~」「星に願いを~」と順番逆にしてしまいましたが、ようやく読めました。
人生豊かそうな作者の力でしょうね、似たキャラはおらず魅力的で個性豊かな登場人物たちがどのお話も楽しませてくれます。

純朴なローマンがガッシリとした軍人さんのような見た目に反しとてもチャーミングでギャップにやられました。
人間としての性知識はまだまだ未熟で…ランスに教えを乞いながらも(こっちまで赤面した…

3

ラプンツェル王子の通い妻 小説

小中大豆  麻々原絵里依 

出口のない塔から出た克己

売れっ子画家の克己=塔に籠っているラプンツェル
通い妻の昭良=通いの家政婦王子
グリム童話の「ラプンツェル」に譬えた物語。

何不自由ない資産を相続している画家、克己。克己はいつも恋人に飽きられて長続きしない。
今までと違って、去っていく、恋人・昭良を初めて追いかけた克己。でも昭良の心は、戻って来ない。
自宅を出て昭良の傍に住み、昭良をコッソリ見ては壁一面に昭良の絵を描く克己。
克己…

3

星に願いをかけるには 小説

イーライ・イーストン  麻々原絵里依 

シリーズが進む毎に面白くなります。

シリーズ最新作です。
ようやく読み終わりました。

このご時世に凄いタイミングの題材だったと思います。
マッドクリークのようにコロナ禍も解決してくれればと思いながら読了しました。

確固とした世界観なのでシリーズが進む度にクイック達の絆と、ちょっと愚かで愛すべき登場人物達が大好きになります。

今回はクイックだけが重症化する未知のウィルスに、人間の番達が恐怖し何とか救おうとする姿に…

3

ヒトの世界の歩きかた 小説

イーライ・イーストン  麻々原絵里依 

ローマンが素敵

「月への吠えかた教えます」でとても気になっていたローマンが番を見つけるお話でした。

前巻ではゴツくてムサくて融通がきかない大男を想像していましたが、全然違って無垢で真っ直ぐで悲しい過去を持っていると知り一気に大好きになりました。

ローマンのハンドラーであるジェイムズが亡くなるシーンでは悲しくて切なくて、ローマンが変化して人間になってからの苦労を知るとマッドクリークに辿り着いたのは奇跡だ…

3

月への吠えかた教えます 小説

イーライ・イーストン  麻々原絵里依 

クイック達が魅力的

友人からお勧めされてシリーズ3冊購入しました。

翻訳なので独特の文章と、海外らしい表現を楽しみました。
麻々原絵里依先生の挿絵も美しくて、ランスはそのままのイメージでした。

ランスの母親のリリーは登場時のイメージと読了後のイメージでは、自分の中でかなり好印象に変化していました。

対人関係が苦手なティムと頭の硬いランスがお互いに好意を持ちながらも、タイミングの悪さと全てが裏目に出…

4

天使と悪魔の一週間 小説

高遠琉加  麻々原絵里依 

もうちょっと読みたい!

読み始めてしばらくは、
どうも主人公に肩入れできなくて
読むのが辛かった。

なんでかなと思ったら、
七塚くんが恋する篠くんの隣に
いつも高峰くんが居たというしっくりさ加減。
横恋慕感が強くて、
高峰くんの中の七塚くんに上手く共感できなかった。

それが後半になって、
篠くんが高峰くんの中の七塚くんに気づいた頃から
急に物語が動き出した感じになります!
急転直下な感じで!…

1

色悪作家と校正者の純潔 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

小説家×校正者 ③

第③巻の今回は終始攻め視点で話しが進むのだけど…
前作までは受けの心の動きが書かれていて、相手視点を知りたいと思っていたので、無頼で付き合いの難しそうな攻めの心の動き、受けに対する思いを細かく知れたのが本当に嬉しい〜

①巻、②巻と受け視点で、初めての恋、愛によって揺れ動く受けの心情に寄り添ってきたので、その時はうんうんと思いながら読んでいたけれど…攻めから見ると受けってこんなにも心が幼くて…

0

ラプンツェル王子の通い妻 小説

小中大豆  麻々原絵里依 

攻めの改心までがしんどい

最初読み進めてる途中、ほんとに攻めが最低最悪でこれ絶対しゅみじゃない〜とイライラしながら読んでたんです。
付き合ってるのに他の男をおっかけてるし、受けの事家政婦扱いして気持ちも読めない、体目当てとしか思えないようなセックス頻度、もうこいつを見切ってくれよと思ってた所で受けが別れようと宣告したんで、バッドエンドになろうがスッキリしたんです。
でも、振られたことで受けにしがみつく攻めの行動に何故か…

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