麻々原絵里依さんのレビュー一覧

ドリアン・グレイの禁じられた遊び 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

やっぱり難しい!

スピンオフ第二弾です。
白洲の性格というか背景というか、めちゃくちゃわかりにくくて難しい。
でも、宙人と一緒にいることで変化していっている双葉。やっと鉄道から降りられたと思ったのに、出てきた白洲英知。

途中、英知のうちに秘めた、抑え込んでいた気持ちや行動が出てきます。そして、はっきりと双葉に対して想いを告げます。
双葉がそれにゆらめき、ふらふらと鉄道にまた乗ってしまおうとするのも分から…

0

年下アルファの過剰な愛情 小説

安曇ひかる  麻々原絵里依 

バラ園を買うスパダリ

「ばらえんだとお〜〜っ?」に笑いました。

安曇さんの作品の受けは痩せの大食いで甘党が多いですが今回も。でも餡子へのこだわりとかお店の商品に対する情熱、テニスに関する描写が物足りない!
それがオメガバの説明を入れたことの弊害なのだとしたら、オメガバじゃなくても良かった気がしました。スーパーアルファという言葉がダサくて…
とはいえ身体が求めるのに側にいないアルファだとか、一度傷つけられ捨てら…

1

メールの向こうの恋 小説

火崎勇  麻々原絵里依 

物足りなさを感じた

不足していたのは、甘さです。
せっかくのリーマン同士の恋&年上エリート攻め。
もう少し糖分多くしてもらったなら…個人的には満足できたかも。

間違いメールから始まる交流はムズムズしましたし、ツッコミどころもいくつかありました。
でも、全体としてはお仕事モノとして楽しく読めました。

というか、主人公の受け・卯月がお仕事を頑張っているので、そちらを応援したくなる、というか。
特に両思…

0

デートしようよ 小説

小林典雅  麻々原絵里依 

ボンクラ攻め

いやぁ、いつも小林さんのお話は、明るくかわいくキュンとするラブストーリーを書かれているので、ちょっと凹んだ時とかでも楽しく読めるのです。

今回のお話も「ボンクラ」な攻めの詠介と兄貴肌の紘人。
詠介はお坊ちゃんでイケメンで、だけど奥手。紘人はゲイ自覚があって、そのエチシーンを詠介に見られちゃった過去を持ちます。
この二人は両片思いなんですが、くっつくまでの紆余曲折が面白い!
(まぁ、読み…

0

ドリアン・グレイの激しすぎる憂鬱 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

コメディかと思ったら

最初、この二人がカップルになったのか…と思ってました。
(色悪シリーズを先に読んでしまっていたので)

で、こちらを手に取ったのですが、読み出したらなんだか宙人と絵一のやりとりというか、宙人の天然さなのか、コメディなのか?このスピンオフは?!
と思ってしまうよな入り。

ですが、そこは後半からシリーズらしい深さが出てきます。
絵一の抱えて抱えているものが、宙人によって変えられていく。…

0

年下アルファの過剰な愛情 小説

安曇ひかる  麻々原絵里依 

「ナチュラルオメガ」

安曇ひかるさんの作品は、二作目。
「ナチュラルオメガ」とはなんだろう・・と、興味がわいたので読んだ。
βから途中の転性ではない、生まれつきのΩの事だった。

「 真夜中の純情プリン」とか、
甘味が登場するのが、著者のおやくそくなのかな。

冒頭の、「小倉餡とバターをたっぷり乗せたトースト」って、
味を想像すると、食欲がうずいてじっくり読めなくなって
実際に作って食べた。凄く美味し…

0

色悪作家と校正者の別れ話 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

読み応えたっぷり

いえ、BL作品として萌えるのか?という話でいくと、疑問が残るんですが、、、
なんだか読後感がズッシリきてしまう。その割に、正祐の心の動き?成長?がとても可愛らしく見えたり、切なく思ったり。

大吾の情がブレずにしっかりしていることで、二人の危うい?バランスがちゃんと取れているのが読んでいて「この二人は壁になって見てたい」欲求に火をつけます(笑)

今回は、正祐が「お別れしたく存じます」な…

1

光の雨 ―原罪― 小説

かわい有美子  麻々原絵里依 

読み応えある作品

電子書籍で購入。
挿絵なし、あとがきあり。

久しぶりに読み応えのある人間ドラマを読ませていただきました。

「神」評価です。

なんでしょう。
初出2000年ということなので20年前の作品。
古さなどは、気にならずに読み進めることができましたが、やはり、ここ数年のBLトレンドとは違いますね。
じっくりと読ませる作品です。

最近、軽く楽しめるものばかり読んでいましたが、私…

0

色悪作家と校正者の貞節 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

間男参上

二作目ですが、前作よりも愛が見え隠れする(そもそも正祐がお子様、幼児なので)感じで、萌え度がUPしました。

それもこれも、宙人という不思議くん(れっきとした売れっ子時代小説家?!)が登場したおかげかも知れません。正祐が宙人に対して近い距離感を許していたのは、おじいちゃん子であることと、全くもって子供だと認識しちゃっていたってことなんですよね。大吾が言っていた意味が体験したらわかる、確かに宙人…

0

色悪作家と校正者の不貞 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

どこに萌えるか

歴史校正者というしごと、初めて知りました。校正者というのはイメージできましたが、歴史に特化した方もいらっしゃるのですね。
そんな、校正のプロ、受けの正祐。感情を入れて構成してしまう作品の作者が攻めの大吾。

文体が読みにくいと思われる方もいるかな、と思いますが、BL小説には無い感じで私はけっこう気に入りました。
ストーリー中に、色々な作品が出てきて、あとがきにも書かれていましたが、それらの…

1
PAGE TOP