北畠あけ乃さんのレビュー一覧

専属契約 小説

橘紅緒  北畠あけ乃 

業界モノです

攻め・静は超俺様男なんですが、その態度は類稀なき才能に裏打ちされたもので、
受けの彗はそんな静の態度にツンツンと反発しながらもカメラマンとしての静の才能に強く魅了されていくようになります。

また、静はそんな彗の被写体としての天性の魅力を大きく買い、彗に自分と専属契約を結ばせます。

最初は2人の才能同士がお互いを引き合わせたという感じなのですが、一緒に時を過ごしていくうちに、徐々にお互…

3

非保護者 小説

椎崎夕  北畠あけ乃 

読み進めるたび印象が違ってくる

金持ちのボンボンが自分の我侭で大人を困らせている話…

だと最初は思っていたのですが違いましたね。特に主人公である柾の印象が読み進めるたびに微妙に違ってくるのが面白かった。

有名ピアニストを母に持ち将来を有望視されるほどの実力だったのに、怪我でその道を絶たれてしまったために自堕落な生活を送ってる大学生の話。

怪我をして夢を絶たれたときに、そこから立ち直る別の道を周りの大人が上手に導…

5

やれる時にやっておけ 小説

樹生かなめ  北畠あけ乃 

樹先生の話のノリが好き

、病院の息子でお坊ちゃんの智巳。
父親も母親も家によりつかず、お互いに愛人を囲っている。
智巳は母親ではなく、婆ちゃんに育てられたわけですが、その婆ちゃんが無くなってからぐれてしまったんですな。根本がいい子なのでそんなにそんなにと言う感じでは有りますが。
智巳は今日も病院に来ておりました。
家族が忙しくてほとんどお見舞いに凝れないおばあちゃんの話し相手になる為に。いい子だよ。本当にね(ホロ…

3

37℃ 小説

杉原理生  北畠あけ乃 

再会して、それから…

大学時代に一時期、身体だけの付き合いをして別れた男と、十年ぶりに再会して、恋をするお話です。
(萌え属性の項目、「幼馴染・再会」が一括りになってるのですが、当てはまるのは「再会」の方で幼馴染ではありません~)
同人誌として発表されたものに、加筆修正し3話目を書き下ろして単行本化したそうです。(あとがきより)

もうほとんど両思いだろう、という二人なのですが、主人公の野田は別居しているとは言…

3

君のために泣こう 小説

英田サキ  北畠あけ乃 

久しぶりに再会した兄弟が…

兄弟モノ・弟攻めの、切なめBLです。
個人的に、兄弟モノなら弟攻め!なタイプなので、大変楽しく読めました~。
英田サキさんのかかれるお話というと、ハードボイルド系なイメージがあるのですが(ヤクザものとか……)、こういう、しっとりしたお話もいいですね。
実際、血が繋がってなくても、「兄弟として過ごした時期がある」というのは、やはり美味しい設定だよなあと思います。
リアルでは、血の繋がらない、…

3

非保護者 小説

椎崎夕  北畠あけ乃 

主従の典型的パターン

主従もの……ですね。
BLでなくとも子供の時慕っていた人と言うのは誰でもいませんか?
私なども従兄弟のお兄ちゃんとか、お嫁さんになりたいとか思ってましたけど(笑)
誰にでもどこかで覚えがあるので、この子供の時に好きだったネタは案外萌えるような気がします。
特に年の離れた人。

大人になるに従い、自分や相手、もしくは周りの大人の思惑で思い出が壊されるのも覚えがあります。
現実だとだいた…

1

さよならを言う気はない 小説

英田サキ  北畠あけ乃 

凶暴ヤクザの純情愛

英田さんでヤクザと言うと代表作とも言える「エス」シリーズの方が人気があるのでしょうけれど、この作品はあちらほどシリアス度が高くないので重苦しい気分にならずに読めました。
あれも、大好きだけど私には結構苦しいので…。

この話、探偵とヤクザの恋物語でもありますけど、あまり甘い雰囲気はありません、天海の性格が凶暴で見かけよりずっと男だから。それだけでなく恋愛感情だけで1つの話が進んでいるわけでは…

2

さよならを言う気はない 小説

英田サキ  北畠あけ乃 

ハードボイルドに興味はありますか?

あらすじの「胸あたたまるヤクザと探偵のラプソディ」にちょっとうけてしまいました。
上記にもある通り、ヤクザ×探偵ものです。あ、違った探偵×やくざものです。(笑)
英田さん、人気のエスシリーズは読んだことは無いんですが、気になってちょっとずつ読んでいる作家さんです。

このお話、インテリヤクザ・天海の色気がありすぎます。文章から色香が漂ってきますよ。
惚れている男を平気で殴れたり、脅したり…

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