麻々原絵里依さんのレビュー一覧

茅島氏の優雅な生活 コミック

遠野春日  麻々原絵里依 

原作とはまた違った雰囲気で

原作が好きで読んでみました。
原作を読んだときもちょっと変わった話だなぁと思いましたが、もっと現実離れした感じに思えたんです。
絵本とかファンタジックな感じに。
今回コミックを読んで、むしろこちらの方が絵で見てるのに現実味がありましたね。
しっかりとした感じに描かれていて、人物達が地に足を付けて感じられました。
久々に原作も読み直したいと思いましたし(新装版も買うことにしました)コミック…

4

シンデレラゲート―奇跡のしるし 小説

氏之原鯖彦  麻々原絵里依 

シンデレラストーリー!

 事故で両親を失ってから、春日は生きていくために日銭を稼ぐ生活を送っていた。
 分厚い眼鏡に伸ばしっぱなしの黒い髪、そして痩せすぎの身体……身なりにお金をかけることもできず、また、若くして働く春日には、本当の自分を隠す方が都合のいいこともあった。
 そして、働いていたお店が潰れ、春日は職までも失ってしまう。
 そんな生活の中で、何一ついいことなんてないと春日は思っていたけれど、幼馴染みと向か…

0

HEAVEN 小説

桜木知沙子  麻々原絵里依 

キュンキュンきます

雪の舞う札幌を舞台に、閉塞感たっぷりの胸の詰まるストーリーが繰り広げられます。

桜木さんの作風は地味なんですが、私の心のなかにある『地味を求める部分』?が刺激されます。ちなみに月村奎さんも同じ部分を刺激してくれる作家さんですが。つまり好きです。

主人公は、長く付き合っていた恋人との結婚を決めたところだった。
そんなときに、高校時代に身体の関係を持っていた男と、七年ぶりに再会する。そしてまた関係…

3

70%の幸福 小説

桜木知沙子  麻々原絵里依 

ナニカが足りない

ゲイの理学療法士と、彼が担当してる子供のパパの恋のお話です。
子はかすがいモノ(?)の一つですが、ストーリー的にも萌え的にも、あとちょっとナニカが足りなかった感じでした。
身体の関係ができたあとで、主人公が「遊ばれてる」とか「都合のいい関係だと思われてる」とかぐるぐるしてるんですが、パパのほうは「好きだ」とか「会いたい」とか愛情にみちみちた言葉や態度をいっぱい見せてるので、「なんでこの展開でそんな…

1

茅島氏の優雅な生活 コミック

遠野春日  麻々原絵里依 

今日はいままでで一番いい日だ

マイフェイバリット作品の中では、今のところ不動の1位である「茅島氏の優雅な生活」。
昨年の夏に「花音DX」誌上で本作の連載が始まってから、私の心はガッツリと茅島氏に持っていかれてしまい、絶版になってしまったリーフ出版の原作小説を入手し、2か月に1度の漫画の掲載を待ち続ける・・・という状態だった。
そうして念願のコミックス発売、そして原作小説の復刊と、最近は嬉しいニュースも立て続けだ。
そんな…

16

茅島氏の優雅な生活 コミック

遠野春日  麻々原絵里依 

優雅だなあ

庭師×富豪。
雨の日に庭師の家に自ら赴き、「好きだ」と告白した茅島氏。
不器用な茅島氏が可愛かったですw感情をあまり表にださず、とにかく優雅でした。
一途に「好き」だという茅島氏に初めこそ戸惑っていた庭師ですが、だんだん惹かれていき、最後には秘書に嫉妬までするようになったのは大きな変化だなと思いましたw
庭師が茅島氏にちょっと意地悪なこと言うのにも萌えましたw

エロもよかったです(*…

1

いとしさを追いかける 小説

杉原理生  麻々原絵里依 

心が絞られました

『テレビの夜』と、その続編の『いとしさを追いかける』の二編が入ってます。
『テレビの夜』は神でしたねー。
一人称の主人公の掴みどころのない性格が好きで、引き込まれるように読みました。
主人公とその先輩の掛井の過去と現代が、交互に語られます。
高校時代、主人公は掛井と仲良くしていた。
主人公の母親は掛井の父親の愛人をしており、興味本意で近づいたのがキッカケだった。
ゲイである掛井が自分に惹かれている…

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いとしさを追いかける 小説

杉原理生  麻々原絵里依 

つつみこむような優しさがくせになっちゃいます!

裏切られてもそれでも愛して許している寛容で優しいキャラ、そしてそんな優しさに甘えきれずぐるぐる思い悩む主人公どうも、杉原さんはそういうキャラがお好きなようで、ルチルの二冊共に登場してきます。
が、この菩薩様のように寛容なキャラがくせ者です。
蜜の味なんですよ、くせになるほどよい甘さが、疲労した心に染み渡り癒されていくんです。
年末からの六青みつみ先生や、真瀬もと先生の痛いお話にいたたと心が疲…

3

いとしさを追いかける 小説

杉原理生  麻々原絵里依 

ヒットです!

物語はスリルを孕んで始まります。

傷つけた人を追いかけて上京する杜国。詰られるかも無視されるかもと思いつつ接していっても、相手の掛井は昔と同じ態度だし。
本心ではどう思っているんだろう?という杜国のもやもやと、掛井のひょうひょうとした態度にとってもドキドキしてしまいました。いつ地雷を踏むのか。いつ爆発するのか。
じれた杜国が「怒ってないんですか?」と疑問を投げかけると掛井は「怒ってるよ」…

5

レザナンス・コネクション―共・鳴・関・係 小説

野村史子  麻々原絵里依 

二つ目の中編は神です

泣きました。
中編が二つ入ってます。
野村史子さんの本ってこの本と『テイク・ラブ』の二冊しかないみたいんですが、他にはないのかな?ご存じの方がいらっしゃるなら教えてください。二冊で五作あるどの中編も完成度の高い良作で、もっと読みたいと思わされただけに。
とくにこの本に収録されてる『グッバイ・ミスティ・ラブ』はめっちゃ良かったです。切なくて泣きました。

『レザナンス・コネクション―共・鳴・関・係―…

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