北畠あけ乃さんのレビュー一覧

彼と、彼 小説

椎崎夕  北畠あけ乃 

ツンデレなのかい?

読んだ作品がたまたま似たような設定だっただけなのだと思う。そのおかげで、作家さんのツボ設定と自分のそれが重なるのがわかりました。

『非保護者』のスピンオフですが、わたしはこちらの方が好みだったかな。大人の男と生真面目で芯の強い、純な年下のすれ違いラブストーリー。『好きにならなくてもいい』にハマってしまい、大人の男が秘めやかに恋に溺れる(しかもツンデレ)王道がブームになってしまった…。

3

恋に濡れて 小説

きたざわ尋子  北畠あけ乃 

結局好きになった方が弱い

千絃(受け)が主人公の「冷めない熱に溺れて」と表題作の2作品です。
3:1の長さで表題作の方が短いというのがちょっと面白いです。

きたざわ先生のタイトルは、情緒的で素敵なのですが、その分直接的に作品の内容を思い浮かべるものでないという印象があるのですが、この作品もそんな感じです。「おぼれて」「濡れて」と付いていても池やプールでばっしゃーんというわけではありません!

「冷めない熱に溺れ…

0

セカンド・セレナーデ full complete version(新装版) 小説

木原音瀬  北畠あけ乃 

性格悪いの勢揃い

表題作よりも、1作目の【水のナイフ】が衝撃でした。
この作品、投稿作品で期待賞を貰ったそうなんですが、投稿作品でこの鬼クオリティって……と愕然とします。
もう先が気になって気になって、大事に噛みしめるように読もうと思うのに、それを許されずにぐいぐい強制的に引っ張られます。
読んでると周囲の音がなくなるくらい、夢中になってしまいました。

作品自体がかなりの昔になるので、携帯電話が存在しま…

7

天涯の果て 小説

いとう由貴  北畠あけ乃 

何だろう、この煮え切らない感じ。

※辛口注意※
室町時代、寺で稚児してた受の千歳が、絵師になるために単身明国に渡り、そこで大成功をおさめる…………予定なんですが、BLなので話は思わぬ方向に一直線です。
時の皇帝、建文帝に絵の実力を認められた千歳なんですが、ある日やって来た商家の子息である攻、趙浚祥に惹かれ、まぁ何かいろいろあって恋仲になります。
実はこの浚祥、建文帝が戦争してるまっただ中にある、敵の総大将の臣下というとんでも…

0

さよならを言う気はない 小説

英田サキ  北畠あけ乃 

大好物でした

しがないオジサンの陣内と、切れ者のようにするどいが奥底に切ない執着を隠している美形の天海。

みえみえの無理からの焦れったい恋は普段苦手とするところです。これも、突き詰めてしまえば再会もの、素直になれない行き違い、ほだされ愛、と言えるのですが、さすが英田さんと言わねばなりますまい。天海の痛いまでに切ない想い、そして、その刀のような鋭さに、いつの間にかじわじわと懐に入り込まれてしまう、優しいけど…

3

お気に召すまで 小説

水無月さらら  北畠あけ乃 

面白いとは思ったのですが

建築会社に勤める慎也と、厳しい上司・久我山のお話です。
慎也はプライドが高く安直でわがままなタイプ。なのに課長の久我山に毎日厳しくされて、みんなの前で仕事をけなされ、プライドはずたずた、久我山を嫌っています。

久我山は反対に、実は慎也が好きで構っているというお話。
会社とは違って、プライベートでは久我山は慎也の機嫌を取ろうと彼を甘やかして甘やかして甘やかして・・・。お話は面白いと思いまし…

2

愛してると言う気はない 小説

英田サキ  北畠あけ乃 

前作読んだ方は必見!の続編だと思います!

「さよならを言う気はない」の第2弾。
前回は恋人になるまでのお話でしたが、
今回はその後のお話。
2つのお話に繋がりはないので、「さよなら〜」を読んでなくても大丈夫ですが、
今回のお話は主に天海の過去が掛かってくるので、
「さよなら〜」を読んでからの方がより話が解ると思います。
出来ることなら、「さよなら〜」を読んでからをお勧めします。

今回は陣内の株が更に上がりましたね〜。

8

さよならを言う気はない 小説

英田サキ  北畠あけ乃 

面白かった!!

面白かった!
お話も楽しく読みましたが、
この主役の2人がすごく好き。
天海の平気で人を殴ったりの見た目も中身もヤクザでありながら、陣内にはちょっと弱い所を見せるというギャップ。
陣内の元はマル暴の刑事だけど今では金はないくたびれたおっさん…なんだけど、やっぱり中身は優しくて芯は強い大人の男っというギャップ。
最高ですね。

で、2人のやり取りなんですが、それがまた読んでて楽しい。

4

さよならを言う気はない 小説

英田サキ  北畠あけ乃 

ネタバレしないように感想を書くのが難しい…

探偵とヤクザの深い縁を描いた物語。一気読みです。とにかく、メイン二人のキャラとその関係性が魅力的なんですよ。コミックもそうですが、特に小説の場合はより時間が掛かる分、読む上で人物造形と彼らの振る舞い方にスゴク興味を持ってしまいます。人物がどういうふうに行動するかには必ず心理描写が伴いますから、そこが自分にとって面白ければ大方神評価かも(汗)。

探偵を生業としている陣内は元刑事。彼が周藤組幹部…

4

私立櫻丘学園高等寮 小説

橘紅緒  北畠あけ乃 

学園寮モノって難しい

うーん…学園寮モノって難しいなぁと再認識しました。

学園(寮)モノの特徴の一つは登場人物の多さにあると思います。メインのお話に絡まないキャラクターが多くて、それが読む楽しさに繋がる作品もあれば話がとっちらかってしまったような印象を受ける作品もあります。自分の場合、今作は残念ながら後者でした。

烏丸はいわゆる「無意識に男を惹きつけるフェロモン垂れ流し系」のキャラクターで…その設定自体でち…

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