北畠あけ乃さんのレビュー一覧

セカンド・セレナーデ full complete version 小説

木原音瀬  北畠あけ乃 

これを読んで『木原さんの旧作、いつかぜんぶ集めたい…!』と思っちゃったんです

木原音瀬さんの絶版本は、とにかく値段がつり上がっちゃってるのが特徴です。
ファンといえども「うへー、この値段なら、他の本が数冊買える…」と、ビミョーに躊躇ってしまう。
そんな躊躇いをなくしてくれた作品が本作で、しかもこれ、木原音瀬さんのデビューノベルズ(の復刻版)なのです。

木原音瀬さんの作品には「性格の悪い男」がよく登場します。
私はこの「性格の悪い男」が大好きなんです。
もっと正確にいうと、…

3

お願いクッキー 小説

鹿住槇  北畠あけ乃 

このツメの甘さが、

このツメの甘さが、鹿住さんの小説の特徴だなァと思いながら本を閉じました。
前にレビューしてる方の言う通りで、いろんな部分でツメが甘いです。

ただ、楽しめなかったかというと、私は楽しく読みました。
するする読みやすい文章に、まっすぐ王道で展開していくストーリー。
同じプロットでもねちこく書けば、もっと読ませることができるんじゃないかなとかも思うんですが、反面、鹿住さんにはそれを期待してなかったりも…

2

さよならを言う気はない 小説

英田サキ  北畠あけ乃 

エスシリーズよりDEAD ROCKシリーズより、私はこのシリーズが好きです

ヘタレ攻めな探偵と、誘い受けなヤクザの組み合わせ。
英田サキさんには人気シリーズがたくさんありますが、私はこの『さよならを言う気はない』『愛してると言う気はない』のシリーズと、『夜』シリーズ三部作が好きです。
ヘタレ攻めと誘い受けのコンビが大好物なんですよ。タマランです。しかもオヤジ。タマランの二乗です。
泣いて笑って切なくなって、ツボというツボを押されまくって、改めて英田サキさんのファンになりま…

8

愛してると言う気はない 小説

英田サキ  北畠あけ乃 

英田サキさん、ノリにノッてます

ヘタレ攻め探偵の陣内と、誘い受けヤクザの天海のカップル、『さよならを言う気はない』の続編です。
あらすじは、前にレビューしてくださってるお二人のが完璧に近いので割愛します。そちらをお読みくださいませ。

英田サキさん、めちゃくちゃノッてた。
天海が陣内をいたぶるセリフひとつひとつが面白すぎて、めちゃくちゃ笑ってしまった。
英田さん、つくづくこういうのが上手いなァ。
主役二人の掛け合い漫才だけで、ご…

3

君のために泣こう 小説

英田サキ  北畠あけ乃 

兄弟もの読破中・・・。

CDも発売される&
すっかり嵌ってしまった兄弟もの読破中・・・ということで読みました。

血の繋がらない兄弟 
弟 亮介 × 兄 静一

父が亡くなり一人家で暮らしていた 
静一のもとに
離れ離れに暮らしていた亮介が突然訪ねて来て
静一と一緒に暮らすことになったところ始まります。

数年離れて暮らしていた 亮介にどう接していいか戸惑いながらも
一緒に過ごすうちに 
静一は…

1

朱い熱 私立櫻丘学園寮 小説

橘紅緒  北畠あけ乃 

シリーズ第3弾は激痛でした

今回の主人公は、1作目・2作目で毒を吐きまくっていた問題児。
「櫻丘寮の悪魔」こと松嶋理利 (リリ)。
彼が主人公なら、あまあまな物語には到底ならないだとうと予想はしておりましたが。
思った以上に痛いお話しでした。

「姿形は天使だが、開いた口からは毒しか出てこない」松嶋が唯一、
心を傾け信頼しているのが、櫻丘寮の寮長を努める従兄の斎木志鶴。

志鶴は愛情を込めて、松嶋を「リリ」と…

3

専属契約 小説

橘紅緒  北畠あけ乃 

再読をオススメしたい作品

「女装モデル」といういかにもBLファンタジーな設定に、
いくら華奢な少年とはいっても、無理があるんじゃないのか?
と当初は思ったのですが。
それを不思議と違和感なく、すんなり読ませてくれます。

人物の心情や状況について詳細な説明がないので、
書き込み不足と言われてしまう場合もありますが。
私は想像をかき立てられ、グイグイと惹きこまれました。

面白かったのは、彗の目線で語られて…

4

セカンド・セレナーデ full complete version 小説

木原音瀬  北畠あけ乃 

大満足!

水のナイフもセカンド・セレナーデも性格の悪い2人が素の自分をさらけ出せる相手を見つけて、好きになっていくみたいな話でした。

水のナイフは正直、砂原はなぜ明智を好きになったかよくわかりません。
何度も「好き」を繰り返されると好きになっていくということでしょうか。
まぁ確かに分からないでもないですが、同性ということを踏まえたら砂原はノーマルだったわけですから何か恋に落ちるにはあと少し何か欲し…

2

セカンド・セレナーデ full complete version 小説

木原音瀬  北畠あけ乃 

嘘から始まった恋

「水のナイフ」
美男子で優等生の明智と、美少女・大友と、小さな不細工教師・砂原の三角関係。
教師の砂原に大友を取られたくない明智は、砂原に「好きです」と嘘の告白し、意識を自分に向けさせ、「大友さんと付き合うなら、僕は死にます」と言って脅す。
砂原が大友を振り、失恋に傷ついた彼女を自分が慰めれば、仲良くなって付き合える。
そんな図式を頭に描きながら、「砂原が好き」だという演技を続ける。

6

市長は恋に乱される 小説

榊花月  北畠あけ乃 

政治家受けキター

いやはや、面白かったです。
代々続く代議士一家から出た、若きイケメン市長さんが受け。
その幼馴染みで、議員の父親の秘書をやってる男が攻め。
「政治家にはならない」と二人して言い合ってた少年時代だったのに、気づくと二人とも父親と同じ道を歩んでいて。
しかも敵対関係にあるので、二人はロミオとジュリエットです。

政治や選挙の部分についてはやや甘さが見られますが、これは政治小説ではなくBL小説。そう思え…

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