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九葉暦 北畠あけ乃
ノラ
ネタバレ
ロクが好き。瑞帆は倒産して一文無しになったロクを勢いで拾って同居するんだけど、自分を抱くときは奉仕だって言うし、女の影がちらほら。 傷つく瑞穂。でも弱気になったら…平然をとりつくろう態度はいつでも女王様。ロクはそんな瑞穂が何を考えてるか分からない。 「瑞帆さんにひっかかった俺が悪いんだ」 過去のトラウマのせいか、瑞帆は怖くなってロクから逃げちゃう。 昔馴染身と体の関係を持ったり、どんど…
木原音瀬 北畠あけ乃
むつこ
木原音瀬さんの絶版本は、とにかく値段がつり上がっちゃってるのが特徴です。 ファンといえども「うへー、この値段なら、他の本が数冊買える…」と、ビミョーに躊躇ってしまう。 そんな躊躇いをなくしてくれた作品が本作で、しかもこれ、木原音瀬さんのデビューノベルズ(の復刻版)なのです。 木原音瀬さんの作品には「性格の悪い男」がよく登場します。 私はこの「性格の悪い男」が大好きなんです。 もっと正確にいうと、…
鹿住槇 北畠あけ乃
このツメの甘さが、鹿住さんの小説の特徴だなァと思いながら本を閉じました。 前にレビューしてる方の言う通りで、いろんな部分でツメが甘いです。 ただ、楽しめなかったかというと、私は楽しく読みました。 するする読みやすい文章に、まっすぐ王道で展開していくストーリー。 同じプロットでもねちこく書けば、もっと読ませることができるんじゃないかなとかも思うんですが、反面、鹿住さんにはそれを期待してなかったりも…
英田サキ 北畠あけ乃
ヘタレ攻めな探偵と、誘い受けなヤクザの組み合わせ。 英田サキさんには人気シリーズがたくさんありますが、私はこの『さよならを言う気はない』『愛してると言う気はない』のシリーズと、『夜』シリーズ三部作が好きです。 ヘタレ攻めと誘い受けのコンビが大好物なんですよ。タマランです。しかもオヤジ。タマランの二乗です。 泣いて笑って切なくなって、ツボというツボを押されまくって、改めて英田サキさんのファンになりま…
ヘタレ攻め探偵の陣内と、誘い受けヤクザの天海のカップル、『さよならを言う気はない』の続編です。 あらすじは、前にレビューしてくださってるお二人のが完璧に近いので割愛します。そちらをお読みくださいませ。 英田サキさん、めちゃくちゃノッてた。 天海が陣内をいたぶるセリフひとつひとつが面白すぎて、めちゃくちゃ笑ってしまった。 英田さん、つくづくこういうのが上手いなァ。 主役二人の掛け合い漫才だけで、ご…
るならぶらぶ
CDも発売される& すっかり嵌ってしまった兄弟もの読破中・・・ということで読みました。 血の繋がらない兄弟 弟 亮介 × 兄 静一 父が亡くなり一人家で暮らしていた 静一のもとに 離れ離れに暮らしていた亮介が突然訪ねて来て 静一と一緒に暮らすことになったところ始まります。 数年離れて暮らしていた 亮介にどう接していいか戸惑いながらも 一緒に過ごすうちに 静一は…
橘紅緒 北畠あけ乃
藤棚
今回の主人公は、1作目・2作目で毒を吐きまくっていた問題児。 「櫻丘寮の悪魔」こと松嶋理利 (リリ)。 彼が主人公なら、あまあまな物語には到底ならないだとうと予想はしておりましたが。 思った以上に痛いお話しでした。 「姿形は天使だが、開いた口からは毒しか出てこない」松嶋が唯一、 心を傾け信頼しているのが、櫻丘寮の寮長を努める従兄の斎木志鶴。 志鶴は愛情を込めて、松嶋を「リリ」と…
「女装モデル」といういかにもBLファンタジーな設定に、 いくら華奢な少年とはいっても、無理があるんじゃないのか? と当初は思ったのですが。 それを不思議と違和感なく、すんなり読ませてくれます。 人物の心情や状況について詳細な説明がないので、 書き込み不足と言われてしまう場合もありますが。 私は想像をかき立てられ、グイグイと惹きこまれました。 面白かったのは、彗の目線で語られて…
のんべ
水のナイフもセカンド・セレナーデも性格の悪い2人が素の自分をさらけ出せる相手を見つけて、好きになっていくみたいな話でした。 水のナイフは正直、砂原はなぜ明智を好きになったかよくわかりません。 何度も「好き」を繰り返されると好きになっていくということでしょうか。 まぁ確かに分からないでもないですが、同性ということを踏まえたら砂原はノーマルだったわけですから何か恋に落ちるにはあと少し何か欲し…
つかさ
「水のナイフ」 美男子で優等生の明智と、美少女・大友と、小さな不細工教師・砂原の三角関係。 教師の砂原に大友を取られたくない明智は、砂原に「好きです」と嘘の告白し、意識を自分に向けさせ、「大友さんと付き合うなら、僕は死にます」と言って脅す。 砂原が大友を振り、失恋に傷ついた彼女を自分が慰めれば、仲良くなって付き合える。 そんな図式を頭に描きながら、「砂原が好き」だという演技を続ける。 …