麻々原絵里依さんのレビュー一覧

行き倒れの黒狼拾いました 小説

小中大豆  麻々原絵里依 

最高の拾いもの

大陸から移り住んだ獣人がいる、江戸の街の世界。
夢路は日本橋の大店「黒乃屋」の若大御所。商才があり店を大きくした後は弟夫婦に任せ、気ままに過ごしています。
そんな夢路が、情夫にフラれ陰鬱な気分でいる時に出会った狼獣人のクロ。
クロへの興味と楽しい事が始まる予感がした夢路が、ボロボロのクロを拾い側に置いてから始まる恋のお話でした。

辛い過去を持つ獣人クロは若くて精悍な男前です。
夢路は…

6

行き倒れの黒狼拾いました 小説

小中大豆  麻々原絵里依 

夢路、どうしちゃったの

大ボリューム!読み応えありました。
ひとつの作品なんですが2部構成。感覚的には1巻・2巻って感じですかね。お値段そのままで2冊分読んだようなお得感と満足感でした。

舞台は、「黒狼は徒花を恋い慕う」が江戸。
「おおかみ国旅譚」がオロス国です。
獣人と人間の住まう世界でのお話になります。


「黒狼は徒花は恋い慕う」
夢路とクロの2人の出会いから恋人になるまで。

みすぼらしい…

8

行き倒れの黒狼拾いました 小説

小中大豆  麻々原絵里依 

エロ良し、キャラ良し、ストーリー良しの神作品。

作家買い。
小中さんの新刊はなんちゃってジパング、っていうのかな。なんちゃってお江戸?が舞台のお話。日本の江戸時代がバックボーンにありますが、獣人とか架空の国も登場するちょっとファンタジー色の強いお話でした。






主人公は日本橋になる老舗の大店・黒乃屋の若旦那、夢路。
32歳にして美しい美貌を誇り、商才もある彼だが、最近彼は同じ男に二度、振られてしまう。二度、というのは、…

13

恋する罪のつづき 小説

いおかいつき  麻々原絵里依 

本格ミステリー

しかし事件の発端はとてもBLっぽい理由。これぞBLミステリー小説。嵐で孤立した廃校に同窓会で集まった高校時代の仲間達の中で殺人事件が起こり犯人もその中にいるかも…というまるでアガサ・クリスティみたいな展開。面白いです。

ストーリーも楽しめますが、麻々原先生のイラストも凛々しい黒髪の短髪男前受け!いおか先生の書く男前受けは見た目だけでなく精神も男前なので本当に素敵です。受けの佑はバスケ部元部長…

1

すてきな命の救いかた 小説

イーライ・イーストン  麻々原絵里依 

ラブラドールきた!

ラブラドールと暮らしていたこともあり、個人的にシリーズ序盤からずっとラブラドール版を読みたいと願っていました。
3作目でラブラドールが登場しましたが、クイックではなかったため諦めていたのですが、まさか主役でラヴのお相手とは!
こんな嬉しいことはない、とばかりにがっつきました。

暴力をふるわれ、大人の男性が苦手になってしまったサミー。
それでも勇敢でありたいと願う彼のいじらしさに胸をうた…

0

雨降りvega 小説

凪良ゆう  麻々原絵里依 

七夕の織姫星

一年に一度の逢瀬の7/7、七夕。
▶vega :ベガ:織女星 七夕の星。こと座α星
▶アルタイル:(Altair): わし座α星 七夕の彦星 漢名は牽牛星 天の川を挟んで織女星(ベガ)と相対する星。アラビア語の「鳥」

雨が降っても、雲の上の空で、織姫は彦星に会える。
・・という物語かな、と思ったけど、そうじゃなくて、
雨(障害)が有ると、逢瀬も叶わない二人、という意味だった。

1

ラプンツェル王子の通い妻 小説

小中大豆  麻々原絵里依 

無神経×健気

 ずっと受け視点で進んでいくから、誤解のさせ方が上手い。
 描写がうますぎて、リオンが出てきてからの場面は、昭良と一緒になってハラハラした。

 攻めざまぁとは思わなかった。悪意があって受けを貶めたりしたわけでもなく、クズでもないのに。どこにザマァ要素がある?

 無神経執着依存攻めが最高。芯固めな健気受けと相性よすぎる。シチュエーションとカップリングの設定が最高で、それはそれはストーリ…

4

王を統べる運命の子③ 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

謎解きと自分探しの旅でした

2巻の終わりで衝撃的な終わり方をしていましたが、とりあえず、リオは期間限定で生きながらえる事が出来ました。しかし、残ってる命は生き返ったユリヤと100日も満たない日数しか生きられない。
3巻では、リオがこの期間限定の残された命と、自分の命の価値、生きることの意味、幸せの意味。延々と考えながら旅をします。北の塔の謎、そこから、魔女が先王の妃になって何をしようとしていたのか?目的を探る為に魔女の行動…

2

幾千の夜を超えて君と 小説

中原一也  麻々原絵里依 

ラストシーンが美しい

私にとっては初めての作家さんでしたが、あとがきを読んでデビュー20周年のベテラン作家さんだと知りました。
あらすじも知らず、多分ランキングに入ってる時に買ったのだと思います。
不老不死の男と転生する男のファンタジーBLでした。

最初の出会い方がなんだか唐突な感じがして、その後の展開にも「そんなに上手くいく?」と感じる所が序盤にはあるのですが、読み進めると何故そういう風に2人がするすると引…

2

幾千の夜を超えて君と 小説

中原一也  麻々原絵里依 

不老不死とは

作家さん買い。
最初はあらすじを読んでて「どうかなぁ、不老不死ってファンタジー寄りなんかな〜」と入り込めないかもと不安でしたが、読み始めたらなんのその。

死ぬことが出来ない司波、それをなんとか助けてあげたい矢代。矢代には過去にトラウマを受けたのか、閉所、暗所に恐怖を感じるという精神疾患があり、今は休職中の身。
矢代はいつの間にか司波に対する感情があることを自覚します。司波の方も同じように…

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